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『石川さんと呼ばないで』〜番外編〜

1名無しベーグル。:2002/08/14(水) 01:15
昔、桃板に書いてた駄作の番外編です。

238『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:43

−2−

『お昼ご飯食べ終わったら、屋上で待ってて欲しいんだ。』

 ひとみちゃんからメールが入って、私は急いで屋上に向かった。

 私の方が絶対先。だって、ご飯殆ど食べないで来たんだもの。
 でも、さすがに早かったかな。
 今日も晴れてるけど、やっぱりもう11月だし寒い。
 制服のポケットに手を入れて、私は校庭を眺めていた。
 さすがに、まだみんな食事中なのか、外で遊んでる生徒達は、いない。

「もぅ、ひとみちゃん、早く来てよ〜…」

 私は呟きながら、くるりと向きを変えて、柵に寄りかかった。

239『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:44

 ―――10分後。

 ひとみちゃんが肩に息を切らせて走って来た。

「ひとみちゃん遅いよ」

 私は、わざと口を尖らせる。

「ゴメン、梨華ちゃん。待たせちゃった?」

 申し訳なさそうな顔をして私に駆け寄るひとみちゃん。

「今来たとこだけど…」

 結構前から来てたなんて言ったら、ひとみちゃん絶対謝るからね。
 でも、鈍感な、ひとみちゃんも私が寒そうな顔してるのに気づいたのか、
ポケットにある私の手を出して、ひとみちゃんの手が優しく私を包み込んだ。

240『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:44

「嘘。冷たいじゃん…」
「いつもこんなだよ、私の手」

 ポケットに入れてたけど、結構冷たくなってたみたいで、ひとみちゃんの手が
更に私を温かく包み込んでくれた。
 なんだか心まで温かくなるみたいで、嬉しい半分、ちょっと照れ臭くなってしまった。

「ゴメンね。私が温めてあげる」

 ひとみちゃんは、ギュッと握りしめてくれた。

「ひとみちゃんの手は大きくて温かいね…」

 ひとみちゃんの手を見つめながら答える。

「そ、そうかな…」

 ひとみちゃんも照れてるのかな。
 ちょっと良い雰囲気かも。

241 『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:45

 あ、でも待って。
 私に話があるんじゃなかったっけ?

「で、ひとみちゃん話って何?」

 ひとみちゃんもハッとした顔をする。
「あのね。朝とか帰りなんだけどさ、梨華ちゃんと…その…」

 また言いよどむひとみちゃん。
 もう悪い癖なんだから。

「どうしたの?」

 私は、ひとみちゃんを見つめる。
 ひとみちゃんの目は、私を見ようとしない。

「梨華ちゃんとぉ…あのね、そのね、手を…繋ぎたいな〜とか思ってさ」

242 『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:46

 なんだ、そんな事。
 もう、ひとみちゃんってば可愛い。

「いいよ。ひとみちゃん…」

 笑顔で返したら、ひとみちゃんの顔はパッと明るくなった。

 でも待って。まだ何か忘れてる気がする。
 私、次体育だったんだ! 着替えなきゃ!!

「ひとみちゃん」
「ん?」
「そんなコトでいちいち呼び出さないで。私、5限目体育なんだから!」
「ゴメン梨華ちゃん…」

 ひとみちゃんの顔が急に萎れる。

243『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:46

「じゃぁ私、もう行くね」

 私から、ひとみちゃんの手を離す。
 温かい空間が、冷たい物に変わった瞬間、少し寂しくなった。

「うん。呼び出してゴメン」
「ひとみちゃんバイバイ!」

 また謝るひとみちゃん。
 そんなに謝らなくていいのに。
 ちょっと言い過ぎたがした私は、振り返ってひとみちゃんに、こう言った。

「嬉しかったよ、ひとみちゃん。ありがとね!」

 私は笑うと、ひとみちゃんを残して猛ダッシュで階段を駆け下りていった。

244『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:47

−3−

 ひとみちゃんと手を繋ぐのも、まだ何となくぎこちない時があって…。
 でも、何だかそれは、それで凄く新鮮な感じがして、それだけで私は嬉しくなる。

 あれから、ひとみちゃんは良く私の部屋に遊びに来るようになった。

「梨華ちゃん、あのね…」
「なぁに? ひとみちゃん…」

 私は雑誌を読みながら、答える。
 一瞬、間があって、ひとみちゃんがサラッと言った。

「梨華ちゃんとキスがしたい…」

「え?」

 一瞬耳を疑って、顔をあげた。
 い、今なんて?

「キスしてもいい?」

 ひとみちゃんは私の傍に来て真面目な顔で聞く。

245『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:48

「いちいち聞かないで…」

 聞かれて、イヤだとか言えないじゃない。

「だって…嫌われたくない…。梨華ちゃんには…。好きだから…」

 ひとみちゃんの声が小さくなる。

「知ってるよ、そんなの…」

 私は、強気で答えた。
 だって、どうしていいか分からないじゃない。

 ひとみちゃんの手が私の肩に触れて、ひとみちゃんが屈んで顔を近づけて来た。

 ドキドキしながら、私は目を閉じる。

246『恋愛お見舞い申し上げます2』-From R Side-:2002/12/19(木) 19:48

 ゆっくりと、ひとみちゃんの柔らかい唇が、私のそれと重なった。
 少し震えてるみたい。それは、ひとみちゃん? 私? それとも両方?

