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w-inds.本音場 part.38
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。それも一人で。時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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糖質の本音場 part.38
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糖質よ、いるんだろ と。
ここにいるのは全員w-inds.ファンのはずだし、ファン以外いるはずないんだ…
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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私、西ヲタ〜
ニッシーヴィトン似合ってた!
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>>4
なんで西ヲタさんがここに張り付いてんの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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オンラインlive
黒スーツの涼平かっこよすぎる☆
TRIALとかも歌声よかったなぁ〜
この円盤ならきれいな歌声いっぱい聴けて欲しいかも
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ツイで見たけど、駅の広告とかCDショップのw-inds.コーナーとか凄かったんだね
昔なら見に行ってたが(´・ω・`)
いまだに渋谷TSUTAYAとかあんなにコーナー作ってくれてんだな
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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東京から静岡って遠い?外来で月1通わなきゃー↓
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>>10精神科!?
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>>5昔ウィンズファンだった。
今は、違うけど
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>>8
駅の広告ってファンの有志で集めたんでしょ?
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>>11うん。
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>>11よくわかったね?
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>>13
しばらくw-inds.を全然チェックしてなかったから
そんな企画やってるのを知らなかったよw(よく分かってない←)
涼平くん見に行ってくれてる!とか見て知って、こんなのあったのかすごいなとw
オンラインliveの前に、涼平こういうの撮ってくれたり昔から優しいなぁとなったわ
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w-inds.は最初から314オンラインにしててよかったね
コロナでライブとかまた中止になったり見通しつかないし
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皆、ベストアルバム買った?
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>>18
買わないよ
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>>19なぜ買わないの?
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駅の広告ツイ視野して来た
あんな企画してたの全然知らなかったすごいね
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裏門Lead板にいた美奈ちぃ元気かな?涼ちゃんもいた。男みたいな遼もいた。Lead東京駅お迎えで涼に喧嘩ふっかけたw若かったなw
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Leadゼベックも毎週行ってたな。懐かしい。有楽町。一緒に行ってた麻衣子元気かな?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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皆、地震、大丈夫?
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こわいよー(´;ω;`)
なんなん最近
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>28地震最近多いよね。
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w-inds.のデビュー節目の年って何かと災害多い
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>>31、2011.311は10周年、東日本大震災。
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>>32 2016年の15周年のときは熊本地震
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>>31
初のw-inds.フェスは直前に西日本豪雨
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>>33熊本地震?知らないな。
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>>35
マジで?
w-inds.も行ったことある熊本城の外壁かも壊れてたよ
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2001年アメリカ同時多発テロ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>20 なぜ糖質なの?
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>>36熊本城行った事あるんだ?外壁壊れてたんだ全く知らない。
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>>37、2001年なんだー、、
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>>39知らん!5分診察しただけで糖質って言われた。糖質じゃないんじゃないかって思うわ。5分じゃ、やぶだよな。
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>>42 いいえ、糖質よあなたは
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>>43なぜ?
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今ベストアルバム聞いてるんたけどLetsgetitonって下痢オンって聞こえない?
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BoomWordUpって、ぶんわだって言うの?
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BeautifulNowかなりいいが、まさか慶太作詞作曲?
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ベストアルバムDisc1とDisc4しかいいのないな。他は知らない曲ばかり。
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disk4にわたすが好きな曲1曲も入ってない
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ここは専用にいた人も残ってるの?
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>>49ラブトレイン好き!
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>>49武道館でラブトレイン歌った時アリーナにいたんだけど龍一が指差ししてくれた!
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>>50裏門、専用にいたよ!
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ビコーズオブユーでCDTV出て歌ってるときに、慶太、目の下ピクピクってなったの覚えてない?ストレスだな
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>>49ナイトフライト夜間飛行もなかなかいいよ
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>>51>>55
いやいや蝉時雨が一番だよ\(^o^)/
あとは勿忘草とカラーミーかな
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>>49Dedicatedtoyouは死んだ婆ちゃんを思い出す。悲しい。
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>>56カラーミーいいね。蝉時雨もいい。勿忘草知らない、どのアルバムに入ってる?
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>>49ThisTime願いもいいよ
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>>58
勿忘草はカップリングだね
どれかは忘れた自分で調べてみて
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Disc4のw-inds.クルーセレクションっていつ投票あった?投票した?
インフィニティ投票したかった
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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タワーレコード新宿でベストアルバム買ったらレジの赤いシャドウしてる女の子にw-inds.20周年おめでとうございますって言われた!嬉しかった!パネル抽選券も貰った当たれ。サイン入りレシートも貰った!
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>>63ポストカードも付いてたが、いらない、、
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辻バカブログ見てる人いる?下らないから見たくないんだが寝る前に見るのが習慣化してしまった
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>>65
ちゃんと糖質の薬のめ
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>>66一応飲んでる。尻に注射もしてる。1ヶ月持つ注射らしい。
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ベイビーメイビーとナイトフライトとディナイって繋がってるの?
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>>68ナイトフライトにベイビーメイビーって歌詞がある。
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>>68Disc4にディナイが入ってれば完璧だったのに入ってないね。残念
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>>68 三部作だって昔雑誌で言ってたと思う
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>>71浜崎あゆみみたいだな三部作って
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私ディナイ好きじゃない
三部目はより戻してハピエンが良かった何で別の人好きになっとんねーーん!
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>>73ディナイってどんなストーリーなの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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まだこういう場あるんだね
ツイッターだとタグ追ったりしてもなかなかスッと共感できなくて。このままファン友達とも疎遠になりそうだし、もやもやが吐き出せない
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DA PUMPオリコン一位らしいな
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売上は今までと変わんない
ジャニ秋元ケーポアニソンが無いから取れた1位
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2.2万枚か
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>76
なににモヤモヤしてるの?
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過疎ってるねー、誰かいないの?
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点呼ー!
1ノシ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>81
314は結構ピュアな気持ちで観れた気がしたんだけど、2人にこの先やる気があっても事務所は当てにならないし
自分もここ数年は惰性で応援してただけだったかなとか いっそ離れられたらいいんだけど
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龍一いるー?龍一は精神薬飲んでるの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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スティックコーヒーなう。旨い!
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>>85
w-inds.はアイドルとして売れにいくっていう戦略からとっくの昔に外れてしまったのもあるし、事務所も事務所で若手やDAPUMP大知が旬なのもあってそっちのが大事だし、今更w-inds.を猛プッシュするような事もしないだろうしねー余程のことがない限り。
私はw-inds.が今も続いてるのが奇跡に近いのが面白くてこれから先も応援するだろうけど、また日本の芸能界で大スターになれるはずだ!ってw-inds.に対して期待値高すぎるファンは自然とフェードアウトしてくだろうね。人それぞれやな。
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離れちゃう時って離れちゃうよね。
情報すら一切追わなくなる自分になってくかんじ。
離れた時期あるから分かるけど。
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Mステに出れれば少しはいい風吹くとおもう
この間シッキンがでててびっくりしたのだけど
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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w-inds.はアーティストだからテレビに出ない方針なんだよな
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>>85
ピュアな気持ちで見られたなら新生w-inds.を応援してあげればいいんじゃない?インスタライブで25周年は難しいかもしれないけどって言ってたし応援できなくなってから後悔しても遅いと思うよ
私は314見て自分が好きだったw-inds.はもういないって悲しかったけどかっこいいと思えるところもあったから新生w-inds.もゆるく追うつもり
惰性かもしれないけど正直そこまで多くの活動があるわけじゃないぶん追いやすいし
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いつまでもw-inds.が現役で活動してくれるとも限らないしね。
あの事務所にいる限りw-inds.自体無くならないとは思うけど、事実上の活動休止になる日はそう遠くないと思う。
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>>94
つり乙
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おがたーだったなら惰性になっちゃいそうよね
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パンツ1週間履いてたらベチョベチョになった、臭い。皆は毎日パンツ履き替えてる?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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プレミアムミュージックつまらん!
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長文がんばれ
クソスレ潰せ!
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>>103非国民や
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ベストアルバムプレゼント何にした?私はペンケースw目覚まし時計かTシャツも迷ったが。ペンケースなら資格取りにいくとき使えるかなって。皆はペンケース普段持ち歩く?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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リタリンとマジンドール飲んでそう!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>107龍一?精神薬?
