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ザ・ワールド

196日と月のリング:2004/06/30(水) 21:36

カオリの話を聞き終わると、梨華はファンタジー小説を読み終わったような
錯覚をおこした
それくらい現実離れしていて、話を聞く分にはいいけれど、慎重な梨華は
その主人公になりたいなどとは、思えなかった

話の途中で、カオリは何度か消えかかり、その声音は目に見える無表情さとは
裏腹に切羽詰ったように聞えてきた

困っているなら助けて上げたい、などど、他人事ではなく、このままでは
自分は朝日が上る瞬間の光を、ひとみは満月の月光を浴びると変化して
しまうと言うのだ
気を付けてさえいれば、そうそう起こる事では無いとはいえ、やはり梨華は
不安だった
さっきのひとみの苦しげな様子を目の当たりにした後では、変化を経験した
ひとみには申し訳ないけれど、自分は出来ればしたくない、と感じていた

その為には不本意でも、ストーン探しは避けては通れないと言うことが
梨華にもわかった

「で・・・具体的にさ、どうやって探せばいい訳、うちらは?」


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