 身体中が、何だか熱くなって来たみたい。

 私は、どうしていいか分からず、ひとみちゃんのシャツの裾を無意識に掴んでいた。

「ひとみちゃん…」

 唇を離した時、囁いた私の声が掠れて、自分の声じゃないみたいだった。

「…梨華ちゃん……」

 ひとみちゃんは、凄く優しい眼差しで私を見つめ、私の肩を抱きしめてくれた。

 今、凄く幸せ。
 ひとみちゃん大好き。これからも、一緒にいようね。


                              〜〜〜 お 終 い 〜〜〜

247_:2002/12/19(木) 19:51
>>235-246 梨華視点2完結。
こ れ で 、 お 終 い で す 。

>233 名無クリスマスさん
( ^▽^)<ホイッ! 続き書きますた。

>234 名無し蒼さん
どうですたか?
ミキアヤも、書けたら、あっちでこっそりひっそりと書きますです。
多分無理だろうけど(w。

248名無しハロモニ:2002/12/20(金) 16:55
続き読めてよかったです。
作者様のは、甘くて好きです。
新作期待しちゃいます。
クリスマス企画どうですか???

249名無しハロモニ:2002/12/21(土) 17:37
クリスマス編キボン!その2!

250名無しハロモニ:2002/12/22(日) 19:31
その3!その3!(w

251名無し蒼:2002/12/30(月) 22:48
 最 高 れ した w
ミキアヤは書けれたらひっそりと…(w
マータリ期待してお待ちしてましゅ

252『恋愛お見舞い申し上げます』〜 A Happy New Year! H&R 〜:2003/01/04(土) 13:29

「「あけまして、おめでと〜!」」

 0時になると同時に一斉に新年の挨拶をした。

 今年も梨華ちゃんと一緒に新年を迎えられた事に感謝!
 今年もったって、去年とは訳が違う。
 今年は恋人として、梨華ちゃんと過ごすんだもん。

 ちなみに、亜弥は藤本先輩とスキーに行ってしまったので、うるさい邪魔者もいない。
 まさに天国!

「今年もよろしくね。ひとみちゃん♪」
「こちらこそ、梨華ちゃん」

253『恋愛お見舞い申し上げます』〜A Happy New Year! H&R〜:2003/01/04(土) 13:30

 ありきたりな言葉も梨華ちゃんから発せられれば特別な意味を持つのだ。
 よろしくしちゃうよ、梨華ちゃんっ。

 ついでにキスなんか、しちゃったりして…。

 梨華ちゃんの腕を引き寄せる。
 梨華ちゃんは、自分の腕の中。なんて、幸せなんだろう?

「ひとみちゃん…」
「梨華ちゃん…好き♪」

 私がキスしようと、顔を近づけたら、梨華ちゃんの人差し指が伸びてきて
くちびるにあてがわれた。

「んっ……!?」
「まぁ〜た、風邪移されたらイヤだもん…」
「あ゛ぅ…」

254『恋愛お見舞い申し上げます』〜A Happy New Year! H&R〜:2003/01/04(土) 13:31

 クリスマス直前に風邪をひいてしまい、パーティも台無しにした事は、まだ記憶に新しい。
 そして、遅れてクリスマスプレゼントを持ってきてくれた梨華ちゃんに、キスしちゃって
風邪を移した事は、更に更に、つい先日の事のようだったりする。

「やっと治りかけて来たんだからねぇー」

 少しほっぺたを膨らませて言う梨華ちゃんは、やっぱり可愛い。

「じゃぁ、また私に移してくれていいよ。そしたら、梨華ちゃんスッキリするでしょ」
「それじゃぁダメなの。せっかくの休みなんだから。
 ひとみちゃんも一緒じゃなきゃ意味ないもの」
「梨華ちゃん…」

 嬉しい事を言ってくれる梨華ちゃんを思わず力一杯抱きしめた。

255『恋愛お見舞い申し上げます』〜A Happy New Year! H&R〜:2003/01/04(土) 13:32

「くる…しぃ…ョ。ひとみちゃん…」
「OK牧場」

 私は力を緩めると梨華ちゃんのくちびるにキスを落とした。

「ぁっ…ダメっ…」

 梨華ちゃんは少し抵抗したけど私は構わずキスを繰り返した。

「んんっっ」
「大丈夫だよ、梨華ちゃん…」

 何が大丈夫なのか、自分でも良く分かんなかったけど、この時の私は何故か自信があって
いっぱい梨華ちゃんにキスしちゃったんだ。

256『恋愛お見舞い申し上げます』〜A Happy New Year! H&R〜:2003/01/04(土) 13:32

 数日後―――。

「だから言ったじゃないっ…」

 梨華ちゃんの呆れた顔がベッドに横たわる私の目の前に飛びこんで来た。
 何も言い返せない私は、布団を思い切り被った。

 悪夢再び。お約束通り、風邪がぶり返して来た。

 親はなんで、また風邪ひいたのか不思議に思ってるし、スキーから帰って来た亜弥には
思い切り笑われるし、新年早々情けない…かも。

 でも、梨華ちゃんが傍にいてくれるだけで、実は凄く嬉しいんだ。

 梨華ちゃん、こんなヘタレな私だけど、今年もよろしくしてね。


                       〜 〜 〜 お 終 い 〜 〜 〜

257_:2003/01/04(土) 13:36

風邪で寝込んで暇過ぎた為、書きましたw。
すっごい糞ですスミマセン。

>248 名無しハロモニさん
甘いですか。ありがとうございます。

>249&250 名無しハロモニさん
クリスマス編、実は書いたんですが時期外れのため、
自サイトに、こっそり載せましたんで、そちらを覗いて下さい。m(_ _)m

>251 名無し蒼さん
ミキアヤ編は、あっちで書きます。大した話では、全然ないんですが。

258名無し新年:2003/01/04(土) 17:41
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!

