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【BTS】 恐怖!百物語スレ【異界への扉】

121カフナレア:2011/08/31(水) 00:56:33
今、これを聞いている友人から、私の方に送られてきた話です。

これは僕が中学生の時の話。
僕の地元の青森に少年自然の家がある。
僕が通っていた中学校では体育の授業でスキーがあった。
その学校行事で、その少年自然の家に泊まる事になったのだ。
部屋は4人部屋で備え付けの2段ベッドがあるだけの狭い部屋だった。
僕達は、部屋は3人で使う事になっていた。
スキー教室の後、僕達はベッドの横から顔を出しながら話をして、楽しい時間を過ごした。
9時だったか、10時だったか・・・消灯になってしまい、僕たちは割り当てられた布団に潜り込んでも笑いながら話をしていた。
しばらくすると先生の見回りがやって来て
「おまえら〜ちゃんと寝ろ〜」と、お約束の言葉が飛んで来た。
「先生もちゃんと寝ろ〜」
「明日、僕たちに着いて来れね〜ぞ〜」などと言い返すと
「先生方はこれから明日の事で会議だけどお前らは早く寝ろよ」と、ドアを閉めて行った。
先生の足音が遠くなるのを確認すると、僕たちはまた笑いながら話を始めた。
しばらくすると僕と反対側のベッドに横になっている友達が
「おい、なんか壁をひっかくような音が聞こえない?」と言い出した。
部屋に居た全員が黙ってその音を聞こうとすると
カリカリ、、、カリカリ、、、
と確かに何かをひっかくような音が聞こえてきた。
「隣のやつがひっかいてんじゃね?」とか
「ネズミとかいるんじゃないの?」と言い合っていると、廊下から足音が聞こえてきた。
「やば!寝たフリ寝たフリ」と、僕たちは一斉に布団に潜り込み寝たフリをした。

ガチャっとドアを開ける音がすると
「1、2、3、4、よし、みんな寝てるな」
すぐにドアが閉まる音がして足音が遠ざかって行った。
シーンと静まり返った部屋では相変わらず
カリカリ、、、カリカリ、、、
というひっかくような音が響いていた。
僕たちはこのまま寝ちゃおうと言う事になり布団に潜り込んだまま目を閉じた。

翌日の朝、朝食をとるため食堂に集まると同じ部屋に泊まった友達が、
昨日最後に見回りにきた先生に駆け寄った。
僕たちもなんとなくそれに続いた。
「先生、昨日の夜見回りの時に人数、数えてましたよね?」
「なんだ〜?お前等、あの時間に起きてたのか〜?」
「先生!数えてましたよね?」
友達はとても真剣な顔をしていた。
「それがどうした?」
「僕たち・・・3人でしたよ?」
それで僕は気付いた。
そういえば、先生はあの時4人まで数えていた・・・


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