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19才頃東京から福岡まで電車で遠征したなー。青春18きっぷで。丸1日かかった。掲示板で知り合った人と。地味だったが社長の娘らしい。電車の中で三色そぼろ丼食った相方はパックのおにぎりw
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>>110三色そぼろ丼はタピオカでバイトしてる時も買ってって食った!レジの人に温めるんですかって聞いたw温めなかった。バイト先で立ちながら食べてたら中国人がびっくりしてたw
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>>110相方は福岡まで行くのに小さいバッグひとつで来た。
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>>112私は当時流行ってたマリーちゃんのキャリーケース。
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ピンバッチ14800円w買う人いるの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長文さん、身元特定とかしないから正直に告白してほしいのだけど何のために荒らしてるの?
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>>116さん付けなんかする必要なし
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>>117 さんづけしないと。他人様だし
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お馬鹿ツイートとか陰謀論か何かをここでネタにされていじられまくってムキーってなった信者がネチネチ書き込んでる説
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>>118長文野郎にさん付けなんかもったいない。皆に迷惑かけてる奴が。様もいらん
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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こいつ生きてる価値ないよな
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長文指輪婆?w
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>>124だよな死ねよって感じ
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>>125長文はw-inds.ファンじゃない、2ちゃんねるから流れ着いた一般人、w-inds.ファンに嫌がらせしてる、一般人。したらば見つけやがって
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学生の時にさ、最初はウザくてみんなで拒否したり嫌な顔向けたりしてたけど、段々慣れてきて、いてもいなくても関係なく会話が進む空気みたいな人いなかった?
長文ってそんな感じよね
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したらばはファンの巣窟。長文はファンでもなんでもない。たまたましたらばを見つけて嫌がらせをしてるってとこだろ
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ファンでしょ
いい感じにレス続いたとき急に長文収まるじゃん
あと、呼ぶとすぐ長文書いてくるし
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ちょっと呼んでみるか
長文〜
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ここの住民弄って遊んでる婆だろどーせ
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羽生 赤字
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赤字なつかし
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かまってくれないと暴れてるイマゲ
ここ作った人いたらレス削除してもらえるのにね
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>>135
出禁にしてもらいたいんだが
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父、まじ死んでくれないかなー、69才だしそろそろ死ぬかな?片目は失明してるし。失明してても仕事はドライバーw底辺w
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>>137
それ本当ならクズ
失明してるのにドライバーはひどい
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>>138本当。ドライバー歴約50年だからね。調理師免許あるが調理じゃ食ってけないから
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>>136
したらば自体には出禁頼めないのかな?
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今日の徹子の部屋にあいみょん出る!見よう。
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NissyのGet you backかっこよくね?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>143
おっせーんだよこの無能が
お手って言われたらすぐ出すのがお前の取り柄だろうが
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ここまで粘着質に荒らし続ける原動力は一体なんなんだろうね
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
なんにせよファンでしょこの嫌がらせ
嫌になるわー
-
>>148こんなんファンちゃうやろ。一般人がw-inds.したらばをたまたま見つけて嫌がらせしてるだけ。嫌がらせしてるのが快感なんだろう。w-inds.も知らなそうw
-
>>149
ファンといえど未だにあたおかなキモい奴それなりにネットで見るからなんとも言えない。
人が不快になってる姿見て楽しむってのはその不快になってる対象に対して何らかな興味が多少あるからでしょ?
w-inds.も w-inds.のファンも全く興味ないやつがここまで粘着するか?
主婦なのか生活保護受給者なのか知らんけどどんだけ暇なのよ
ここ煽られ負けしそうになるとアンチになりすますキモいファンだらけだし余計にファン疑う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>150粘着するのか?か。そこが知りたいな
-
長文どーせ糖質じゃないの?
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ま、1つ言える事は長文は無駄な時間を費やしてるんやなw可哀想にw
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>>152
クソスレ潰せとか言っときながらここにへばりついてる信者もまだいるしね
-
>>153呼んだ?私じゃないよ。長文みたく面倒な事なんかしない。
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>>156
お前いつもいるから怪しいんだよなーw
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>>157いつもいるけど違うよw長文貼り付けるなんて面倒な事なんかしない。
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なんでファンクラブ限定なんだよアホか
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慶太といたらほんと疲れそうだな
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>>159
予算の問題だろ
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配信ライブの視聴者、少なかったんだろうね
-
FC限定分円盤作れたってことはあのオンラインライブ収益自体はそこまで悪くなかったのな
-
費用対効果の予測抜きで商品つくるほどあの事務所も馬鹿じゃないだろうしな
-
Leadでさえ一般発売してるのにw-inds.はFC限定か
配信チケの大半がFC経由だったとかかな
-
動画も画像も多分送られたの全部流したよね
-
会員増やすためだろうけどもう会員になるようなファンしかいらないってことだよね
-
もしオンラインショーの客の殆どがFC会員だったのならそりゃ一般向け用で特典無しな円盤を売っても赤字になりかねないわな
だからFC限定なのかな
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何何?オンラインショーのDVD発売されるの?FC会員だけに??って事でおけ?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>169
そそ
まだ会員でない方もお手続きで〜って誘導してる
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>>171マジンガー!FC会員だけじゃ売れないだろ!一般だって欲しい人いるだろ!DVDの為にFCなんか入らないだろ!
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そういえば掲示板って絵文字使っちゃ駄目なの?絵文字使ってる人いないよね。文字化けするとか?
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>>168
それも考えられるし、結局会員増えないときつくなってくのは本人達だろうからな
今各メディアで新生w-inds.が話題にちょびっと上がってるタイミングだからこそ、こういう戦略はチャンスなんじゃないの?知らんけど
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緒方の脱退で休眠激増してそうだしね
-
ミクシィのまひろ退会しちゃった涙。近くに住んでたから会いたかったな。
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イベントも商品はちゃんと作り出しても回収できなきゃ意味無いしね
受注生産みたいな形にするのかな。FCだし
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>>177 事務所も探り探りな感じなのかなーて
デジタルシングルといい今回の円盤といい慎重さを感じる
ファンが広告作ってくれてたりとか20thなのもあるし、それが追い風になって金回ってほしいよね今年は
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しばらくは運営もノーリスクローリターンな安全戦略とるでしょ流石に
1stの再演とか新しいことやるより効果ありそうやし、そっち先にやって欲しい
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20周年でご祝儀的に配信見たりベスト買ったりはあっても、2人体制のw-inds.を今後も応援しようってファンはきっと多くないよね。
円盤目当てでも会員になった人には逐一情報が届くし、そこから興味が出てもう少しファンやってみようかって人が出てくるかもしれない。
まずは太客を増やすところから。芸歴長いけど新人みたいなこともしないとね。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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円盤欲しかったけどFC入らなきゃ買えないなら迷うわ/(^o^)\
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やっぱり長文と統失って同一でしょ
ほんと死ねばいいのに
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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わざわざFC入らなくてもFC入ってる子に買ってって頼めばよくない?それとも1人1枚か?
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314の前日に龍一の配信みてw-inds.に戻ることはないって納得できたから、新生w-inds.はすんなり受け入れられた
w-inds.がいない未来は想像したくない
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>185
友達おらへん…
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>185
自分は休眠で友達は現役、ってまあまあレアケース
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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涼平くんのホワイトアスパラガスとアナルを拝みたい!
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20thビルボードで見たら初週9位で7250枚くらい売れてた
2週目も1250枚くらいあって自分が思ってたより売れてた
このご時世に意外と頑張った方じゃん
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どうせならご自慢の自宅で2人で全曲レコーディングし直せば良かったのに
時間たっぷりあったでしょ
始めの方とか何回ベストで出すねんwって感じだし
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>>188友達になろう。
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>>193
緒方の脱退が逆に世間に良い宣伝になったのあるんじゃw
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>195
w-inds.ファンの友達いないから友達になってほしい
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>>198友達になろう。E-mail載せようか?
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>>190じゃあ頼めないか。
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>>199
アドレス載せるの危ないからいいよ
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>>201どうやって連絡取る?
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長文のおかげで書き込み増えたから感謝してるわ
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それな
長文に負けないように少人数でも無理やり回すようになったw
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>>203
皆迷惑してるだけだよあれ
誰も書き込んで無い時ですら荒らし続けて嫌がらせしてるんだし。
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>>198 ツイッターやりなよ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>208
何回目?あきないの?
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>>202
twitter載せて(*^^*)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>210ツイッターやってないよ。見るだけ。ミクシィやってる?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>212
ミクシーはしてないなぁ
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>>214友達になりたいけどどうやって連絡取る?
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>>215 お互いが新しいアカウントつくればいいじゃん
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mixiとかめんどい
もう誰もやってないだろ
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>>216ツイッター登録したら毎日ツイッターからメール来ない?前登録したら来たからうざかったから、ツイッター登録したくないんだよね。。
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>>217ミクシィ楽しいよ!ダイエットコミュニティとか盛り上がってるし。ニュースも見れる。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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mixi懐かしいな〜ww
まだ存在してたんだ!?あれ
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ログインとかできるのかな????