259名無し読者:2003/01/04(土) 17:45
ずっとロムってました・・・やっぱイイっすね!!!
ところで、自サイトはどこにあるんでしょう?
教えて下さい(切実

260名無し新年:2003/01/09(木) 19:18
最高でした。
こっちで、ミキアヤ編書いてくれてもいいのになぁ〜。
なんて(w
次作も楽しみにしています!!

261『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Rika〜:2003/01/19(日) 17:13

 1月19日。
 今日は梨華の18回目の誕生日。

 事前に話した亜弥との話も結局無駄に終わってしまい当日を迎える。
 なんだかんだ言っても、亜弥も律儀だから、午前中は、亜弥も交えて三人で
梨華の誕生日を祝い、梨華にプレゼントを渡すと亜弥は午後から美貴と出かけていった。

 ひとみは、まだプレゼントを渡していない。
 すぐに渡すのは、何故か勿体ない気がして…しかし、梨華の喜ぶ顔も早く見たくて
いつ渡そうかとタイミングを見計らっていた。
 結局、最後の最後まで渡さないでおく。これも計算のうちである。

262『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Rika〜:2003/01/19(日) 17:14

 そして、もう後は帰るだけになった頃―――。

「梨華ちゃん、寒くない?」
「うん、大丈夫。ひとみちゃんに貰ったマフラーあったかいよ」

 嬉しそうに梨華は、マフラーを触ってみせる。

「梨華ちゃんから貰った、コレもあったかいね」

 ひとみも、梨華に貰ったピンクの手袋を両手を広げて見せる。
 ひとみは、さり気なく言って、梨華を抱きしめた。

「こうすると、もっとあったかいよね…」
「ひとみちゃん…」
「梨華ちゃん、改めて…お誕生日おめでとう。毎年ずっとずっと梨華ちゃんと
 一緒に誕生日迎えたいね。私よりまた一つ大人になっちゃうけど、ずーっと
 吉澤ひとみを宜しくお願いしますっ」

263『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Rika〜:2003/01/19(日) 17:15

 ひとみは梨華から少し離れると、コートのポケットからシルバーのネックレスを
取り出した。HとRがくっついたイニシャルのネックレス。

「これ、梨華ちゃんと私と…お揃いなんだ。
 あんま高いもんじゃないけど、梨華ちゃんにあげる」

 そう言って、ひとみはつけているネックレスを梨華に見せる。

「ねっ一緒でしょ? 来年は、もう少しマシなもん贈りたいけどね…」

 さっきから自分ばかり喋っている事に気付くひとみ。

「梨華ちゃん?」

 梨華の瞳を不安げに覗き込むひとみ。

「…ありがと。ひとみちゃん」

264『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Rika〜:2003/01/19(日) 17:15

 ひとみは、ホッとした顔になる。

「良かった。さっきから黙ったままだからさ。心配しちゃった。
 頼りないかもしんないけど、これからも私の傍にいてね、梨華ちゃん」
「ひとみちゃん、ありがとう。嬉しいよ」

 梨華は、そのまま、ひとみの肩口に顔を埋める。

 いつもヘタレなひとみが、今日は凄く頼もしく見えた一瞬だった。

 当のひとみは、これだ言うのも実はいっぱいいっぱいで、セリフも噛まないか
不安になりつつも、何とか言えた事で喜びも一入になっていた。

265『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Rika〜:2003/01/19(日) 17:16

 そして最後は―――。

「梨華ちゃん…そろそろ…いいよね?」

 ひとみが顔を赤らめ言いにくそうに言う。

「いいって?」

 言わなくても分かって欲しい! と言う顔をして、ひとみは照れながら梨華の頬に
素早くキスをした。

「また風邪ひいたらシャレにならないからさ。ほっぺたならいいよね?」

 ずっとキス禁止令が出ていたから、梨華の方から「ダメ!」と言われていた。

「ひとみちゃんのバカ…」

266『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Rika〜:2003/01/19(日) 17:16

 梨華は、はにかむように微笑むと、少し背伸びをして、ひとみのくちびるに
自分のソレを重ね合わせた。
 ひとみは目を閉じるのも忘れて目を丸くしている。

「……っ!!」
「目は閉じてよ…」
「…ぅん」

 ひとみは、ゆっくりと目を閉じる。
 長い睫毛が可愛いと思いながら、梨華はゆっくりとくちびるを重ねた。

―――ひとみちゃん、ありがとう。ずっと傍にいてね。


                      〜 〜 〜 お 終 い 〜 〜 〜

267名無しベーグル。:2003/01/19(日) 17:17

梨華ちゃんおめ。
今回は(も?)手抜きかも。スマソ。

>258 名無し新年さん
来ましたw。

>259 名無し読者さん
ぐーぐるで、検索すれば、出てきます。

>260 名無し新年さん
こちらは、いしよしメインで。
ミキアヤは、自サイトで、ひっそりと。(でもないか)

268名無し誕生日:2003/01/19(日) 22:09
誕生日記念キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!
手抜きなんてとんでもない!!
よかったっす!
次作は、いつですか?(w楽しみにしています!!

