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『ぎん千代姫の一生』

7韋駄天はふと考えた:2008/05/14(水) 05:12:17
若干6歳のぎん千代が城主についたころから、世話役として従えていた千代乃(ちよの)という侍女(じじょ)がいた。

ぎん千代と千代乃は年も近く、遊び相手として、習い事の友達として、相談相手として、ぎん千代にとって千代乃は常に一番信頼できる侍女であった。

年下のぎん千代にとって少し年上の千代乃には、よく甘えたり、時折わがままを言っては困らせたりする姉みたいな存在でもあった。

年中、戦に駆り出されては居城の立花山城を居留守(いるす)にする父道雪。そんな不在の父に代わり城主として立花山城で日々成長していくぎん千代姫。
だが時代の急変が幼き城主のぎん千代にも襲い掛かる。

日向国(ひゅうがこく)耳川の合戦(みみがわのかっせん)により島津軍に大敗した大友宗麟と大友家。

このころから立花家の主君である豊後国大友家の衰退(すいたい)と、九州南端の薩摩国(さつまこく)から怒涛の進撃(どとうのしんげき)で北上してくる島津家と島津軍の勢いが、九州北端に位置する筑前国立花山城下の誰にも目に見えてはっきりしていく。

立花家の行く末を案じる(ゆくすえをあんじる)、城下の家臣や城下で暮らす民衆の心配をよそに、日々、習い事や遊びや武道にふける11歳のぎん千代と13歳の千代乃であった。


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