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可愛い涼平くんのホワイトアスパラガス
ダンスするからパイパンかな?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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w-inds.のアルバムが脂肪した原因は何?
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>>218
設定でメール来ないように出来るはずだけど
通知も切っとけば来ないし
-
>>226やっぱりいまだにツイッター登録したらメール来る?
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>>227
来ない
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>>228来ないの?教えてくれてありがとう。ツイッター登録してみようかな?友達になりたいし。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
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上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
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ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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その晩さっそくメールがあった。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長文がんばれクソスレ潰せ
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長文がんばれクソスレ潰せ
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岩橋玄樹、退所だって!パニック障害って薬飲むのかな?入院してたみたい。
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岩橋玄樹、退所だって!パニック障害って薬飲むのかな?入院してたみたい。
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岩橋玄樹、退所だって!パニック障害って薬飲むのかな?入院してたみたい。
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眠れない夜は僕を起こして欲しい 一人きりの真夜中ってとても寂しいでしょ 夜空の星に 願いを込めてみれば いつかきっとかなう日が君には来るだろう いつか大人になって恋をして心が変わっていても 今見てる風景の様に変わらないものもある 僕とこの先の海へ 朝日を見に行こうよ きっと忘れないで その澄んだ心を大切にね!
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いわちの脱退ショック
誰かさんと違ってメンバーとファンに向けてのメッセージがあって泣ける
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>>229
登録してメル欄にID載せてくれたら連絡取りにいくよ
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>>237
おい長文、書くならこういう長文にしてよ
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不器用〜だ〜なんて〜君に〜あまーえーすぎたー
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>>239ツイッター登録面倒だよ。何か他に連絡取る方法ないかな?
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>>240SMAP(*^^*)
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>>238いわちって呼ばれてるの?
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>>242
メアド載せてよもうめんどくさい
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>>245メアド載せるの、危なくない?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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あやや復帰してくんないかなぁ
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あやや復帰してくんないかなぁ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>242
メアド載せてって言ってるの他の人だからね捨てアドじゃないと危ないから
登録面倒なら仕方ないよねなかったことにしよ…
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>251友達になりたいよ。
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ここで仲良くしたらだめなの?私もw-inds.友達ほしい
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>>254だめなの?知らなかった。友達になろうよ。
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>>254だめなの?知らなかった。友達になろうよ。
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はやくTwitter登録しなよ
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>>257ツイッター面倒だよ。
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なにここ出会い系板?ウケる
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>>259出会い系w女同士なんだし別にいいっしょ
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>>260
ネット上でコミュニケーション取ってリアルで会おうとすることを出会い系って言うのよ
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Twitterめんどいメアドも載せない
それでどうやって友達になんのよ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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じゃあ早くメアド載せてちょ\(^o^)/
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メアド載せてって言われてこんな所に載せるバカいるんだ
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涼平ってもしかして離婚した?
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涼平ってもしかして離婚した?
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慶太って普段から自分の歌聞いてそうじゃない?w
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>>267
なぜ、そう思ったの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>262何かいい方法ないかな?ラインはIDないし検索出来ないし。番号なんか載せれないし。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>261女同士でも?
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>>271
やっぱりめんどくさいけどTwitterかな…
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>>274ツイッターよく分からないのよ、、
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男だけど誰かセフレにならない?
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捨てアド載せてやり取りしてから本アド教え合えばいいじゃん
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てかめんどくさいとか言ってる時点で友達なれないでしょ
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>>277捨てアドなんてどうやって作るの?ガラケー時代は捨てアド作ってたが。
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>>278ツイッターとインスタグラムだけは面倒、ややこしい、やり方わからんのよ。。
ミクシィやフェイスブックは、やってる。ツイッターは検索のみ!
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確かに
面倒って言ってるの時点で友達になる気ないよね
ツイなんて登録簡単なのに
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てかツイとインスタが難しいとかできないとか言う人と友達になりたいと思わない
捨てアドの作り方とかググれば即出てくるじゃんガラケーでできたならスマホでもできるわ
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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Xメールってまだあるのかな?
おおいたとか裏門で連絡取るのによく使ってたわ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>281>>282ツイッターの事ツイって言うんだ!
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皆、タバコ吸う?
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DA PUMPダイチ脱退引退だって!まだ32才だったんだ!ヘルニア悪化だって!
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明日はベストアルバム買った時に貰ったタワーレコード新宿のパネル抽選がある!当たるといいなー!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日はハウルの動く城見る?金スマモー娘。!ハウルは録画したからモー娘。見る!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>301良い事!妊娠とか。
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涼平寝る前に皿洗いを絶対に毎日やるってさ嫁はどうしたの?離婚したんじゃないの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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w-inds.でオナニーした事ある?
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涼平くんは子供いるからじゃない?皿洗いくらいはするでしょう
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>>304
奥さん妊娠してるかまだ子どもが小さいから奥さんの負担減らすために皿洗いしてあげてるだけ
離婚なんてするわけないじゃん
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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皆は仕事はバイト?社員?子供いる?
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我が子に何て名前付けたい?自分の名前の一字いれたい?慶太の子供なんて名前だろ。
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皆はタバコ吸う?
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>>311
慶子
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>315 何回目!?
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>>313今時、慶子はないだろwシワシワネームやん!
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食洗機使えばいいのにね涼平
うちはあたしの手荒れがひどいから皿洗いは食洗機にしてるよ
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>>315 龍一のDSS待受の裸見ながらとか?
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>>319DSSって何?
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米にチーズ乗せてチンして、めんつゆかけるとまじ旨い!ゆかりかけてもよし!何杯でも食える!シーチキンご飯も旨い!
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渡鬼の橋田壽賀子死去!合掌
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>>322、95才迄生きればねー。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
誰か友達になろうよー!
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>>325 早くTwitter登録しなよ\(^o^)/
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>326ツイッターよく分からない。。
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ちょこちょこインタビュー受けるね
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今さらだけど、20周年のオンラインライブやった次の日ニュースで話題にしてた??
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>>330
朝早い時間帯にはあった
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>>331 はえーさんがつ!
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皆はタバコ吸う?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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龍一とエッチしそうになった夢見た!立ちながら入れようとしてる。
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ベストアルバムDisc1ばかり聞いてる!飽きた!2、3はつまらないし、4はまぁまぁ。4はナイトフライトとラブトレイン入ってるし!
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千葉涼平って平愛梨と田中れいなと付き合ってたの!?知らなかったー田中なんかガキやん!
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w-inds.って絶対解散しないよねw解散したら飯食ってけないし芸能人以外はプライドがあってやらないだろうしw
w-inds.いつまでみせられるんだーw
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アミューズ 赤字
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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ALIのメンバーが逮捕だってよ
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やった!!!
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>>342ALIって何?誰?
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せっかく上り調子なのにねぇ
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明日から放送のアニメで主題歌だったのに差し換えだってさ
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あの業界社会不適合多いし不思議ではない
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今年小学校中学校高校大学、入学の子可哀想じゃない?マスクで。甥がマスクして小学校入学した。。写メ貰ったが皆マスクで顔見えない。。
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ステッパーズは?
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振り込め詐欺の出し子だって
せっかく呪術で売れたのに反社のイメージついたらタイアップとか無理なんじゃね?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>340
涼平が大赤字なんだよな
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あややとぅーやー
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今日は子宮の日。49。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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全盛期は、あややは段ボールに入って慶太の家行ってたとか?あと20年もすりゃ、あややがテレビで暴露しそうwあややは森高千里みたいなポジションになりそうw
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Mステつまらなくね?
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だいちゃーは大知くん1番で盛り上がるのが楽しいかもだけど、広い視野でみたら大知くんみたいに実力あるダンスボーカルが沢山表に出てきたらもっとその分野が切磋琢磨して良くなっていくのにな。大知くんにとっても実力派が好きな味方が増えてプラスになる。音楽番組は同じ事務所の人達ばかり
w-inds.オタクの負け惜しみキッツ
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>>358何だいちゃーってw
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ウィンディーストリート聞きたい
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>>358
w-inds.やLeadがでるようになったとして、それはそれで「音楽番組は同じ事務所の人達ばかり」なのにね
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実力派で溢れかえる日本になるのなんて何年も先になるんじゃないの。
てか地上波はもう事務所とかほぼ関係なくなってきてるよね。
また陰謀論厨が懲りずに騒いでるの?
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ベストアルバム聞いてる?