269名無しひょうたん島:2003/02/09(日) 14:15
手抜きなんかじゃないですよ!!
面白かったです!!
そろそろ新作?

270『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:20
 あと一週間で、ひとみちゃんの誕生日。
 私と同じ18になる。その前に、少しだけ……。

『梨華ちゃん、甘え上手にならないとぉー』

 もう一人の幼なじみの亜弥ちゃんの言葉が心に響く。

― そんな事言ったって、甘えた事なんかないよ。
 ひとみちゃんより三ヶ月弱とは言え、お姉さんだから、しっかりしなきゃって思う部分が
自然と身に付いてるみたい。

271『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:21

「い、今更甘えられると思う?」
「そんなコト、言ってるから、いつまでも進展しないんだよ」

 亜弥ちゃんの上目遣い。反則だね。ふじもっちゃんに使ってるの?
 ひとみちゃんには効果なかったみたいだけど。だって、ひとみちゃんは鈍感だから。

「私、亜弥ちゃんと違って、今でも満足だから」

 ちょっぴり負け惜しみ。いや…かなーり…かな。

「そうかなぁ? ヘタレなひーちゃんが自分から誘ってくるとは思えないしねー」
「………」

 そうなのよね。ひとみちゃん素振りは見せるけど、今一歩なのよね、はぁー。

272『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:22

「そうかなぁ? ヘタレなひーちゃんが自分から誘ってくるとは思えないしねー」
「………」

 そうなのよね。ひとみちゃん素振りは見せるけど、今一歩なのよね、はぁー。

「梨華ちゃんから誘っちゃいないよ!」
「えーーーっ…」

 そんな会話が亜弥ちゃんと交わされ、決戦の4月5日。 
 誕生日当日だと、あまりにお約束すぎるからと一週間前を選んだけれど。
 でも、別にさ、今のままだっていーじゃん? 私は、そう思うよ。
 でも、亜弥ちゃんがしつこいから、実行するだけだよ。そうだよ。

273 『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:23

「違うんだから…」
「ん? 何か言った? 梨華ちゃん」
「何でもない」

 いつの間にか、声を出してたみたい。私は曖昧に誤魔化す。
 でも、ひとみちゃんは特に気にしないで、またベッドに寝そべって雑誌を読んでる。
 ねぇ、少しは気にしてよ!

 やっぱり、強硬手段に入るかな。
 寝ころんでるひとみちゃんの背中にさりげなく私は、声をかけながら馬乗りになってみた。

 ドキドキドキドキ………

274 『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:23

「梨華ちゃん、重ーーーーっい」
「………」

 ちっとも効果なし。亜弥ちゃん恨むよ! しかも重いって何よ!
 怒りを静めながら次の作戦へと移る。

「ひとみちゃんの誕生日、もうすぐだよねぇー」

 私は、ひとみちゃんの茶髪がかった髪を両手で触りながら訊く。

「うん。私も梨華ちゃんに、やっと追いつくよ」

 ひとみちゃん、結構三ヶ月の年の差を気にしてるみたい。

「何かほしいものある?」

 ちょっと前屈みになって、ひとみちゃんの耳元で訊いてみる。

「あー…別にいいよ。梨華ちゃんが傍にいてくれれば、それでいいよ」
「………」

275 『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:24

 いつもだったら、そんな言葉も凄く嬉しいのに、今日はなぜか腹立たしいのはなぜ?
 私が黙ってるから、ひとみちゃんが振り向いた。

「梨華ちゃん? どうかした?」
「うぅん…」
「あ、そうだ!」

 身を乗り出して、ひとみちゃんに密着。ピトッ…。

「なぁーに?」
「梨華ちゃん、肩揉んでよ…」
「………」

 もう、何よこの会話。夫婦みたいじゃない。私達、一応つきあってるんだよね?

276 『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:25

「ゴメン。やっぱ、いいよ」

 私が黙ってるから、怒ったと思ったみたいで、すぐに謝ってきた。
 ますます気に入らない。

「いいよ。ひとみちゃん全身マッサージしてあげる!」

 少しひとみちゃんの身体が反応したように見えたのは気のせい?

「梨華ちゃん。いいよ。ゴメン」

 更に謝るひとみちゃんに、私は爆発!

