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赤い糸

2イタチ:2013/06/30(日) 22:37:23

窓辺に浸る結露越しに
入道雲を浮かばせた青空。

まだ肌寒い風がこの街を冷やしている。

小鳥たちの微かな囁きに意識が
戻ってくることを感じながら
太陽の眩しい陽射しを確認した。


ベッドから体を起こす。

きっとまだ脳は眠っているだろう。

桐生はリビングへゆっくりと
駆け下り、脳を起こすように
熱いコーヒーを飲んだ。


ピンポーン

不意に鳴る呼び出し音、
あいつか。と思いながら
玄関へと歩き出す。

まぁそれが日常習慣みたいなものに
なってたりして、俺は当たり前のように誰がいるのか確かめもせずに
玄関を開いた。


桐生「おはよ」
「おっはよー!翼今日起きるの早いんだねー」
桐生「まぁね」

そこにはいつものように
莉乃が居た。
一応、幼なじみってとこ。

俺と莉乃は毎日一緒に登校してい
る。

莉乃「早く行こー?」

桐生「ちょっと待って。今起きたばっかだから」

莉乃「え〜、せっかく早く起きてるのに早く学校に行かないともったいない!あたし先に行くからね!」

桐生「あっ!ちょっと待てよ!」

莉乃「ん、なぁに?」

桐生「待てって言ってんの。」

莉乃「何その命令口調」

桐生「くっそ…莉乃のくせに」

莉乃「なぁに〜?もう行くからね ばいばーい」

桐生「あぁ!ま…待ってください…」

莉乃「いいよー♪」

桐生(なんて性格悪い奴なんだ…覚えてろよ…)

密かにそんなことを思いながら
洗面所へ向かった。


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