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【ノベール】REDSTONE 小説upスレッド【SS】

23匿名希望:2009/12/20(日) 16:15:47 ID:uh8NtSZ20
-3-

この隙に彼らに逃げてもらおう。
もっと奥へ、ボクも行ったことの無いほど奥へ。
上手く隠れることができれば、彼女はボクを先に殺してくれるだろう。

しかし、彼らはボクの方へヨタヨタと歩いてくる。
「っ・・にげ・・・」
ナゼ・・・
「あら・・・」
気づかれた!
「だめ!逃げて!!」
彼らはボクと彼女の間に立ち塞がり並ぶとそろって両手を広げた。
まるでボクを守るように・・・
「なんで・・・」
涙が出た。
なんて優しい彼ら、こんな時でもボクを守ろうとしてくれる。
「・・・イヤねぇ」
歪む視界に眉間に皺を寄せてなお美しい彼女が見えた。
「これじゃまるでイジメてるみたいじゃない・・・」
殺戮をイジメと言い切る彼女をしばし呆然と見上げる。
「ダメよ・・イジメはいけないのよ確か・・・」
「・・・?」
確か・・・?
彼女は、困ったように思い出すように1人ぶつぶつとつぶやく
「そうよ、確か『弱者は労わるものです』とあのひとが・・・」
「あぁ・・でも情報が・・・」
その時、天啓のように閃いた。

「あ・・あの・・・」
「後にしてちょうだいネクロ!アタシは考えるのが苦手だから時間がかかるのよ!」
「だからあの・・・あのひとってどんなひと?」
彼女の求めているものが、彼らの命でなく情報なのだとしたら・・・

「そんなに良い男のひとが来たのならボクだって知っている筈だよ」
そうだ、ボクが教えればいい。

「あまり他所のひとが来る所じゃないし、それに世界で1番良い男なんでしょう?ならこの辺り一帯で評判になっているから!」
ボクは必死だった。

「この辺りの事なら何でも知っているよ!」
お願いだから殺さないで・・・


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