「私の洗礼が受けられないの?」
「ひぃ…」

”洗礼”と言う言葉で、更にびびったみたい。ヤダ。これって逆効果?
 どうして、こうなるの? 甘い雰囲気どころか、いつもの喧嘩ムードに突入。
 軌道修正は、きっと出来ない。
 も〜ぅ、亜弥ちゃんのバカ!
 私は亜弥ちゃんに八つ当たりしながら、ひとみちゃんの首に腕を回した。

277『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:26

「ぎゃっ。苦しいよ、梨華ちゃん…」

 私は、プロレス技をかけながら、ひとみちゃんに一発お見舞い。

「ひゃぁ〜。んーっ。ちょ、ちょっと待ってよ、梨華ちゃん!」

 ひとみちゃんは急に身体を起こして私の腕を振り解いてきた。

「いたぁい…」

 私は手をつくと、ひとみちゃんに涙目で抗議。

「あ、ゴメン。梨華ちゃん」

 ひとみちゃんは慌てて私の顔を覗き込む。

278『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:26

「謝るなら、最初からしなければいいのよ!」

 そう言いながら、私はひとみちゃんの首を再び掴むと自分に引き寄せてキスをした。
 もう、どさくさですよ、どさくさ…。

「(んぇ…?)…!?」

 不意打ちにしたから、ひとみちゃんは目を閉じるのも忘れて目を丸くしてる。

「梨華ちゃぁん?」

 急にひとみちゃんの力が抜けて、顔が見る見る緩んでいくのが、分かる。
 ホントに、わかりやすいんだから。

279『恋愛お見舞い申し上げます』〜Seventeen Last week〜:2003/04/05(土) 16:27

「バカぁ…」

 私は照れ隠しに、もう一度バカって言っちゃった。

「ゴメン梨華ちゃん…」

 そう言って微笑むと、ひとみちゃんからもキスをしてくれた。

 やっぱり、私たちって、こんな感じになっちゃうのかなぁ?

 ま、ひとみちゃんの誕生日まで、あと一週間あるもの。
 まだ、時間はあるよね。
 ひとみちゃん、今度は許さないんだからね?

280名無しベーグル。:2003/04/05(土) 16:32
ひさぶりに短編うp。
ひーちゃんの誕生日ver.は、多分ないと思われw。

>268 名無し誕生日さん
>次作は、いつですか?(w楽しみにしています!!

2ヶ月半も経ってしまいますた。すみません。

>269 名無しひょうたん島さん
今回も、ささっと書いてしまい手抜き感が…。

んー…久しぶりに、エ■復帰させようかと。
いつになるかな…w。でも、かなり抵抗あるんですよね。今更w。

281名無しひょうたん島:2003/04/07(月) 17:49
エロキタ━━(*^▽^)^~^0)━( *^▽)~^* )━( *´)`* )━━ !!!!!

