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ラストオーダー計画

7メシア・エステバン:2013/09/16(月) 14:47:20
得体の知れんジイさんと出合ったのは、俺が環境保安員につき従って、原因不明の異音が発生している壁を、いろいろな調査器具を使って調べて、どの範囲からどの範囲までを壊そうかと調査している時だった。

原因不明の現象や異音の正体なんてものは、時には野生動物が入り込んでいたり、時にはネズミや蜂の巣とかが原因であったり、機械の故障であったりとか原因が単純なケースが多い。

だが、まれに、本当にまれに、原因解明のプロである環境保安員や俺達でさえ、徹底的に壊してどんなに調べても原因不明、まったく見当もつかない摩訶不思議な現象や異音が発生している時があるのさ。
そんな時は環境保安員や俺達でさえ、恐怖で身が固まり背筋を身震いさせながら、その場から逃げ出したいほどの感覚を覚えるもんさ。

得体の知れんジイさんは、環境保安員や俺達では解決できない、摩訶不思議な現象や異音が発生している原因を突き止めて解消させるために、各収容所を巡回している霊能者と呼ばれる仕事をしている。
得体の知れんジイさんは俺達に近寄りつつ、ひと言ふた言、声をかけてきた。

「向こうで仕事があったついでに、こっちにも寄ってみたがね。どうかね?」
「ふむふむ、どうやら、こっちは私の出る幕じゃなさそうだが・・・」
得体の知れんジイさんは、俺達に話しかけてんのか?それとも独り言をしゃべってんのか?どっちかわからんような話し方で、一方的に話しかけてきては調査している壁をあれこれと詮索していた。


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