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【歌い手】合唱者のスッドレ【集まれ】

169クラプロ774さん:2005/07/09(土) 21:46:02
660 名前:みさ ◆MJrmsZpLIY [] 投稿日:2005/07/09(土) 08:52:12 ID:T7bGNLmi
みさ@ヴォイトレ担当です。

「ヴォイトレ担当」という立場から、
暗譜についての見解を述べさせていただきたいと思います。

まず、暗譜云々を置いておいて、合唱陣が本番に抱える大きな問題があります。
それは、

目の前のオーケストラを飛び越えて、声を客席に飛ばさなければならないこと

・・・です。
もちろん、反響板もありますので直接前方に飛ばすわけではありませんが、
けれどもオーケストラの後ろに並ぶ合唱陣にとって、
オーケストラの位置というのは大きな壁となるのです。

本来合唱は、通常は(※)指揮をも見ないで歌うのが正しいです。
どういうことかというと、指揮者は目の端に入れる程度で、
客席のほうを、少し上向き加減の姿勢を取って歌うのが正しいのです。
この方が確実に客席に声が飛びますし、
なにより歌うのに適した姿勢になりますから反響板への影響も最大限になるわけです。
※もちろん、曲の入り等、必要なときには指揮者を見ますが。。。

みなさんがおっしゃっているように、
楽譜を持ちつつも、指揮を見ながら、前を向きながら歌う練習を・・・・
というお話もわかります。
また、普段は暗譜の練習をしたとしても、本番は保険で楽譜を持つ・・・
という手があることもわかります。
ただ、実際に本番に手元に楽譜があって、
楽譜を当てにせず、上記のような正しい姿勢で歌うことが、果たして可能であるか。。。
私としては、その「保険」の楽譜にかじりついてしまうことになるのではないかという不安が残ります。

ここで、普段の練習に立ち返ってみたいと思います。
発声練習の段階では、だいぶ声が飛ぶようになってきています。
このまま練習をしていけば、本番までには飛ぶ声が自然と出せるようになるのではないかと予想をしております。
しかしながら、いざ楽譜をつけての練習になると、
それまで飛んでいた声がまったく飛ばなくなってしまう方がほとんど・・・という状態です。
不安があって声が出せないというのもあるのでしょうが、
正直、あまりの声質の差に愕然としてしまうほどです。

さて、ここにきてやっと暗譜の話に入らせていただきますが、
楽譜を持ちながらそれを当てにせずに、正しい姿勢で歌ってもらう練習をするよりも、
完全に暗譜をしてもらって、正しい姿勢で歌ってもらう練習の方が、
本番までにできる可能なこととして勝算があるのではないかと考えました。

その理由についてですが、楽譜を持った場合に、やはり以下の点についての懸念が残ってしまいます。

○ 楽譜を持ちながら正しい姿勢を保つのは何気に難しい。
   →楽譜を持った場合、楽譜を持った方の方がどうしても内側に入ってしまいやすく、
    胸を張った姿勢になりづらい。

○ 楽譜を持った場合、どうしても楽譜が気になってしまう。
   →客席を向いて歌うことを忘れてしまわないかどうか?

もちろん、暗譜が簡単だとは思っておりません。
ただメロディーを覚えるのではなく、ただ歌詞を覚えるのではなく、
どこでどのような歌い方をするのか、強弱記号等、すべてを覚えるのです。
これが簡単な作業であるとは誰も思わないでしょう。
だからこそ、みなさんが暗譜に対して「無理」とおっしゃっているのだと思います。

(続く)


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