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赤い糸

10イタチ:2013/07/07(日) 22:09:54

幼なじみに告白。なんて
そんなことして今の気まずい
状況がもっと悪くなるのはごめんだ。

とか考えながらも
そんなことはただの言い訳。

今まで告白してきた女は
ただの女として、

莉乃は違う。

お互いがお互いのことを
よく知ってる。

だから俺は莉乃の恋人として
そばにいたい。

本音が何かって聞かれたら
今の言葉を伝えるほか、何もないだろう。

ふと横を見ると泰生の
熱い視線が降り注がれる。


そんな期待もあってか、
俺は告白しようと思った。

そんな時だった。

「翼くーん」

桐生「なに?里英」

近づいてきたのは
莉乃の小学校からの親友の
北原 里英だった。

蒼いゴムで髪をとめ、
スカートをひらひらさせて
立っている。

北原「あのさ、莉乃が元気なかったように見えたんだけど」

桐生「え?どうしたんだろ」

北原「あれ?喧嘩したとかじゃないんだ。」

桐生「いつもどうり2人で来たけど」

北原「そうなんだ…あたし莉乃に聞いてみるね」

桐生「あぁ、うん」

会話が終わるや否や、
自分の席へと戻っていく里英。


その近くの席に座っている
莉乃の後ろ姿は

さっきよりも小さく見えた。


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