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ファウスト

1さーじょん:2005/07/27(水) 02:14:50
作曲:シャルル・グノー(1818-1893)
台本:ジュール・バルビエ、ミシェル・カレー
原作:ゲーテ『ファウスト』より
初演:1859年、パリ。改訂版1869年パリ

2さーじょん:2005/07/27(水) 02:15:06
台風7号関東上陸ってわけで、電車が止まったらかなわんと、早々に仕事を切り上げて帰ってきてしまった(結局電車は止まらなかったみたい)。たまには早く帰るのもいいもんだね。というわけで、1973年9月イタリア歌劇団公演DVD鑑賞。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000V4N1G
http://www.kingrecords.co.jp/classic_others/nhk.html
ジャン・ルイ・バロー原演出によりアントネルロ・マダウ・ディアツ演出、ポール・エチュアン指揮、NHK交響楽団。
アルフレード・クラウス(ファウスト)、ニコライ・ギャウロフ(メフィストフェレス)、レナータ・スコット(マルガレーテ)、ロレンツォ・サッコマーニ(ヴァレンティン)、ミレーナ・ダルピーヴァ(ジーベル)。

 スコット!!クラウス!!ギャウロフ!!うぉぉぉぉぉ、すっげぇぇぇぇぇ!
 オケは終始バラツキ気味で、第3幕4場のバレエ音楽なんかは、かなりきっついものがあったんだけど、その直後、第5場の牢獄の場面でもう興奮しっ放しでした。マルガレーテが正気を失うさまを演じるスコットに、本当に圧倒されます。いやあ、スコットも、クラウスもギャウロフも、こんなにイイ歌手だったんですねえ。。。三人とも、いままで見聞きしたCD・DVDのなかで、最も素晴らしい演唱ではないかしら?

3さーじょん:2005/07/27(水) 02:15:20
 クラウスの凛々しい歌唱と舞台姿、本当にみているだけでほれぼれします。この公演では、かなり気合いも入っているように思います。「清らかな住まい」は絶品です。僕がオペラを聴き始めたころ、クラウスが割と積極的にオペラ全曲録音をしていて、新譜が出るたびにクラシック雑誌では「万年青年!」と書かれていた。この当時46歳だけど、この頃からかなり老成した声だったんですね。
 そしてスコット。こんなに劇的に歌う歌手だったとは。。。この頃のスコット、かなりふっくらしています。『帝国・メト』上巻210ページには、「急速に体重を減らすのは歌手にとって最も悪い方法であるということは定説となっており、スコットはまさにそのやり方をしてしまった」という記述があります。ダイエットによって本当に声を失ったのかどうか、僕の耳では判定できませんが、少なくとも僕にとっては、見た目が物足りなくなったことは確かです。

4さーじょん:2005/07/27(水) 02:15:33
 何よりも感心したのは、ギャウロフでした。当時44歳。若いころはこんなに弾けてしまう人だったんですね。狂言回しの悪魔に相応しい、素晴らしい歌唱・演技です。「金の牛の歌」、「メフィストのセレナード」は「快演・快唱」というべきでしょう。
 ギャウロフは、カラヤン指揮のザルツブルク音楽祭や、クレンペラーのスタジオ録音で「ドン・ジョヴァンニ」を歌っています。リサイタルでも「ドン・ジョヴァンニ」のなかのアリアを好んで取り上げていたようですが、彼のドン・ジョヴァンニをCDで聴いただけでは、ちっとも適役とは思えませんでした。このDVDを観たら、少なくとも演技に関しては、ドン・ジョヴァンニも似合ったのではないかと、ちょっとだけ納得しました(とはいえ、声質が合っているとは、いまでも思えませんが……)。

5さーじょん:2024/02/04(日) 22:19:15
2024年1月28日(日)東京文化会館にて藤原歌劇団公演鑑賞。
阿部加奈子指揮、ダヴィデ・ガラッティーニ・ライモンディ演出、東京フィルハーモニー交響楽団、藤原歌劇団合唱部。
澤﨑一了(ファウスト)、伊藤貴之(メフィストフェレス)、迫田美帆(マルグリート)、迫田美帆(ヴァランタン)、但馬由香(シーベル)

公演概要↓
https://www.jof.or.jp/performance/2401-faust-tokyo
作品概要↓
https://www.jof.or.jp/performance/2401-faust-tokyo/opus
楽日公演が大盛況のうちに終演↓
https://www.jof.or.jp/blog/2401_faust/9191-2024-01-28-%e6%a5%bd%e6%97%a5%e5%85%ac%e6%bc%94%e3%81%8c%e5%a4%a7%e7%9b%9b%e6%b3%81%e3%81%ae%e3%81%86%e3%81%a1%e3%81%ab%e7%b5%82%e6%bc%94%ef%bc%81
JOFブログ関連記事↓
https://jof.or.jp/blog/2401_faust
当日の僕の書き込み(画像およびリンク集)↓
https://www.facebook.com/hogehoge2005/posts/pfbid0U6WKQi9WF1g1LLvqevyGmTidaLDJ55s5HchKW1qH2iV8hVrTTgmKds6ERdCdgyUTl

6さーじょん:2024/02/04(日) 22:19:51
作品自体は>>2-4のDVDを19年前に見たっきり。まあまあ面白い作品、という印象はあったものの、ほぼ「まっさら」な状態で鑑賞。前日の「エウゲニ・オネーギン」@新国立劇場(https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/7336/1220801894/7-9)に引き続き、音楽的にはたいへんに高水準で、改めて「こんなにイイ作品だったんだ・・・」と感じ入った次第。
前日(1/27)の公演では表題役が事故物件並みの絶不調でブーイングが出た、らしい。大いに不安をもっての鑑賞・・・でしたが、僕はどうやら「当たり」を引いたようでして、主役陣はみな素晴しい歌唱でした。

7さーじょん:2024/02/04(日) 22:20:27
指揮・オケも美しく、グノーの音楽の魅力を最大限に伝えてくれました。指揮の阿部加奈子、これからも大いに注目です。残念なのは演出。いや、演出家の手腕そのものは非常に素晴しいのですが、如何せん、主な舞台装置が大きなスクリーン3枚のみ、というのでは・・・。予算の制約は大いに同情しますが、やっぱり不満はのこるにゃ〜。繰り返しますが、これだけ「なにも使えない」にもかかわらず「見せられる舞台」に仕上げたのですから、演出家の手腕は素晴しいと思います。

ところで、メフィストフェレス役が「何となく>>2-4のギャウロフに『寄せてる』感あるなぁ」という印象。改めて広報誌の記事見たら、ギャウロフが歌うメフィストフェレスに憧れて声楽を始めた、という記述あり。大いに納得。


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