原則学･痕跡学･運気学･帰霊学･ロリコン研究で真実解明

553：メシア・エステバン：2016/01/11(月) 07:10:49: 出版社から送られてきたメールの中身を読んだ小説家志望の人間は、あまりにも批判的なレビューの方が多すぎたので、ガックリと肩を落とした。

小説家志望の人間は数日間落ち込んだが、気を取り直して、時間をかけて自分が書いた文章を読み直しながら深刻に考えた。
そして書き直す作業に取り掛かった。

パソコンのモニター画面に、新しく開いた別のメモ帳をいくつも展開させながら、まずは90億個の単語の中からいらない単語、
必要な単語といった具合に仕分けしながら、別々のメモ帳に単語を移し変えていった。

別のメモ帳には、移し変えた単語のいくつかを消去したり、新しく単語を書き加えたりして、新しく構成した文章を部分的に創り上げていっては、書き直しと訂正を繰り返していった。

モニター上に展開させたいくつかのメモ帳の中から、訂正したり書き直して使える単語や文章を、一番最初のメモ帳に戻す作業を黙々と繰り返しながら、ようやく小説は完成した。
130億個の単語は、新たにつけ加えられた単語も含めて、最終的には90億個にまで減った。
しかし、非常にすばらしい架空長編小説ができあがった。

出版社の側もできあがった作品の素晴らしさを認めて、すぐに出版された。

架空長編小説を読んだ読者は、神と悪魔の次元を超えた戦いに、夢中に引き込まれていった。

次元を超えた多次元空間での神と悪魔の戦いで、絶対的な強さを誇る悪魔パワーの前に、
神が無力化されてボコボコにやられて、誰もが、「神は死んだ」「神は無力化されて終わった」
「悪魔が多次元世界のすべてを飲み込んだ」と、悪魔が支配する世界を嘆く中、

最下層次元の最底辺から登場した救世主が、最上級次元の神の力を呼び戻して、
全次元の悪魔のパワーを内の奥深くに封印させる事に成功して、すべてをひっくり返すという、
誰もが予想しえなかった奇想天外なストーリーに、読者は絶賛の嵐の言葉を送った。

架空長編小説はまたたく間に大反響を呼んだ。
すぐさま、映画化されて大ヒットした。あらゆる媒体（ばいたい）が、この架空長編小説を取り上げて大絶賛した。

やがて、架空長編小説のストーリーはゲーム化されて、人工知能のプログラムの中にコピーされて、
子供向けコンピュータゲームとして幅広く展開されていった。

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