何となく、久しぶりにこの作品が聴きたくなり、通勤電車の往復でぶつ切りにして聴いた、>>11-12フルトヴェングラー盤。
第1幕のフラグスタート、本当に凄まじいですね。フラグスタート1人が、「フルトヴェングラー率いるオケも含めたフラグスタート以外のすべての出演者」を相手にがっぷり四つに組んでいるように聞こえます。ズートハウスの声、オケ、特に弦楽と溶け合っています。>>13にも書いたように、指揮者の意思を体現する楽器の一つといってよいでしょう。
第3幕、短い場面ですが、マルケ王の一行がなだれ込んで来たときのF=ディースカウが素晴らしい。そして「愛の死」。何も言うことはありません。Mild und leise...と始まった瞬間に鳥肌が立ちました。