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【集まれ】 超天才養成塾 【埋もれた天才達】
382
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韋駄天はふと考えた
:2009/01/30(金) 04:50:33
凶暴なゾウの大群によって、平和な森と、豊富(ほうふ)にあったエサの果物や柔らかい木の葉を失っただけでなく、危険回避能力と運動能力が退化して次々に肉食動物のエサにされて絶滅の危機(ぜつめつのきき)にひんするヒトではあったが、
幸いな事に体毛に寄生してくる微生物やウイルス菌との、次々に考え出していった清潔行動(せいけつこうどう)によるイタチゴッコのおかげで、ヒトの知能だけは大きく進化していた。
この高い知能のおかげで、肉食動物から全滅させられる危機は回避して、残りわずかなヒトが荒れ果てていく森の中を、知恵(ちえ)を駆使(くし)して必死に逃げ回ったり必死に隠れたりして、何とか生き延びる事ができた。
だが、完全に森がゾウの大群によって食い尽くされて廃墟同然(はいきょどうぜん=森の砂漠化)になってしまうと、もはや森の中には逃げる場所も隠れる場所も消えうせて、食べ物のエサの確保さえできなくなった。
ついにわずかに生き延びたヒトの群れは、長年住み続けていた地上の楽園であった森を捨てる決意をした。
ほんの一握りの(ひとにぎり)集団にまで減少したヒトの群れは、長い放浪生活(ほうろうせいかつ)の旅路(たびじ)の果てに、とある場所の岩だらけの岩山に住み着いた。
岩だらけの岩山を森に見立てて暮らす事にしたのだった。
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