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作者フリースレ

1名無しAKB:2011/01/09(日) 00:49:43
その名の通り、作者フリーのスレッドです。

2友達以上、恋人以上:2011/01/09(日) 00:50:49

こいつとはそれなりに同じ時間を過ごしてきたわけだけども。
ほんっとにわかりやすすぎてびっくりする。
意識してんの、モロバレですよ。
そんな態度とられたら、こっちのが恥ずかしくなるからやめてほしいんですけど。

3友達以上、恋人以上:2011/01/09(日) 00:51:27

「…おい」
「はっ、い?」


不自然に携帯をかちかち打ってるさっしーに声をかけると、裏返った声で返事しながらぎこちなく振り向いた。
その目はいつもよりまばたきが多くて、視線は今にも泳ぎ出しそう。
なんだかなぁ。いつも通りにしてればいいのに。
まあさっしーにその注文は難しいのかもしれないけどさ。


「んだよ呼んどいて」


人が静かにしてたらちょっと強気になっちゃって。
あぁ、かわいいなぁ。こんな感情、いつから生まれたんだろう。
昔、一緒に住んでた頃から好きだったけど、かわいいとか愛しいとかそういう感情は後から芽生えてきた。
でもそれはほんとに、気付いたら胸の中で育ってて。
抑えてられないおっきくなってしまって、だからついにぶつけてしまったんだけど。
そしたら受け入れてくれて、それに一番驚いた。
こういう感情への理解はあると思ってたけど、さっしーの中であたしは一番その相手にはなりえないだろうと思ってたから。
じゃあ何で言ったんだよって言われたら、そりゃあ我慢出来なかったからとしか言えないのだけど。
私の小さな胸には閉じ込めておけないくらい大きくなってしまったから。誰が小さな胸じゃ。

4友達以上、恋人以上:2011/01/09(日) 00:52:08

「…やー、さぁ」
「何」


ぱこんと携帯を閉じたさっしーが首だけでなく身体ごとこちらを向いた。
グレーのスウェット。古いヘアピン。穴の空きそうな靴下。
そしてその格好のままコンビニにいっちゃうこいつ。
どこが好きなのかって言われたら、ちょっと言葉につまるかもしれない。


じっと見つめると、うっとたじろいたのがわかった。
でも目をそらしはしないのは、私の気持ちを知ってるから。かな?

5友達以上、恋人以上:2011/01/09(日) 00:52:47

「……どこが好きなんでしょね」
「はぁ!? 何それマジウザいんですけど」


散々ドキドキさせといてなんだよ! とぷりぷり怒る彼女に思わずふきだした。
ドキドキしてたのかよ。見つめただけで?
自らネタキャラのポジションに立ってるけど、フタを開けば実は乙女なんだってこと、最近知った。
もしかしたら、前から知ってたのかもしれない。
だから少しずつ、愛しい感情が育ってってたのかもしれない。

私が笑ったことに気付いてないらしい。
まだ浮かんでくる笑いを唇の端に留めて、小さく咳払い。
さっしー、と優しく呼ぶと、拗ねた子供みたいな目でじろりと睨んできた。

6友達以上、恋人以上:2011/01/09(日) 00:53:20

「…んだよ」
「ごめんごめん、わかったわ」
「何が!」
「全部好きだわ」
「はっ!?」


おまえ何言ってんの急にまじ意味わかんない殴るよ、とまくしたてる彼女をがばりと抱きしめる。
すると電池がとれた目覚まし時計みたいにぴたっと止まった。
わかりやすい。ほんとにこいつは乙女だ。

7友達以上、恋人以上:2011/01/09(日) 00:53:52

「だからー、全部好きだって」
「いやっ、別にもっかいとか言ってないし!」
「伝わってないようだったので」
「伝わってるし!」
「ほんとに?」
「ほ、んとに」


自信なさげだけど、まあ信じることにしよう。
ていうか信じたいっていうのが本音。
じゃあさっしーは? と聞くと、しらねーよそんな少女漫画みたいなことさせんなばかはらと突っぱねられた。
それだと北原でも指原でも通用するんだけど。
言えばまた怒られそうだから、口にはせずに大人しく身体を離した。
そしたら物足りなそうな目をするもんだから、ぽろっと口から「女子か」とこぼれてしまった。
「うっせ!」といつものトーンで言いながら、いつもより温度の高い指で触れてくる。
真っ赤な耳たぶは見ないフリしてあげよう。
こんなさっしーを見れるのは、この世であたしだけ。
友達以上の恋人になれたから、次は恋人以上の何になれるだろう。
もう一度腕を伸ばせば、さっきよりもいくらか素直な乙女からも距離を縮めてくれた。

8名無しAKB:2011/01/09(日) 00:54:58
以上です。カップリング表記忘れてたけど、北原指原です。
この形式で投稿するの久しぶりだったので、ちょっと混乱しました。
精進します。

9名無しAKB:2011/01/22(土) 18:47:20
里英ちゃん、小さな胸は正義なんだよ!
面白かったです(・∀・)

10卑近なダウザー  ナズーリン:2013/12/22(日) 23:16:00


11テスト ◆Jz9y3GJYBc:2013/12/23(月) 14:43:36
あいうえお

12卑近なダウザー  ナズーリン ◆vw1ZKIvL7Y:2013/12/30(月) 12:29:10
:

13めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:05:43
さやみるです。

約1億2575万4千人。これは、私達の国、日本の人口。その凄まじい人達の中での出逢いっていうのは本当に本当に奇跡やと思う。その奇跡の中で1人の人と恋をするっていうのはもっともっと奇跡やと思う。

14めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:10:49
「1億2757万4千分の1」「は?」ぽつりと呟いた言葉。その言葉はアプリで遊んでた恋人の耳にしっかり届いたらしい。「あ"っ!ゲームオーバー!」「ぷっ」「おいこら、何笑てんねん」やーめたってポイッとスマホをベッドの上に放った彩ちゃんが大の字で寝転がった。

15めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:14:09
私が彩ちゃんの隣に寝転んだらぎゅーって抱き締めてくれた。「んぅー…あったかいー」「せやなぁ。てか、さっきの何?」「ん?」「何とか分の何って。」「あー」私達が出逢って恋した確率。そう言えば、彩ちゃんは目を丸くして固まった。

16めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:18:30
すると、すぐ顔を綻ばせた。「ほんま、アンタの考えることはよう分からんわ。」って優しくキスする彩ちゃんの顔は本当に優しくて。「…神様がほんまにおるなら良い人やんな。絶対。」「何やそれ。てか人かどうかも分からんけどな。」

17めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:22:26
けらけら笑う彩ちゃんにぎゅーっと抱きつけば、私の心は幸せでいっぱいになる。彩ちゃんもそうなってたらいいなぁ。「だってさ、私じゃなかったかもしれんやん?」「ん?」「彩ちゃんが付き合ってた人。」「…。」「ななちゃんやったかもしれんし、けいっちやったかもしれん。あ、里香ちゃんやったかも。」

18めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:27:11
「いや、岸野はない。」せやなぁ…そう呟いた彩ちゃんがちゅって私のおでこにキスしてふわっと頭を撫でてくれる。「そしたら、美優紀が私の前に現れるまでずっと待ってたよ。きっと。」「……臭いで。彩ちゃん。」「おい。」嬉しくて、嬉しくて。首に腕を回して距離を詰めると、ちょっぴりほっぺを赤くした彩ちゃんが私から目を逸らした。

19めぐり逢えた:2014/02/10(月) 06:29:00
「さーやかちゃん。」「ナンデスカ、ワタナベサン。」「ふふっ。照れてるーっ」ずっとずっと愛してる。

      〜End〜

20何度でも:2014/02/10(月) 06:35:36
さやみるです。

「なーなー、そろそろ付き合わん?」「…もう、ほんま鬱陶しい…」私、渡辺美優紀は周りからはふわふわしてるとか言われるけど、どうもこの人の前では人格が変わってしまうらしい。この人は、隣のクラスの山本彩ちゃん。普通にしてたら優しくて、可愛くて、そこそこイケメンで、頼りになるし私もいい友達になれたやろうけど…

21何度でも:2014/02/10(月) 06:38:38
何せ、この人はしつこい。しつこすぎる。何十回、交際を断ってきたか。ほとほと困り果てる。この人…山本彩ちゃんは私に一目惚れしたらしい。初めて告白されてから2ヶ月。全く私のことを諦めてくれへん。

22何度でも:2014/02/10(月) 06:46:56
毎日のように、「好きや!付き合うて!」「ムリです。」の会話を繰り返す。しつこい。ほんま、勘弁してほしい。男でもこんな積極的な人おらんよ。今だって断られたにも関わらずニコニコして「ほんま美優紀は可愛いなー!!」って言ってくる。はぁ、一つ溜め息をついた時。「彩ー!後輩ちゃんがよんでるでー」って彩ちゃんが呼ばれた。いつもなら、「今ムリ!」って即拒否るのに、今日は違った。「おー、今行くー」って私に背を向ける彩ちゃん。「あ…」「ん?どした?美優紀?」思わず声が出ちゃって、慌てて口を閉じる。不思議そうに振り返った彩ちゃんに首を横に振る。「そっか」って笑って行ってしまった彩ちゃんを一人黙って見つめた。

23何度でも:2014/02/10(月) 07:22:14
彩ちゃんが後輩に呼び出されて2週間。一言も彩ちゃんと会話をしてない。…付き合ったんやろうか?そんな簡単に乗り替えれるくらいの存在やったんや。私は。そう思ったら何故か胸が苦しくて、切なくて。学校の帰り道、川の土手にしゃがみ込んで涙をこぼす。ぽちゃん、と川に涙が落ちたことで広がった波紋が私の心みたいやと思った。そんな時。「なーにしてんの?」って誰かが隣に座った。その声は2ヶ月間、嫌でも聞いてた声やった。「彩…ちゃん…?」「おう。彩ちゃんやでー」ほい、と差し出されたミルクティーを受け取る。あったかい…。「こんな真冬に土手で泣くなんか、なかなかやな。」「なっ、泣いて「るよ。泣いてる。」膝に埋めてた顔をばっと上げると、そっと彩ちゃんの人差し指が私の目尻を指した。

24n.u:2014/06/18(水) 06:26:48
なんか、めっちゃパクられててビビった


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