282名無しひょうたん島:2003/04/19(土) 10:37
>ひーちゃんの誕生日ver.は、多分ないと思われw。

それは、悲しすぎます!!
続きをお願いします。なんだか消化不良…。
(;´Д`)ハァハァ

283『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:25

−1−

 本日4月12日はひとみの18回目の誕生日―――。
 亜弥は、朝から早々にひとみ宅にプレゼントを置いていくと
美貴に逢いに出かけて行った。

 ひとみの彼女・梨華は? と言うと―――。

 バレンタイン同様にキッチンは戦場と化していた。
 ひとみに手作りケーキを渡そう! と試みたものの―――。

「梨華、アンタこんな物をひとみちゃんに食べさせる気?」

 母親にも呆れた顔をされる程、出来上がったケーキのできばえは
お世辞にも、美味しそうには見えなかった。

「ママ、形じゃないのよ。中身なのよ!」

 梨華は、そう言ったものの、母親に無言で出された胃薬を
ムスッとした顔で受け取った。

284『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:27

 ただでさえ憂鬱なのに、あいにくの雨模様で、更に気が滅入る梨華
だったが、気を取り直して、ひとみの家へと向かう。

「別に…メインはケーキじゃないもん…」

 梨華は呟いて、顔を真っ赤にさせる。
 こんな台詞、ひとみ本人の前では絶対言えない。
 こういう時、亜弥が羨ましいと梨華は思う。

『梨華ちゃん。素直にひーちゃんに甘えればいいのよ』

 簡単に亜弥は言うけれど、先週試みて、失敗に終わったばっかりだ。
 まぁ、あれが素直に甘えたかどうかは、疑問に残るのだが。

 大体、いくら部屋では二人っきりとは言え、家の人がいない訳ではない。
 結局、今日だって…多分、何も進展しないのだろうと梨華は諦めていた。

「ベタだよなぁ〜…」

 梨華は独り言を呟くと、ひとみの家のインターフォンを押した。

285『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:29

−2−

 暫くして、慌てて階段から駆け下りてくる音がする。
 梨華はクスリと笑った。

「梨華ちゃん。おはよぅ…」

 ドアが開くと、嬉しそうなひとみの顔。

「おはよ。ひとみちゃん…」
 
 そんな笑顔で迎えられると、なんだか照れ臭い。
 梨華はケーキを大事そうに抱えながら靴を脱いだ。

「おめでと〜。ひとみちゃん」

 梨華はひとみの部屋に入ると、ケーキを差し出す。
 
「ありがと。梨華ちゃん…」

 ひとみは更に笑顔で受け取る。
 
「あ、あの…見た目は悪いけど…多分中身は美味しいと思うから…」

 それは多分、2ヶ月前のヴァレンタインで実証済みである。
 形のいびつなチョコでも、ひとみは喜んで受け取ってくれた。

286『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:30

「梨華ちゃん。私、見た目でなんか判断しないよ。
 梨華ちゃんの気持ちが凄く嬉しいから。ホントにありがとう」

 今日のひとみは、何だかとっても素直。
 梨華も微笑み返す。

 今日は、もしかしたら…もしかするかも……しれない…。

「ねぇ、開けてもいい?」
「ぅん。もちろん」

 箱を開けた瞬間、ひとみの動きが止まる。

「あの…だから……」

 急に変な汗が出始める梨華は、焦って言葉に詰まる。

「それに、ホラ、胃薬もあるし…」

 慌てて鞄から母親に持たされた胃薬を差し出す。

「ナイフとお皿持ってくるよ。それと飲み物。紅茶がいいよね。
 待ってて、梨華ちゃん」

 いそいそと立ち上がるひとみ。
 一人部屋に残された梨華は、かなりショックを隠せない。

287『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:31

「やっぱり…マズそうだよ…」

 自分から見ても、お世辞にも美味しそうには見えない。
 ひとみは無理して言ってくれてるのだろうか?
 梨華は早くも落ち込みモードだった。

 すぐにひとみが戻って来る。

「梨華ちゃん、お湯が沸いてなかった。ちょっと待ってて」

 梨華はひとみを見上げる。
 その寂しそうな顔にびっくりするひとみ。

「ど、どうしたの? 梨華ちゃん」
「ひとみちゃん無理しなくても、いいよ」
「なにが?」

 梨華の横に座るひとみ。

「ケーキ…。食べたくないんでしょ…ホントは…」

 段々声のトーンが小さくなる。

「えぇ? なんで? そんなコトないよ。朝から何も食べてないし。
 梨華ちゃんのケーキ楽しみにしてたのに」

 意外だと言う声が返ってくる。

288『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:33
「本当に?」
「ぅん。当たり前じゃん。何言ってんの? 今日はさ、誰もいないから
 手際悪くてゴメンね」
「誰もいない―――」

 そう呟いて梨華は、ハッとする。

 二人きり。本当に二人きり……。
 顔を赤らめる梨華。

「え?」

 いつの間にかひとみの腕が梨華の肩に回されていた。

 そ、そんな急に……。
 いつになく、ドキドキする梨華。

 ひとみの顔が近づいてくるのが気配で分かる。
 梨華は無意識に目を閉じた。

289『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:34

−3−

 『ピ――――――――ッ!』

 ひとみの息がかかると同時に、キッチンの方からけたたましく
ヤカンの音が無情にも鳴り響いて来た。

 ひとみは慌てて立ち上がる。

「あ、お湯沸いたみたい…」

 慌てて降りていくひとみを見送りながら、梨華はため息を落とす。

「ヤカンの…バカ…」

 暫くすると、ひとみが紅茶を乗せて戻ってくる。

「梨華ちゃん。お待たせ…」
「うん…」

 さっきの事は何事もなかったかのよう。
 普通に、ゆっくりと時は過ぎていく―――。

 梨華のケーキは見た目ほどは、不味くなく、胃薬のお世話になる必要もなかった。

「お腹いっぱい。これだったらお昼いらないかもね…。
 お昼何か取ろうかと思ってたんだけど…」

 ひとみはベッドに凭れてお腹を押さえる。

290『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:35

「ひとみちゃん…続き……」
「…ん?」
「続き…しないのかなぁって。…ってなんでもないっ!」

 梨華は言ってしまってから、訂正する。
 今日の自分は、おかしい。
 いや、ひとみがいきなりキスしようとするからだ。

 またひとみのせいにして、梨華は素直じゃない自分に自己嫌悪。

 梨華の言葉にひとみも真っ赤になる。

「梨華ちゃん…」

 ぎこちなく、ひとみは梨華の傍に近づく。
 ひとみの腕が梨華の肩に回された。
 妙に手に熱が篭もる。
 いつになく緊張気味のひとみが、梨華にも移る。

 ヤバ。私まで緊張してきちゃった。

 キスなら、何度か経験済みで、今更緊張する事もないのに、
今日はひとみの誕生日とあってか、妙に二人共、いつになく
緊張の波が押し寄せて来ていた。

291 『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:36

 一度さっきのような未遂に終わると、ひとみは折角勇気を出したのに
その後は、意気地なしになる。
 だから、梨華が言ってくれたのは幸いであるが、ひとみは更に緊張していた。

 肩に回された手は、汗で滲んでくる。
 
 梨華とて緊張しまくりであるが、ここは! と思い、梨華から
ひとみにキスをした。それも…触れるだけの淡いキスを―――。

「梨華…ちゃん……」
「18歳…初めての…キ、キスだね…」

 ドキドキドキドキ―――。

「梨華ちゃん。ありがとぅ…」

 潤んだ瞳で見つめるひとみに、梨華の方が戸惑ってしまう。

「ゃ。なに、ひとみちゃん。お礼なんて…照れるよ」

 そんな目で見られたら、いつもみたく冗談で返せない。
 そのままひとみに抱きしめられる。
 背中に回された腕に力が篭もる。

292『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:37

「梨華ちゃん。大好き…。いつも傍にいてくれてありがとぅ」

 それは、こちらのセリフ。
 余りに素直すぎるひとみに、梨華は動揺してしまう。

 18歳って、素直になれるトシなの?
 でも、私はひねくれた態度ばかり…。

 ひとみの腕の力が緩むと、今度はひとみからキスをされる。
 軽く触れるキスから、段々と確かめるようなキスに変化する。

 それだけで…梨華も…ひとみも……気持ちがいっぱいになった。

「……っ。ハァ…」

 肩で息をするひとみに、汗はビッショリだ。

293『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:38

−4−

  『ピンポ―――ンッ』

 またタイミングを計ったかのようにインターフォンが鳴る。

 ひとみは額の汗を手で拭うと、急いで立ち上がった。

 一人残された梨華は、余韻に浸っていた。
 いつもと変わらないキスなのに、凄くドキドキした。

 梨華は無意識にくちびるに手を当ててみる。

「ハァ…。ひとみちゃん…」

 18になった、ひとみが妙に頼もしく見えた瞬間。
 呼び鈴が鳴らなかったらどうなっていただろう?