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今テレビ出てる子たちはみんなダンスレベル高いよ
ジャニーズですら入所前からバリバリ踊ってた子が何人もいる
ライジングのファンって他を見ようとしないし自分たちが圧倒的だと信じて疑わないけどさ、時代は流れてるのよ
5年くらい前ならまだしも今テレビに出たって大したインパクト無いと思う
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>>364、たった五年で何が変わるんだよw変わらねーよ
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>>365
大知の露出が増えて、K-POPが覇権握って、ジャニーズなら関ジャニより上のグループがほぼ整理されてがっつり踊る子たちがデビューした
視聴者のダンス見る目は段違いに肥えたね
ライジングアーティストがレベチだった時代は終わった
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>>366、たった五年じゃ何も変わらねーよ
自分だって五年じゃ何も変わらんだろが。それと同じ
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>>366
統失にまともな説教したって理解する頭無いから無駄よ
ほっときな
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>>364
ライジングというか、w-inds.のファンに多いよねそういうの。
ライジングに限らず上手い子って他にも沢山いる(w-inds.fesとかエーネーション、アングラフェスでてるような)
w-inds.やleadよりも、もっと下の世代の上手くて若い子が優遇されてくようになるんじゃないのメディアは。
この数年、韓国の影響もあって視聴者は耳も目も肥えてる。
ジャニーズ天下もとっくに崩壊してるし、若い子達はチャンスかもね。
-
韓国が凄すぎるのよ
日本があれに追いつくのにあと何年かかるのかしらね
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>>370
比べるの良くないけど本当凄いもんな韓国
日本の上手いと格が違うもん
そりゃ才能有り余ってる若い子は向こうでデビューしたくなる
LDHも何故か失速気味だし、日本盛り上がって欲しいねー
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>368だまれ
死ね
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統失発狂わろた
お前が死ね
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
韓国嫌いだしケーポップももちろん嫌いでもダンスは上手いと思うわ
ぶっちゃけw-inds.ってそこまでダンス上手くないよね…ハードでもないし
5年前?5年前は既に落ち目だったしタチェプロデュースだったしテレビに出てても無理でしょ
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>>376 全部嫌いで草
-
今のアイドルみたいな見た目を5年前も維持すれば良かったけど、アイドルらしからぬルックスに走ってたり、日本の音の流行りからわざと外したりしてたし、誰がプロデュースするとかしないとか関係なく5年前メディア規制緩くてもそんなに大注目はされなかっただろうね
たちぇだろうが、他の人だろうが結局誰がプロデュースしたところで日本ウケするような音楽してこなかったし、5年前がもしどうとか考えても、今と変わらなかったに1票
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圧力忖度なかったらw-inds.はとっくに潰れてるからなんとも言えねーよな
メディアの求めるものからひねくれてこそw-inds.じゃん
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>>374あんたが死ね
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統失荒らしてんなよ
-
>>371
ダンス見る目は確実に肥えたよね…
ビジュアルと本格ダンスでジャニーズとの差別化に成功したLDHも、今となっては個々が目立つだけでグループとしてのまとまりが無いように見える
ライジングがダンスボーカル専売特許だったのは昔の話で、ケーポを見慣れた視聴者にw-inds.やLeadが特別上手なグループには見えないだろうね
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日高くんが色々動き始めてるよね
変わって欲しいよね。
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>>381糖質糖質うるさいよ、あんた
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>>383日スカイ、高いハイで、スカイ・ハイ?
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w-inds.ひねくれ君だからなぁ…
ルックスは今の方がかっこいいよね
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手越KTと仲良いらしいよ
今までは言えなかったとか
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>>384
本当のことだからしゃーない
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>>386
ほんとそれw
ひねくれてきたから生き残ってこれたし、けど、ここぞって時にひねくれて、周りがついていけない方向性へ舵を取ってしまう…
だから面白いんだけど
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>>388
あんまり調子に乗らない方がいいと思うけど。
ここだって残るんだよ色々。
-
>>388あんたは完璧な人間なんか?
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>>388人に言えるほど立派な人間なんか?
-
>>390
先に死ねとか暴言書いたのあんただよ?
統失なのもあんたが自分で勝手に書き込んだ事でしょ
逆ギレみっともないw
-
そもそも最初に>>364に5年で何が変わるんだよ変わらねーよwとかって煽ったのも統失婆でしょ
自分から他人に喧嘩ふっかけといて後から被害者ヅラとか意味不明
-
他人に統失言われたくないなら雑談スレ以外でどうでもいい自分語りしつこく書き込むのやめな
自己主張激しくてキモイから嫌味言われてるのに逆ギレして死ねだのなんだのって荒らすのもやめとけ
-
あとオナニー報告もまじできもいから二度とすんな
-
>>393だからってことあるごとに糖質糖質ってうるさいよ。誰だって逆ギレしたくなるよ。死ねって暴言書いたのは先だけど。
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>>394煽りましたが何か?
-
>>395自分語りなんかしてないけど。
-
>>395荒らしてませんが何か?長文と一緒にするな
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>>397
何であんたが返すんだよw
ややこしくなるからやめろ!
-
地獄絵図ね
長文のがマシよ
-
ここだってIP情報残るよね?
そういう事を言ってるんだけど
-
>>401もーどうでもいい
-
>>402長文最低野郎インポ野郎
-
>>404
あんたもやめときな
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>406アンカー付いてる以上やめる訳にはいかん
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糖質なの薬飲んでたの入院したことあるのって自分から暴露しときなが何言っとんねん
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煽ったら煽り返される
これは当たり前だから嫌ならまず他人を煽るな
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>>402
それな
害悪度でいえば統失の方が数段上
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>>409暴露しましたが何か?
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>>410煽りましたが何か?
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>>411長文と糖質を比べてやがるw長文と一緒にすんな
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糖質で入院したけど聞きたい事ある?なんでも答えるよ。看護師は嫌な看護師8割り、いい看護師2割りだったが、個人病院の看護師は最悪な。夏に三週間入院した病院は男女混合で最高に楽しかった!女性病棟はつまらんし女はこわい。長くて1年半入院した、出られなかった。悪夢!他は3ヶ月とか。夏に入院した時は三週間だけで嬉しかった。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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みんなマリエのみた!!?出川紳助の!
出川のことどう思う!w-inds.テレビ出られなくて良かった!あんな業界こっちから願い下げ!!
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>>419
願い下げの前に呼ばれないから大丈夫
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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ベストアルバム、ナイトフライト聞いてる!ナイトフライトは何のアルバムに入ってるっけ?
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したらばの皆でオフ会したい!とりあえず第1弾は東京で開催で。私幹事やるよ、誰か手伝ってくれる人いないかな。オフ会した事ないけどw
w-inds.話で盛り上がろうよ!
裏門時代からネットにいるし!裏門で誰呼んだら盛り上がるかな?
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ナイフラはアルバムなんかに入ってねーよ
そんなんも分からんくせにファン名乗るなよ
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めっちゃ久しぶりにメガビの方のw-inds.専用見に行ったら見れなくなってた
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>>424プライムかシステム辺りに入ってなかったっけ?
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>>425まじだ!懐かしいな〜おおいたにどんな事かかれてたっけ?
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>>427
人全然いなかったけど完全になくなるの寂しいね\(;o;)/どんな事言われても色々ネタあったしどれあげればいいかな…
サメハの方のおおいたは生きてることは生きてるよ
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>>428寂しいね。実はおおいたの質問BBAやカロリーメイトはわたすよw
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>>428サメハは知らないな。
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>>429
じゃあ、わたすも暴露
Y太ヲタわたすの友達だった\(^o^)/ww
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>>431Y太ヲタ知らないな( ;∀;)わたすも某有名な裏門ヲタと友達、、、名前は出すなって、口酸っぱく言われてる、、、
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>>432 ほんとにおおいた人?
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>>433うん。カロリーメイトは、記憶が曖昧だが、カロリーメイト食べる時、かすが落ちない様に舐めながら食べるって言ったのかカロリーメイト買うの恥ずかしくない?って聞いてたらカロリーメイトって呼ばれた!
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>>434 ドンキちゃんの話とか知ってる?
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サメハってなんだ
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統失婆の自分語りいらない
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>>435ドンキちゃん知らない!いつ頃の話?どんな事?
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>>437なぜ?ホワイ?
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いつか、虹の下でと、ふたりがふたりで好きな人いる?好きなんだよね。隠れ名曲だよ。シングルいちいち出して聞くの面倒で聞いてないが。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>442
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>>443
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>>444ゲット!!ゾロ目!!良い事が起きる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>438 知らないならいいわ。話になんない。
しかも自分はこう呼ばれてた〜とかまた自分語りで自分語りしかしないよね
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>>448わりぃわりぃ
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>>450ゲット!良い事起きる!!!!!!
