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日本で現代美術がマイナーな理由

3015:2004/08/31(火) 09:05
>>28
>人東洋の美術においても、それなりのヒエラルキーの意識が
>はたらいていて、江戸時代でも狩野派のお抱え絵師の作品はハイアートで、
>浮世絵は1段下に見られていた。

うんうん、そりゃそうだわな。
西洋、非西洋を問わず、多くの社会ではそのなかで生産される文化のジャンルの内部に
序列がある。ひょっとしたら序列の無い社会もあるかもしれないけど、
おいらは文化人類学者じゃないんで、知らねえけど。
で、その序列は受容層の違いや用途の違い(宗教用か世俗用か)などで決まってくるわけね。

でもねえ、おいらが問題にしている、西洋近代に成立した
「芸術と芸術以外のものを分ける価値の体系」はそうしたものとは質的にまったく違う。

簡単に言えば、この価値の体系は、それによって選別された「芸術」をそれまでの宗教的な神に代わって、神の位置に据えた。「芸術」は近代が創造した新しい「神」(正確には「神々」のなかのひとつ)なのよ。
「神」というのはもちろん比喩的な意味だよ(念のため)。
もう少し詳しく言えば、タブーによって守られた聖域を形成したということ。


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