 今日は、そのつもりで来た梨華だったが、やはり、まだ怖い気持ちも残っていた。

「亜弥ちゃん、あなたを尊敬するよ…」

294『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:39

 なにやら、下でひとみの声がする。
 どうやら、母親が帰ってきたらしい。

「だから、いいって!」

 梨華は慌てて下へ降りていく。

「おばさん、こんにちわぁ」
「あら、梨華ちゃん。もう聞いてよ、ひとみったら…」
「うるさいよ。だから、いいんだってば。梨華ちゃん出かけようか」
「ひとみ、この雨の中、どこへ行くの?」
「ご飯食べに…」
「だからご飯なら一緒に食べようって言ってるのに…」

 ひとみの母も負けず食い下がらない。

「別にいいって」
「せっかくの誕生日なのにねぇ…」

 そう言う割に、あまり残念がっていない母。
 逆に面白がっているような気さえする。

「まだお腹減らないんだよ…」
「だったら、尚更出かけるコトないじゃない。ねぇ? 梨華ちゃん」
「は、はい」
「………」

 ひとみは諦めて二階へあがりかける。

「あとで食べるから! 二階に来ないでよ」

 残された梨華も、ひとみの母に軽くお辞儀をするとひとみの部屋に戻りかける。

「ごゆっくりね。梨華ちゃん…。そんなに二人っきりになりたいのかしら…」

 ひとみの母の最後の一言が、梨華にはグサッと来た。
 これでは、却って逆に怪しまれるようなものである。

295 『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:40

−5−

 ひとみの部屋に戻ると、ひとみはベッドに足を放り投げていた。
 明らかに怒った様子。

「ひとみちゃん。あれじゃぁダメだよ。却って怪しいよ」

 梨華もひとみの隣りに座る。

「だぁってさぁ。せ、折角、いい雰囲気だったのに…」

 そう言ってひとみは、また顔を赤らめる。

「ぅん…」

 思い出して梨華も頬が熱くなる。

「け、結構勇気いったんだから…」

 ひとみは梨華の手の上に手を重ねた。
 ひとみの温かい熱が伝わってくる。

296『恋愛お見舞い申し上げます』〜Happy BirthDay Hitomi !〜:2003/04/25(金) 18:41

「ひとみちゃん…」
「あ、あれで、いっぱいいっぱいだったんだから…」
「ぅん。分かってるよ」
「梨華ちゃん?」
「私だって…いっぱいいっぱいだったもん…」
「ホントに?」
「嘘ついて、どうするの?」
「ぅん…」

 ひとみは急に優しい笑顔になる。

「梨華ちゃん可愛い」
「なによ、急に…」

 ひとみの方に振り向いた途端、梨華はひとみにキスをされた。

「これからも…もっといっぱい…いっぱいキスしよ?」

 キスだけでいっぱいの私とひとみちゃん。
 その先に進むのは、まだまだ先かも知れない…ね?

「うん…」

 梨華もそう言うと同時にキスをお返しした。

 ひとみちゃん、おめでとう!

