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日本で現代美術がマイナーな理由

3115:2004/08/31(火) 09:14
ついでにもうちょっと。
>>29
>芸術作品を、たとえ宗教的主題を扱うものにせよ、その宗教的要素を
>括弧に入れて、鑑賞、批評するという態度が確立したのは、西洋近代

芸術が政治や宗教といった外的なものに左右されず、芸術家の内面のみに
従う自律的なものだという思想はそこで初めて成立したんじゃないのかい?
おいらの浅〜い知識では、確か18cドイツのヴィンケルマンあたりが
言い出しっぺのはず。
その結果として近代以降の西洋では、「芸術作品でしかない芸術作品」
(芸術作品であるという以外に価値を持たないもの)が芸術の中心になった。

>>ただ、アーティストは、その自己責任において、自律的に自己の表現を、
>>固有のコンセプトのもとに展開すべき存在であって、一般大衆の嗜好に
>>あわせて表現を選択したりはしないものだと思う。

この「一般大衆」を「王侯貴族」や「教会」に置き換えれば、あんたの意見は
ヴィンケルマンとほぼ同じじゃないの?
ちなみにヴィンケルマンは芸術の自立性が実現していたのは古代ギリシアのみで、
それ以後のヨーロッパの芸術はすべて、少数の例外を除いて堕落したものと考えていた。
特に彼が厳しく批判したのは、バロックとロココの芸術。
おいらはヴィンケルマンのような反動的な復古思想の持ち主ではないけど、
ロココの芸術が「リッチでゴージャスで快楽的なものが大好き!」という当時の
宮廷社会の嗜好を満たすために作られたものであることは確かだと思うね。


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