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物語や詩を募集しております

11w7:2004/05/28(金) 19:12
済みません、>>10は間違いって事で・・・
訂正版↓


ねぇ、あれからなんどめかのなつがきたよ、

呼び掛ける、答えなどある訳が無くて
少女は焼け付くコンクリートに腰掛けたまま
楽しげに横に並ぶ子猫へ話しを続ける

ことしはどんななつになるかな、
たのしいなつ、うれしいなつになるといいな、

少女は隣を振り向く
視線は真っ直ぐと横へ、固い地面の子猫へではなく
ただただほんの少しだけ上へと向けられた
そして尚も言葉を紡ぐ

きょねんのなつはあつかったね、
おととしのなつは、ちょっとだけさむかったけど
いちばんあつかったのは、そのまえのとし

思い出し思いだし、指折り数えるように
少女は終わらない話を繰り返す
いつもそこで話題がはじめからになり、
永遠にも似た時間を子猫と見えない友達と過ごしていた

ねぇ、あれからなんどめかのなつがきたよ、

ことしはどんななつになるかな

熱さに倒れた姉猫と、幼かった妹猫と、その見えない飼い主の
なつのひるさがりのおはなし。

ぴっかりひかったまぶしいひかりは、
なかよししまいをはなればなれにしてしまいました

今日も、一人、少女は河原で
飼い主との楽しいお話を大好きな妹へ聞かせるのです。


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