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MAGIC OF LOVE

405ななしのどくしゃ:2006/01/14(土) 00:07:50




この日の授業は今までで一番長く感じられた。
梨華は掃除当番にも当たっていなかったので、HRの挨拶が済むと同時にすぐに教室を飛び出した。
もちろん手にはあゆみのカバン。
梨華は辺りに教師(と風紀委員)の姿がないのを確認しながら、携帯を片手に玄関まで走り出す。
数回のコールの後、電話の向こうから運転手の声が聞こえてきた。

「もしもし」
『もしもしお嬢様?困りますよ、運転中の電話は…』
しかし今の梨華には彼の文句を聞く耳は持っていない。
梨華は運転手の言葉をまるまるスルーした。
「今どの辺り?」
『は?えー…そうですね、今ちょうど交差点を曲がったところです、あと…』
「すぐ来て!柴ちゃんのお宅によってもらいたいの!早く!」
『はっ?わ、わかりました』
それを聞いて梨華はすぐ電話を切った。

何をしたわけでもないのに、梨華の胸はやけに激しくなっていた。


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