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ベストアルバムDisc4なう!
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リッスントゥザレインってアルバム曲?シングルにはなってないよね。
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>>452ggrks
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>453約10年も前の曲なん?!マジンガー
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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candyで、ヤバイヤバイって歌ってるの?
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>>453約10年も前の曲なん?!マジンガー
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>453約10年も前の曲なん?!マジンガー
-
candyってヤバイヤバイって歌ってるの?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>453約10年も前の曲なん?!マジンガー
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candyってヤバイヤバイって歌ってるの?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>453約10年も前の曲なん?!マジンガー
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candyってヤバイヤバイって歌ってるの?
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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ゆきこちゃんキモい!ラインで昔の写メばっか送ってきやがる、返事もしてないのに怒
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
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「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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ベストアルバムになぜ冬のウィンターストーリーが入ってる?ベストアルバム春発売なのに。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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金曜日、東京から静岡まで行かなきゃー、遠いし面倒だな。車で行く。何時間かかるんだ?
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ニンジングラッセ、ワンタンスープ、スクランブルエッグ作った!ニンジングラッセ甘過ぎ失敗した。皮剥けなかったから皮付きだし!
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皆はタバコ吸う?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
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「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長文VS糖質
勝つのはどっちだ!
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長文と糖質って同一じゃないの?
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>>480糖質だけど一緒じゃない。
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長文ですが皆様日頃ご迷惑おかけして申し訳ありません。以後長文を貼り付けない様にします。本当にすみません。さようなら。
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長文、消えたな
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これで長文載せたら長文は嘘つきだ
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ユーチューブでビコーズオブユーカバーしてるの見た?パパダンサーDAIロックダンスTUBE!
w-inds.が何人もいて楽しい!皆ダンス上手い!
w-inds.本人も見たかな?見てほしい!
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>>485ビコーズオブユー以外も載せてる!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長文、嘘つき
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>>487長文、死ね
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>>487死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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皆はタバコ吸う?
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吸わないよ!
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>>495なぜ吸わないの?
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みんなは電車で叫んだ事ある!?
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>>497改札口で肩がサラリーマンとぶつかったから死ねこらーって叫んだら近くにいた女の子が逃げてったw
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>>499
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>>500ゲット!良い事がおきる!!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長文、嘘つきやな
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>496s タバコはお父さんが吸ってて臭かったから吸わない。。お母さんのタバコ吸ってみたことあるけど、苦かったし、受動喫煙の被害も大きいみたいだから。あと、タバコ吸うと肺が真っ黒になっちゃうって画像を教科書でみたよ。。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
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そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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キングヌーの人がヒットした音楽=優れた音楽だなんて死んでも思わないくれだって
慶太と話合いそう
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>>512
売れてる人が言うからこそ説得力のある言葉よ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
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「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
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彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
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時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
ベストアルバム何枚売れたの?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
涼平は赤字だよ
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良くない。批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良く批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良くない。批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良くない。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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そこまで言って黙る。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
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泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
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すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
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「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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一応その日も同じように家まで送った。
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明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
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上から。
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見に行かなかった。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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TVerでスッキリのオーディション見てたら慶太が出ててびっくり
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
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「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
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でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
入院なう。今回任意入院だから携帯使える!今日携帯届いた!
しかも解放病棟で外にも売店にも自由に行ける!タバコは吸えない。
個室で10個しかなくて6人しかいない。快適!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
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驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>552
-
>>553
-
>>554
-
>>555ゲット!良い事が起きる!!ゴーゴーゴー!
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
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でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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入院なう。今回任意入院だから携帯使える!今日携帯届いた!
しかも解放病棟で外にも売店にも自由に行ける!タバコは吸えない。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>567連番ゲット!良い事が起きる!!
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
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彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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◯◯◯へ。2ヶ月連絡ないけど生きとるか?だ(-_-)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
うめ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
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すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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それも一人で。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
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「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「今誰かがいます、怖いです」
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すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
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明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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ようつべで2人でparadox歌ってるやつあるけど、涼平が昔の慶太そっくり!
ってコメちらほらあるけど似てねーよw
Paradoxの原曲もう一回よく聞いてこいや
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龍一今北海道居るのな?危機感ないな。さすがこの状況で太いヲタク相手にサイン会開こうとしただけある
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>593
涼平の歌声は嫌いじゃないけど確かに似てない伸びもないし
上手い下手は置いといてあの頃の慶太の歌声はもっと綺麗
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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それも一人で。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
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「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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それも一人で。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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一応その日も同じように家まで送った。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
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ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
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「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
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帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
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そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
慶太の妹舞衣ちゃん子供産んだの?あんな細いのに?光ちゃんらしいよ?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
最近の若い奴は逝かれポンチが多いからな。俺は近寄らない様にしてる。精神を病み過ぎて、社会復帰するなんて無理なんだから、他人に迷惑掛けずに死んで欲しいわ。 ---
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良くない。批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良く批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良くない。批判が的を得てないんだよな。
まず業務で高校数学が応用として使える時点で、世の中の上側1%以上なのよ。
アク界隈はお受験からのエリート教育で育ってるから、世の平均以下がちゃんと認識できていない。
残念ながら需要が存在してしまうわけですわ。高校数学の範囲だろうが何だろうが知らんがな。
あと、純粋な高等な数学になればなるほど、応用が狭まっていく。平たく言うと役に立たない。
なんでそんなものと比較するのか意味が分からない。好きなら勝手に博士課程でも行ってろ。
そして、哀れにもアク候補生として入社して、想像以上に日本社会の企業文化に揉まれ疲弊し、
自分は東京一工のエリートなのにこんな試験にも受からないクヤシイ!!みたいな人が、
5chで見えない敵をたたいて必死にもがいているんだな。憎むべきはその選択の損切りができない自分自身なのに。
だから、嫌ならやめろよと。クソ試験と思うなら今すぐやめて転職なりしろ。何事も中途半端が一番良くない。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
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ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「今誰かがいます、怖いです」
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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入院なうだけどw-inds.20周年ベストアルバム聞いてる!w-inds.のおかげで入院生活が苦じゃないぞ!!??アナザーデイズなう!入院は3ヶ月だけど昔を懐かしむ期間にしよう。
-
鈴木奈々最近見なくね?干されたか
-
>>633
干されたとかじゃなくて飽きられたのでは?
だって全然面白くもなければ、気の利いたコメントするわけでもなく、同じこと繰り返して言うだけ
すぐ消えると思ったら何故か長く出てて不思議だったわ
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>>634飽きられたか。鈴木奈々、仕事なくて何やってんだろ?収入ないやん
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
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そんな所、誰もいないはずだった。
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
龍一のおにゃかすいちゃ←カナタみたい
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
涼平は大赤字なんだよな
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
長文羽生婆だったりして
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>>644
思った
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もう別れたんだよね?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
ボールペンなんて要らない
家にある山ほどのグッズ引き取って欲しい
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
涼平も慶太も不倫するような人じゃなくて良かった
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
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ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
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いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>666ゲット!>>666はハイドが好きな数字!悪魔!良い事が起きる!退院が早まる!!!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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すぐに着信があった。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
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泣いているみたいだった。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
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幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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まなな、いないの?3ヶ月連絡ないので心配してます。栃木嬢まなみ!
だより。
-
今すぐ消さないと法的処置!あすぶー
-
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そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
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幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>672なんや、生きとるやん(^-^)/心配したで。どうやって消すんや?只今合宿中なう。オリンピック迄には退院するがな。
-
>>675だより。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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m●のつぶやきもすぐ消さないとまぢで晒す。あすぶー
-
>>678ミ◯シ。は消しとくよ(^-^;先生がさっき来て退院は?って聞いたら遅くてもオリンピックまではと考えてますだって!よかった!ようやく、68キロから、67キロになったで!退院までに、65キロ迄落としたい。
長い目でみたら、60キロにする!だ
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
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それも一人で。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
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でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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それも一人で。
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
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「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
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一応その日も同じように家まで送った。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
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彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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manana(^_^)-c<^_^;)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
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一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
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でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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ここ完全に終わったね
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>>697終わった。他にw-inds.掲示板ないの?
