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君の知らない救世主物語 『第二幕』

58メシア・エステバン:2020/08/27(木) 15:27:32
救世(きゅうせい)の詩の意味


祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘(かね)の声
諸行無常(しょぎょうむじょう)の響(ひび)き有り

沙羅双樹(さらそうじゅ)の華(はな)の色
盛者必衰(せいじゃひっすい)の理(ことわり)を表す

時の権力も例に漏れ(もれ)ず
ただ春の夢のごとし

奢れる(おごれる)ものも滅び(ほろび)去り
ひとへに風の前の塵(ちり)と化す

ここまでは、作者不詳の平家物語の冒頭(ぼうとう)から始まる句であり、
その意味は、仏教発祥の地であるインド北部の、とある街には
祇園精舎という名で、大勢の仏教徒が修行や寝泊りできる立派な建物が数え切れずほど存在していたのだが、
何百年と経った後、時の移り変わりで、次第に仏教徒の数は減っていき、
祇園精舎で修行する者は減り、建物を修復する者は居なくなり、多くの建物は朽ち果てていった。

時を知らせる大きな鐘もまた、いずこへと持ち去られ、
廃墟同然となった今はただ、鐘の音色も消え失せてしまい、鐘の音に合わせて活動する僧侶と信者の姿も消えてしまった。
祇園精舎全体に鳴り響いたであろう鐘の音色は、今はただ僧侶と信者の心の中の声として、むなしく響くだけであった。


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