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日本で現代美術がマイナーな理由

1715:2004/08/27(金) 15:10
モノの価格は、その値段を出して買う人がいれば、
どんなに高くても、それが正当な価格となる。
これは市場主義経済の原則。
プラダのバッグも高級米も「不当に」高価なわけではない。

プラダのバッグと有象無象のバッグの価格差を形成しているのは
品質の差ではなく、ブランドという差異性の記号そのもの。
従ってそのブランドに価値を見いださない人間には、その値段だけの価値はない。
つまりブランドはそれ自体が人為的に作られた価値観のシステム(体系)といえる。

いっぽうで「芸術」というものを考えてみると、
これもまた人為的に作られた「ひとつの文化的な価値観のシステム(体系)」ではないのか。
そのシステムの起源は西欧近代であり、そこで形成された価値の体系は
その外部の人(つまりバッグで言えばブランドを認めない人)には意味を持たない。
なお西欧近代で「芸術という価値の体系」がどのように成立したかについては、
王侯貴族のコレクション(例えばクンストカンマーと呼ばれるもの)から
近代的なミュージアム(美術館/博物館)への移行に関する分析からも
多くのことを知ることができる。

>>アーティストはマーケットとは切り離されて、美術史の中で
革新的な制作をしようと努力してる存在

アーティストだけがマーケット(市場原理)から切り離されるべき特別な「存在」、
という脳天気な思い込みの根拠はいったい何なの?

美術史はマーケットと隔絶した価値観なの? 過去のパトロンやコレクター、画商は
アーティストに比べればどうでもいい人間なのか?

とりあえず、こんなとこかな(W)


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