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>>698 したらば内でw-indsで検索するとでてくる
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
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上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
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ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
慶太さぁ作詞するのに自分で創作出来ないならもう作詞しなくていいよ
ていうか作詞しないでほしい
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
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彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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ヴィヴィアンとおばちゃん、調子に乗りすぎ!なまっとるしw静岡は、なまりが皆ある。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
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幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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そこまで言って黙る。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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それも一人で。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
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「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
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それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
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時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
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一応その日も同じように家まで送った。
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幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
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泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
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「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
久々に池袋店行ってきたのでレポ。
開店一時間前から並んで、俺は余裕の一番乗りをゲット。
わゆる、ファースト・オブ・ファースト。
店して着席、
息ついて改めてファーストロットメンバーを確認してふと気づいた。
段はこの店、学生が多いのだが今日はサラリーマン、OLと客層が豊か。
かも素人が多いのか、コールの仕方もめちゃくちゃで、
の麺バーとの協調性のかけらも見えない。
れはまずい・・・ファーストロットの乱れは、
店まで波及しオペレーションに重大な支障を来たす。
と店主と目が合う。額に汗を浮かべながらのその表情は明らかに
たのむ・・・あんたがロットマスターになってなんとかしてくれ」
訴えかけていた。。。
こまで期待されたら、断る理由は無い。やってやろうじゃないの。
大豚W全マシが俺の前に置かれる。難攻不落の要塞さながらのその野菜の山に、
はさっそく箸を刺しこみ、胃袋に詰め込み始める。
かし、今日はいつもの単純な、自分との戦いではない。
は自分の要塞を攻略しつつ、店内を注意深く監視する。
さっそく発見。盛りの豪快さをネタに、しゃべりまくる二人連れの学生。
ット乱しの元凶その1、『不要な私語』。ギルティー。
は勢いよくテーブルをバシッ!と叩く。
の音に驚き、店内に再び静寂と規律が戻った。
そしてその隣!長い髪を気にしながら、
品にすぼめた口で一本ずつ麺をすすりこむOL!
ット乱しの元凶その2、『女』。ギルティー。
は箸で女を指し「すばやく食え!」と麺をかきこむジェスチャーを送る。
Lは髪に添えていた手を放し、一心不乱に麺をかきこみはじめた。
う、それでいい。
ロットマスター(=俺w)の的確な指揮により生まれた規律と調和。
はさながら、オーケストラを指揮するコンダクターだ。
の全能感、多幸感。
結果、全員がほぼ同時にどんぶりをカウンターの上に置くことで、
ァーストロットという名のコンサートは見事に成功し幕を閉じた。
を出たところで、先ほどのOLと目が合う。
く俺がウィンクをすると、彼女は恥ずかしそうに逃げていった。
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>>727新入りか?
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>>699
そこも動いてないけどね
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
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「今誰かがいます、怖いです」
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そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
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-
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
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「今誰かがいます、怖いです」
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
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窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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それも一人で。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
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そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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それも一人で。
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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ついにここも潰れたのね
頭と心の病気拗らした集い民板だったけど、ツイッターでは吐けないこととかツイッターの空気が明らかキチガイだったとき、吐き出すのに少し使わせてもらったからここには少しだけ感謝してる
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ツイでも変人信者いるけどここほどじゃないし、ここは潰れて良かったね。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>746>>747長文荒らしのせいで、したらば潰れたね、長文死ね
又したらばの皆と話し合いたいよ。他に掲示板無さそうだし。。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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久しぶりに来たけど糖質のせいでここも潰れたか
w-inds.の掲示板全部なくなったね
自分はツイしてないから変なの除いたらここは語り場だったのに残念
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龍一辞めてから1年経ったんか
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>>752 はやいよね
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>751
ネットな時点でどこもそんなに治安は変わらないしどれも大差無いしね
ツイは超陰湿で信者さんの同調圧力と洗脳が凄くて、逆に神経使いすぎて疲れるし
ここのがハッキリしてて楽っちゃ楽だったな
煽られ負け確したら連投して逃げる面白婆多かったけどそれでも語り場だったしね一応は。
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長文無視して語ればいいじゃん
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シンプルにネタがねーよな最近
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語るネタが何にもないから潰れるのよね
話題があったころは長文来ても無視してスレ進んでたから
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>>751なぜわたすのせい?長文は、糖質ちゃうで!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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ファンミ
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>>756長文書かれると書き込んでも見つからない。探すのもスクロール面倒
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ザーッとスクロールする時はレス右下の返信マークだけに注目すると長文はあらかたスルーできる
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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龍一のFC入ってる人いるの?
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>>765
入ってないけど、ライブ行くなら入らないとチケット取れないよね?
龍一好きだけど、一人で歌うのはどうなのかな?って迷ってる
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>766
そっか、チケは入ってないと取れないかも
とはいえ生歌がうまいタイプでもないし…迷うね
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>769 長文の正体
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長文はツイをここでいじられて根に持ってる精神疾患持ち信者じゃないの?w
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結果発表
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ネタ…ネタねぇ
慶太のゲーム実況とか涼平のちばふるやとかに課金した人いるー?
どっちもオープンレックだよね
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どちらも興味もてなくて無課金・・
どんなかんじ?ふたつとも
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>>776
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>>777ゲット!ラッキー。良い事が起きる!7/3に退院出来る!2ヶ月半!
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格安スマホだがネット中に画面が3分固まる。まじうざい。ならない?
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糖質は一日何時間ここにいるの?
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ネタ古いんだけどアルバムのグッズのやつ当選したのここにおる?
4000人に当選するしぶっちゃけ売れてなかったから当選すると思ったのに当選しなかったわ/(^o^)\
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急に「こちらYouTubeチャンネル専用のTwitterになります!」って言い出して1年か
いつのまにか登録者非公開になってるし10万人目指す話はどこいったのやら
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>779最近は1分位。長文のせいで来る気なくす
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>>780当選したよ!目覚まし時計やTシャツは倍率高いと思いペンケースにしたら当選したが、しょぼい!いらね!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>786
わー!おめでとう\(^o^)/
せっかく当選したんだから使ってあげてw
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>788ありがとう(^o^)無印のペンケース欲しいんだよね!
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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涼平はキャバ嬢とどこで知り合ったの?
一緒に暮らしてんの?
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>>796
そう言う捏造情報上げると訴えられるよ
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慶太と涼平って目を整形しとるよな?私も真似して16才で二重にプチ整形した。一重でもよかったかなーって思ってきたがもう癒着して糸取れないだろな。
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日高くんのオーディション落ちた子がライジング入るんだね
kt経由の紹介っぽいけどインスタライブで「三浦大知さんと同じ事務所に」って何度も言ってたらしい
番組ではw-inds.ファンアピってたけど本音はそっちかぁ
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>>798
一重の方がアジアンビューティーらしいで
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>>799
KTの紹介ならKTが曲作ってあげたりしてプロデュースするのだろうか…
事務所金ないだろうに需要ないの増やしてどうするの
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>>801
その手で節約するかも
でもYouTubeチャンネルで使ってる曲がUTAさんっぽいんだよね…
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歌ってるw-inds.が好きなわけで、ゲームも興味ないから課金もしないしどんどん気持ちが離れていく
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慶太って、なんでハマるとそればっかりなんだろう。
ゲーム配信だけじゃなくてたまにインスタライブとか過去曲のYouTubeもバランスよくやればいいのに
-
Twitterで披露したスタジオ、センスいいの?
よれたソファとかラグの模様とか全然統一感がなくて目がチカチカしそう
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>>803
分かる…私も同じ気持ち
>>804
一時期やってた過去曲歌ってみたっての定期的にしてくれたらいいのにな
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>>800一重のがアジアンビューティーか、、、一重だったが二重にしちゃった。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>804
今はゲーム配信が商売になっちゃってるからしゃーなしだけど、再録ベストアルバム発売予定とか特に無いなら、時々は過去曲シリーズして欲しいよね
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>>802
節約とは??
-
折角入ってきた新入りをいきなり赤字連発させる訳にいかないから節約はないんじゃないの。
派手なプロモーションはこのご時世だし可能性低いだろうけど、出す曲やパフォーマンスのクオリティまでケチるとかは流石にないでしょ
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節約以前にその子がKT曲を熱望してるとは思えないけどね
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>>812
なんで決めつけるねんw
他人の気持ちなんて分からんでしょ
その子と事務所が決めた結果次第でしょ曲なんて
-
ソロで売り出すなら慶太プロデュースより大知の後輩ポジやろな
-
プロデュースを誰がやるかはまでは知らんけど、間違いなく大知、issaの後輩って謳い文句て売りだすんだろうね。
speed、安室奈美恵の後輩フェアリーズ的な。
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曲の節約笑とかkt嫌悪拗らせすぎててわらってしまった
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>815
その例えは売れないフラグ
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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涼平の話題ないの…
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沖縄慰霊の日
このほど「発見」が報じられて話題になった田辺聖子さんの昭和20年の日記にある。「沖縄の幼い少国民のように」「内地の子たちもまた手榴弾を手に敵陣に突っ込んでいくだろう」、と。(文藝春秋7月号)
記述はその年の5月のことで、田辺さんは「(私も)おくれを取らぬつもりだ」とも書いている。その頃の軍国少女らしい気構えとともに、「沖縄のように」の一節からはただならぬ当地の戦局が読み取れる。
それから間もない6月23日にいわゆる沖縄戦は終結し、住民の4人に1人が犠牲となった沖縄の、その悲しみの総重量に比して「敢闘」なる言葉のなんと軽い事だらへう。
ある米国兵の回想に、戦火の沖縄で会った白髪のおばあさんの話があった。銃弾か砲弾の破片を受けたと見え、腹部の傷の状態がひどい。痛みをこらえ、彼女が身振り手振りで訴える事に胸をつかれたそうだ。
撃ってくれ、という。「なんという事だ。老婆は悲嘆のあまり自分を救ってくれ、こんな苦しい思いを終わらせてくれと、私にすがっているのだ」(ペリリュー・沖縄戦日記)
今日は「慰霊の日」。沖縄の悲嘆は決して過去の話ではない。日本人として心から平和を願う。
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>>821
ちばふるやとか?
