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ラストオーダー計画

12メシア・エステバン:2013/09/16(月) 15:17:52
この得体の知れんジイさんの事は噂には聞いていた。
が、しかし・・・実際に見るのと聞くのとでは大違いだった。

人の心を読む能力といい、場の流れを支配する能力といい、このクソ爺の圧倒的な存在感の前に、俺はただ睨まれた蛙のように存在を薄くするしかなかった。
この場には俺とクソ爺と保安員の三人しかいないのに、まるで俺達二人の存在は透明人間になったがごとく、得体の知れんジイさんによって消し去られてしまった。

その日のうちにクソ爺の口から環境保安員上層部へと話はとんとん拍子に進み、霊能師の助手という名目で、俺の職場の配置替えが完了してしまった。
元の職場へのお別れの挨拶もなく。
俺には班長として手なづけた後輩が何人もいたというのに、そいつらへの別れの言葉もないまま、昼夜、爺と共に行動をさせられるハメとなった。
75号収容棟ともお別れとなり、俺には収容所内には寝場所が固定されない客人扱いとなってしまった。

爺の気の向くまま、思うまま、爺の指定した場所そこが寝場所となり、爺の休む場所そこが休息場所となった。
どうせ俺は家畜人間だし。息の詰まる規則正しい生活よりかは、爺との自由気ままな不規則な生活の方が俺の性分には合っているかな?と納得もしたし。

まぁ、そんなこんなで、俺はこのレイジーとかいう得体の知れんジイさんに従って仕事をするはめになった。


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