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gurpsでなりチャしようぜ!。

16紅茶ん:2020/08/12(水) 22:03:41 ID:kHGpdRoU
「人と妖のちがい ―Difference Between Human and Fairy―」

魔界都市<竜川>。竜川駅から程近い令和公園には、次の文面の看板がある。
「犬も人も公園内で糞を(小便も)するな!」。
その所為かは知らないが、公園でしばしば糞と、何匹かの野良猫のグループが見られる。

野良猫にとって糞は縄張りの要石でもあり、なぜか猫ばかりが自由気ままに糞を垂れていては、
公園中が猫の縄張りで溢れるのは道理である。
令和公園に寝泊まりする人々は、溜まったものではない。

ある日、公園の看板の一部分にサランラップが巻かれていた。
ラップは「人」の文字を覆うように横方向へピタッと巻かれており、
ラップがあると分かった上で近寄って眺めないと、ラップの存在には気付けない。

この日から、公園に寝泊まりする者たちの1体である妖怪が、しばしば、
困った表情で竜川駅前のビルへ駆け込む姿が見られるようになる。
もちろん彼女は街中で人間の形状をしているが、彼女を知る者は、それが仮初めの姿だと知っている。

彼女の仲間たちが彼女から聞き出した事は、次の通りである。
「妖(あやかし)に公園内での大小便を禁じる看板が出来た」。
令和公園ほどの都市公園に、妖怪の存在を前提する内容の看板が立っている。マジか?
妖怪たちは急ぎ、問題の看板がある場所へと向かった。

妖怪たちが看板を読んだ。すると、「人と書いてある」「妖と書いてある」の二派にわかれた。
更に看板をよく見た妖怪たちは、サランラップの存在に気が付いた。
どうやら塗布用の霊薬のような物で「人」という字に色々と書き足して「妖」という字にしてあるようだ。

看板には塗料を塗り重ねた跡(素人の手仕事のようだ)も有る。
この新たな塗装とラップを併用して、霊薬の保存状態を良好に保っている。妖怪たちは、そう結論付けた。

この公園を居住地として利用している仲間の一人(※カズトとは読まない)が、不便を蒙る。
この街で、公衆の面前にこういう物を展示できる神経の持ち主は――危険だ。

以上の理由から、妖怪たちはラップに傷を付けて通気性を良くして一時解散、
その後は看板を交替々々に監視して、この件の首謀者である猫又妖怪と接触、その説得に成功した。

■あとがき

なりチャとの事ですが、スレッドが閑散としてる為、本日は掌編の投稿で参加させて頂きました。
いかがでしたでしょうか。
作中、紅茶んのPCは登場しません。公園で寝泊まりして、なおかつ視覚でオーラの見れるPCがいないからです。
「オーラ感知」で魔力の産物を見分けられるかどうかはルール上の有利不利にも関わりますので、別の機会に深く考えましょう(笑)。


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