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ちばふるやとか何でそっち?w
これから一番忙しい涼平の話題はしたくない空気笑えるww
こんな所で涼平の話しなくていいよ
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いやマジで今何やってるから知らないんだけど
忙しいって舞台かなにか?
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なおきくんの話でもしましょ
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>>825
元宝塚と鈴木福くんと土屋太鳳ちゃんのお姉さんと社交ダンスのミュージカルに出る
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>827
へえ、ライジングって相変わらず舞台系のコネあるんだ
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正直、舞台もゲームも興味ないから
ライブしてほしーー
-
>>829
何か涼平の今までの舞台を見てオファーされたんだって
やふーの記事にあったけど社交ダンスだから涼平が何かの間違いだろうってマネージャーに確認したら主催の人が今までの涼平の作品見て決めたと言ったと書いてあった
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男澤くんライジング入社の報告の時三浦大知の事務所だと強調してたのか
それが現実か
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実際彼が目標にするのは大知でしょうね
大きなタイアップとかメディア露出とかは期待できない、業界の旨味的な話とは無縁の事務所でソロでのし上がったパイオニアなんだから
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一方あれからドラマもミュージカルのオファーが来ないけいたくん…
あっ、来てるけどプロデュースが忙しくてでれないのかな?www
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ヒューマンバグ大学_闇の漫画】人がバグってしまうような過激な内容を漫画で解説している少しダークな教養チャンネル。今回は死刑囚担当の刑務官が出会った、精神年齢5歳の日本一幸せと言われる死刑囚について解説しています。
日本の法律では精神障碍者に対する死刑は除外されています。その理由は刑罰を理解する能力がないとされているためです。そもそも刑罰とは、自分の犯した罪を反省するために存在しており、理解できない障碍者に執行しても、その効果は表れないと考えられています。
日本一幸せな死刑囚
生まれつき知能に障害を持っている男は、実の親から捨てられて施設で育ちます。成長し、施設から追い出されたときに発生した事件の犯人として死刑が言い渡されました。独房でおもちゃや絵本で遊んでいる彼をみて、明らかな冤罪であると感じた刑務官は署名活動を行いますが、最終的には死刑が執行されます。法律の無力さを感じた刑務官は、職を辞してしまいました。
まとめ
これはアメリカで実際に起きた出来事を基にしているそうです。なにも理解できない精神障碍者に冤罪を被せ、死刑にするのはあまりに非人道的な行為だと思います。このようなひどい冤罪は二度と起きてはならないですね。
↑ユーチューブね
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ぜんぜん情報追えてないんだけど、その新入りの子はソロでやっていく予定なの?
それなら大知が目標になるよね〜
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歯磨きしないと腐って菌が全身に回り死ぬらしい!
ユーチューブ見た!
歯磨きしよう!
アウシュビッツ収容所
(アウシュヴィッツ)
↑ユーチューブ。ドイツ人が、ユダヤ人を殺す。
-
今のw-inds.迷走してる。ユーチューブで絵理子ソロ集見たけど絵理子もソロ迷走してたね、知らない曲ばかり。w-inds.は絵理子の2煎じか?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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w-inds.って代表曲なくね?w-inds.好きっていったら代表曲は?って聞かれてないっていった。DA PUMPはUSAだろ。w-inds.は?w
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>>842
FM
キレイだ
四季
でも代表曲言われたら微妙だね
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>842
USAなんだ
ifだと思ってた
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>>843一般人は知らない曲らしい、、
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>>845if古すぎ
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慶太の妹舞衣ちゃんの子供、光ちゃん可愛くないよね?舞衣ちゃんも細いのに出産したかー
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>>847 ずっと前にリリースした曲でも多くの人が知ってるから代表曲って言われるんじゃないの?
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絵理子も議員になったし慶太も将来プロデューサーになるかもねw
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
カタナの水着写真毛が見えてる
-
>>848
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>>848
舞衣ちゃん結婚してたんだ全然知らなかったわ
美緒ちゃんと慶太兄も結婚したんだろうか
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>849そうなのかな
-
>>853何よ?
>>854美緒、勇太はまだだと思う
美緒も細いのに産める?
鼻がでかい人はあそこもでかいらしいが。
-
カナタのインスタ、慶太とかしょうへいさんがフォロー外した理由ってなんだろう?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>859
へー、いつくらいからなのか、わかる?
-
>>859
薄情な慶太らしい
-
>>864
いやいや、何かあったんでしょうよ普通に考えて
-
>>865
何かって龍一関係かな?
-
>>863
2017ツアーのときはフォローしあってたし、しょうへいとインスタライブも一緒にしてた
外れたのはその1年後とか?
-
>>859
慶太だけ薄情かよ
-
入院中なう!何か質問ある?16日退院予定!
-
穴兄弟だからじゃない
-
>>870
穴兄弟!興奮する!!
-
>>871 いれてほしいの?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>872
慶太は嫌!!
涼平がいい
-
涼平のアカ凍結されてるやん
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>875
どーして凍結されたかね
何かあったの?
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>>878
伸也の時みたいな乗っ取りかツイッター側のミスでも凍結よくあるらしい
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公式マークもらっておけばいいのに
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ユーチューブおすすめユーチューバー誰?教えて。
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>>879 どうやら乗っ取りっぽいね。
凍結って誹謗中傷ばかり呟いてる人が通報されてカチカチに凍るやつだから涼平はまさかすぎてw
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>>881 広瀬香美
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>>882 いや凍結だよ
伸也アカの乗っ取りの時は急に別人のアイコンになって過去ツイがどんどん消されて、今は鍵
涼平の凍結はなんでだろうね
よくダンス動画あげてたから音源の著作権かな
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>884 他者からのログインの形跡あったらしい時点で、りょへもセキュリティガバガバだったんちゃう。
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りょへも長年のツイートが消えてしまったか
何年分だったっけ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>883広瀬香美wしわしわネームw
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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長期休暇だったのかな?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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Da-iCE初めて知った!皆は知ってた?テレビ出ないから知らなかったがシトラスいい曲。ミュージックブロードに出て慶太に嫉妬するって言ってた!
私が書き込むと長文が顔真っ赤にして手震わせながら、長文を貼るに五万かけるwwwざまー長文野郎www
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>>897
ミュージックブラッド
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アースハーモニーとか見ても
ジャニーズよりイケメン率確実に高いよな
ジャニーズ何人か変な顔の人いるし
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>>898ブラッドって読むのかw
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
あらお久しぶりね
長文さん、最近ちょっとたるんでるんじゃない?
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
反応遅いよ
もっと気合い入れて
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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SKY-HIのオーディションって慶太が関わってるとか言ってたやつ?
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ま(*^^*)ま●●(*^^*)だ
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youtubeでNothing gonna change itとかアルバム曲聴けるようになってる!いいね😊
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>>910何それ、w-inds.の曲?
