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『ぎん千代姫の一生』
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韋駄天はふと考えた
:2008/05/14(水) 05:10:55
高橋紹運の子である立花宗茂は、立花道雪の養子(ようし)であり、立花宗茂にとって実の父が高橋紹運で、義理の父が立花道雪であり、義理の父の娘であるぎん千代姫を妻に迎え入れたことになる。
高橋紹運の子である立花宗茂が、立花道雪の元へと養子(ようし)になったいきさつは、猛将と恐れられた立花道雪には跡取り息子が生まれずに、姫君のぎん千代しか子供がいなかったために、二人の跡取り息子が生まれていた高橋紹運に頼み込んで、幼少のころから才覚(さいかく)に優れていた長男の立花宗茂を、立花家を継ぐ後継者(こうけいしゃ)として養子(ようし)にした。
立花宗茂の弟は高橋統増(たかはしむねます)こと、後の立花直次(たちばななおつぐ)。
戦国の世に生まれ、数々の戦いを生き延びてきた武将ならば、大友宗麟の名とともに、立花道雪、立花宗茂、高橋紹運らの三人の猛将の名前を聞き漏らすはずもなく、九州で戦の陣(いくさのじん)を張る武将ならば、敵方(てきがた)の大将が立花道雪、立花宗茂、高橋紹運の三人のいずれかだと名前を聞けば、戦意を喪失(せんいをそうしつ)して震え上がるくらいに、敵だけでなく味方からも恐れられた武将だった。
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