The Whoの「四重人格」の「ぼくは一人」か「ぼくは一人前(の人間)」かについてですが、日本語で「ぼくは一人」というと、孤独感が加わるような気がしますが、英語の「I am one」は、必ずしもマイナスのニュアンスではなく、「統一された一人の人間」という感じがありますよね。ちなみに、原詞では、「I am the one」となっているところもあり、たしかに「ぼくは一人」という日本語では伝えきれないものがあると思います。Andyさんとは少し解釈が違うかもしれませんが、個人的には、「(四重に分裂しているのではなく、)統一されたひとつの人格を持つ一人の自分」というような感じで捉えられるように思います。
ザッパは、『ザ・マン・フロム・ユートピア』(たしかに内容がジャケに
負けてますね)でも、「The Dangerous Kitchen」や「The Jazz Discharge
Party Hats」で、自分の語り唄(?)をスティーヴ・ヴァイにトレースさせて
ますが、このころこの手法に凝ってたんでしょうか。
「Vicky Verky」の入ったアルバム「Argybargy」はちょうど「East Side Story」の前のアルバムで、サウンド的には良くも悪くも下町のあんちゃんぽい、いなたいパンク/ニューウェイヴ臭さがぎりぎり残っていたのですが、次の「East Side Story」で1ランク洗練の度合いがあがった、という感じでしょうか。再発盤で是非お試しください。
「Carl and the Passions」に「Holland」、どちらも「Sunflower」や「Surf's Up」に出会う前に、高校生のときにまちがって(?)買ってしまい、当時はあまりの地味渋さに、数えるほどしか聴きませんでしたが、私も不惑をすぎてこの味わいがわかるようになりました。けっこう好きです。
というわけで、今日の通勤BGMは、久しぶりに「Carl and the Passions」と「Holland」にしてみました。「Holland」は、かなりいいですね。ブックレットの解説を見てたら、「Sail on, Sailor」のコーラスは、調子悪くてレコーディングの現場には来れなかったブライアンが、電話で録音を聞いてから指示した、なんてわくわくするエピソードがいろいろ。
60年代のベストものや、Brian Wilsonの「Pet Sounds Live」や「I just wasn't made for these times」(1995年)など。
Don Wasとの共同プロデュースによる「I just wasn't...」は、半端な作品としてその筋ではあまり評判よくないみたいですが、
現在の完全復活にいたる途中経過というか、素のBrian Wilsonが感じられて、かなり好きです。ここ数年のBrian Wilsonは、ハイパーな感じがちょっと怖かったりもして…、
Andyさんに触発されたビーチ・ボーイズのマイブームは、キャプテン&テニールの「愛ある限り(Love Will Keep Us Together)」にたどり着いてしまいました。ビーチ・ボーイズのカヴァーが、3曲(「Disney Girls」、「Cuddle Up」、「God Only Knows」)収録されています。甘いポップスと言えばそうなのですが、ヒット曲「愛ある限り」はたぶんリアルタイムで中学生の頃よく聴いていたので、個人的な洋楽体験の原点として、つい否定しがたい甘美さを覚えてしまいます(別に否定する必要はないんですけどね)。