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>>911
そうだよ、10周年ベストアルバムに入ってる曲。めっちゃマイナーだけどw
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ここの存在を忘れすぎてたwwww
(サイトのきかたもw)
( ゚ー゚)涼平もうすぐ舞台だけど頑張ってね!今回だけは行けないわ
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非表示だった橘家チャンネルの登録者数がまた見えるようになってる
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もはや前いつきたか記憶がヤバイわ
変な長文またいたんだ
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夜8時に何かあるのね
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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アルバム嬉しいけどまた慶太のプロデュースか…
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セルフプロデュースになってもう5年
慶太曲が苦手な層はほぼ離れたから、これからますます好きなようにやっていくんでしょう
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
>>919
はぁ…辛い
龍一もいなくなったしさらにやりたい放題になるのか
慶太にとってはソロで売れなかったのを上手くw-inds.の方にシフトチェンジ出来たね
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やっぱり龍一が抜けた動機は音楽性だよねー
ついてきてると思ってたメンバーがお前の曲もう無理やめさせてって言い出したら慶太ビビっただろな
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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慶太の妹の子供、光ちゃん可愛くないΣ(-∀-;)慶太の姪っ子なのに、、何度見ても可愛くないΣ(-∀-;)妹の旦那似か、女の子は父に似るからね。旦那がそんな不細工なのかΣ(-∀-;)慶太の妹ならもっとイケメンいなかったのかΣ(-∀-;)慶太も残念だろう。。慶太とあややの子供は可愛いっぽいだけにまじ光ちゃん残念、、いとこが光ちゃんってのも嫌だろうなw
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>>924まぁ、赤ちゃんの頃可愛くない子は大人になったら美人になるか。でも光ちゃん、目が一重だしな、、、、、
慶太が目を整形してるけどな。
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龍一相変わらず2bro.好きみたいだけど大知くんが仲良くしてるのを見て羨ましかったりするのかな
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緒方のお気に入り年下彼女がTwitterで大暴れしてるの面白すぎるんだー
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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ヒゲダンの新曲アポトーシスよくね?看護師なら分かる?
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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↑
アホ糖質なら居るじゃんw >>930
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>934呼んだ?何?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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>>927 なんで?
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まななへ。スマホ変えたよ!番号もアドレスもそのままやから、またメール送ってね!だ
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私なんか3歳から新宿行ってるわ誰か新宿でランチしない?#トー横キッズ
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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皆はスマホの会社どこ?ドコモ?au?それとも格安スマホ?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
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夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
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「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
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「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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光ちゃん可愛くなってきたな。大人になったら美人になる顔。私も赤ちゃんの頃光りんみたいな顔だったが今は美人だわ!(•ө•)♡
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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幽霊みたいでギョッとした。
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上から。
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彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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「いるんだろ」と。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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見に行かなかった。
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屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
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「今誰かがいます、怖いです」
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ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
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そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
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だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
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その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
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「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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窓からはたぶん姿が見えない。
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ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
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「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
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時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
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男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
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先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
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彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
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そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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2009年だっけ?代々木ライブで龍一がケガして開演時間伸びたの。その日関係者席見たら美緒ちゃんがいて四角い少々デカメの斜め掛けのヴィトンバッグ持ってた。慶太に買って貰った奴だね。2009年ならヴィトンまだイケてたが令和の今はヴィトンバッグなんか流行らないしダサいよねwwwヴィトンバッグ2個持ってたけど捨てたわwww
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>>962調べたら2008年セブンスアベニューだった。人の記憶は曖昧ねwww
2008年だか2009年だか分からなくなるなんてwww
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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今日はLead伸也とゴマキの誕生日!
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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新曲ストリップって、、慶太ストリップ劇場とか行ったりするのかな?社会勉強の為
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20xx we areにGet downとDoU入れて欲しい
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>>972
入らなかったら悲しいね
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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↑いいな暇そうでうらやましい
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strip良すぎじゃね?
個人的に最高傑作だと思うんだが
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>>859
らり事件があったからね
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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>U.S.AでDA PUMPが爆発的に返り咲き、翌年には三浦大知のメディアでの露出が増え始めたライジングの流れに、今か今かとw-inds.さんの年がくるのを期待してるファンはわたしだけじゃないはず…………
時系列めちゃくちゃで草
そんな日一生来ねぇよばーーーか
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
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書き込み出来ない、禁止ワード何?
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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嫌われる勇気をもって自分を出さなければ人に好かれることはありません。秋元康
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当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
-
今日も朝からつんでオナニーしちゃった(^-^)
-
当時は高校生が携帯を持ち始めたくらいの頃で、18歳のその子は携帯を持っていなかった。
今のうちからバイトをして、大学生になったら自分で買うんだと言っていた。
俺は彼女より年上で、二年長くそのバイトをやっていたので、会うとよくバイトや勉強のことで話しかけられていた。
ある日バイトを終えて控室に戻ったら、先に上がっていたはずの彼女が、まだ椅子に座っていた。
それも一人で。
時間も時間だし、なんだか思いつめたような感じだったから声をかけた。
「最近夜にバイトあがると、誰か後ろからついてくる感じがするんです」
「一人でお店出るの怖くて・・・・・・もしよかったら、途中まで一緒に帰ってくれませんか?」
なんか適当に明るいことを話しながら家まで送った。
男の俺がいるせいか、今日はついて来られてる感じがなかったとお礼を言われた。
その一週間後、同じ時間にバイトをあがると、また控室に彼女がいた。
先週と同じか、もっと暗い顔をしていた。
「窓から部屋を覗かれてる気がするんですけど、怖くて確認できないんです」
「先輩と一緒に帰った日に後をつけてこなかったのは、もしかすると、もう私の部屋の外で待ってたからかも」
彼女の家は一軒家で、部屋は二階。
そんなところからどうやって覗くのかというと、塀から隣のマンションの物置?みたいな小さな建物によじ登れる。
そもそも地面の高さが違うので、その上からなら木の枝に身を隠しつつ覗けそうだという。というか、その辺りから見られている気がすると言っていた。
一応その日も同じように家まで送った。
彼女が言っていた場所には、誰もいなかった。(下から見ただけだから、確実じゃないけど)
俺は今ある貯金で携帯を買ったらどうかと勧めた。
夜道で家族と話しながら帰るとか、いざとなったら俺や友達を呼べるようにって。
それからは、その子は日に日に窓や人影に怯えるようになった。
明るくて可愛い子だったんだけど、笑わなくなって身だしなみを気にしなくなって、別人みたいだった。
ある日俺が出勤すると、控室にバイトを終えた彼女がいた。
幽霊みたいでギョッとした。
「先輩、ベランダに、いるんです。ストーカー。家族にカーテンを開けてもらうと、いなくなってて。家族が出ていくと、上からにゅっと覗くんです・・・・・・」
上から。
そんな所、誰もいないはずだった。
彼女の家の屋根に登るなんて、それこそ長いはしごが必要だろう。
帰るためにはかけたままにしておかなきゃならないだろうし。
ずっといるって言うなら、俺だって人影を見ているはずだ。
「あと、わたし携帯買ったので、先輩の番号とメルアド教えてくれませんか」
とりあえず連絡先を交換した。
その晩さっそくメールがあった。
「今誰かがいます、怖いです」
「先輩は家ですか?もし今バイト先だったら、ちょっと私の家の前まで来てもらえませんか?」
「電話してもいいですか」
たてつづけにメールがきて、途中になんとか一回「いま家だよ」と返事ができた。
すぐに着信があった。
ひそめた声で、もしもしとなんとか聞こえる。
「帰ってるってバレるのが怖くて、昼から一度も電気つけてないんです」
そのときは夜の0時だった。
「そうしたら、隣のマンションの電気で、カーテンの向こうが明るくて、影が」
そこまで言って黙る。
泣いているみたいだった。
「やっぱりベランダにいるんです。それに、なにか言ってるんです・・・たぶん、『いるんだろ』って・・・・・・」
ぶつ切れで話されるので、なんて言っているのかよくわからなくて、何度か聞き返した。
彼女はベッドの頭側の装飾板の陰に隠れているそうだ。
窓からはたぶん姿が見えない。
隠れているベッドの装飾は穴が少しあいていて、なにか感じた彼女がその穴から窓の方を覗いたそうだ。
カーテンには大きな男の影がかかっていた。
ほとんど窓にぴったりくっついているくらい、影はくっきりしているそうだ。
驚いて壁に肘をぶつけると、その後からぼそぼそ声が聞こえたのだという。
「いるんだろ」と。
その声が聞こえているんだから、この電話の声も影の男に少しは聞こえているかもしれない。
でもベッドの陰から出ていくのが怖くて、男が諦めるのを待っていると言う。
「先輩、お願いです、助けてください・・・。うちの前に来て、人影がいたら、警察に電話してくれませんか?もう家族も信じてくれないんです、覗かれてるって」
すごく必死な訴えに、俺はわかったと言って電話を切った。
それから頃合いを見計らって、「見に行ったけど、誰もいなかったよ。今ならリビングに移動できるよ」とメールを送った。
見に行かなかった。
でも、本当に誰もいるはずがない。
彼女の部屋のベランダには、木を登ったって入れっこない。
屋根と一緒で、堂々とはしごでも使わなきゃ無理だ。
だってストーカーしてたのは俺なんだけど、もう彼女に興味なくなって家にいたし。
いたとしたら、きっと人間じゃないと思う。
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