                    
                      〜〜 お 終 い 〜〜

297名無しベーグル。:2003/04/25(金) 18:44

ひーちゃんおめ小説(今更)終了。お粗末ですた。
多分、ここの二人は、( ^▽^)<しないよ♪

>281 名無しひょうたん島さん

エ ロ は 、 来 ま せ ん 。

>282 名無しひょうたん島さん
282番さんのリクに答えて(なのか?)続き書いてみますた。
でも、更に消化不良だったら、スイマセン。

298282:2003/05/10(土) 18:38
満足です。ありがとうございました。

299_:2003/07/14(月) 19:57
>298san
こちらこそありがとうございますた。

ほどよく下がったので、また何か書きたいと思います。
予定は未定。。。

誰も見てないしねw。

300石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:31

−1−

 今日は、家の近くの神社で花火大会。
 嫌がるひとみを連れて、出かけた梨華。

 梨華の母が着せてくれた浴衣を着て、梨華は大はしゃぎ。
 ひとみも渋々浴衣を着て、お揃いとはいかないが、揃って浴衣でデート。

 喜ぶ梨華とは反対に、ひとみは浮かない顔だ。

「そんなに嬉しいか?」

301石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:32

 冷めたひとみの突っ込みに、梨華は構わずひとみの腕に絡めた。

「嬉しい。だって、ひとみとこうして一緒に歩くのだって久しぶりだもん」
「ふぅん。相変わらず梨華は子供だな…」
「いいもーん。子供で」

 梨華はニコニコしながら、腕に力を込めた。

「暑いから、あんまりくっつくなよ!」

 ひとみは振り解こうと梨華の腕を解こうとするが、梨華は更にくっついてくる。

302石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:32

「いいじゃん。ひとみのケチ!」
「ケチで結構…」

 ひとみは梨華の腕を解くと、一人で先に行ってしまった。

「もぅ…ひとみのバカぁ…」

 ひとみが照れ屋で素直じゃないのは、知っているが、やっぱり
こういう時ぐらいは、腕を絡めたいものだ。

 そのくらい分かってほしい…。

 梨華は、思いついたとばかりに、後ろからひとみの背中めがけて走って行った。

303石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:34

−2−

 ――ブチッ――

 あと少しで、ひとみい追いつこうとした時、草履の鼻緒が切れて、
梨華は道路に転んでしまった。

「いったぁ…っ!!」

 すぐに気づいて後ろを振り返るひとみ。
 急いで駆けつけてくれるかと思いきや…。

「バッカじゃないの? つぅか鈍くせぇなぁ梨華は…」

304石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:34

 酷い。

 最初に出る言葉が、バカとか鈍くさいとか…。
 それが恋人に言う言葉なのか?

 確かに転んだ自分が悪いのだが、もう少し言い方はないのかと
目の前にいる口の悪い恋人を見上げた。

「大体はしゃぎすぎだっつぅの。帰ろうか…」

 ひとみにとっては帰る方が好都合なのだろう。
 しかし梨華は断固として拒否した。

「嫌だ。行くもん」
「でも、切れちゃってるし、これで歩くのは無理だろ?」

 そう言って、切れてしまった草履を見せる。

305石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:34
 
「それに、膝、擦りむいてるぞ。手当てした方がいいだろ。
 一応、梨華も女なんだし」
「一応って!」

 それでも少しは心配してくれてるのかと梨華は嬉しくなるが
一言余計だと、カチンと来る。

 ひとみを睨んでやろうとひとみを見ようとしたら、目の前には、
ひとみの背中があった。

「ほら、しょうがないからおぶってやるよ。それじゃぁ歩くのは無理だろ?」

 また一言余計だと思いながらも、梨華は、甘える事にした。

306石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:36

−3−

 ひとみの背中に揺られながら、梨華は、こっちの方が良かったかもと内心ほくそ笑んでいた。

 不幸中の幸いとは、まさにこのことだ。

 口は悪くても、やっぱり、ひとみは優しい。
 梨華は、ひとみに絡めている腕を強めた。

「あんまりくっつくなよな。暑いんだから…」
「くっつくなって言う方が無理でしょう?」

 結局、家には帰らず、そのまま神社へと向かう。

307石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:36

 取りあえず裏の境内に梨華を座らせると、ひとみは汗を拭った。
 ひとみとしても人混みを梨華と歩くよりは、人気の少ない場所にいる方がありがたい。
 
 絶対知り合いに会う筈だし、いちいち突っ込みが入るのも面倒だからだ。

「梨華、お前踊ってくれば?」

 盆踊りをひとみが踊るガラではないのは梨華は分かっているから
梨華は首を横に振った。

「一人で踊ったって、面白くないもん」
「じゃぁ…なんか食うか? 買ってくるよ」
「いい…」
「じゃぁ来た意味ないじゃんか」

308石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:37

 腕組みをしてひとみは梨華を見つめる。
 梨華はひとみの浴衣の袖を引っ張った。

「ひとみと二人っきりになれたもん。充分意味はあるよ」
「……。べ、別に此処じゃなくたって、いつでもなれるだろっ」

 何故かひとみは、どもると視線を反らした。

「ひとみ、今変な想像したでしょ?」
「してないよ」

 暗がりの中でも梨華が、うっすら笑っているのが分かる。
 ひとみは指摘されたのが面白くなくて、梨華に背中を向けた。

309石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/16(水) 19:37

「ひとみ怒った?」

 ちょっと梨華の声に戸惑いが混じる。

「別に…」

 なんか変な空気。
 打ち砕かないと。

「あ、手当てしなきゃ。梨華、ちょっと待ってて」

 ひとみは振り向かずに、そのまま消えて行った。

310名無しベーグル。:2003/07/16(水) 19:39
石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜
1-3話更新。

明日で完結。

エ ロ く は 、 な り ま せ ん w 。

311名無し(0´〜`0):2003/07/16(水) 23:40
ふふっ。見逃しませんよ・・・。

312石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:27

−4−

「もぅ…ひとみのバカぁ…」

 せっかくチャンスを作ったのに。

 梨華は足をブラブラさせながら独り言を呟いた。

 ほどなくして、ひとみが戻ってくる。

「ハンカチ水で湿らせて来たから。これで拭いとけば、なんとかなるだろ」

 ひとみは梨華の擦りむいた箇所にハンカチを当てた。

「いったぁ…」
「しみるだろうけど我慢しろよ。その間、これでも食ってろ」

313石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:28
 そう言って、ひとみが差し出したのは綿菓子。

「綿菓子…」
「なんだよ不満か?」
「そうじゃないけど…」
「梨華の好きなアフロ犬だぞ?」

 外の包装袋が、アフロ犬である。

 そういう問題じゃないんだけど、なんか子供じみてない?
 そんな事ないか。

「なんかあんまり嬉しそうじゃないな。嫌いなのか…」

 黙っている梨華に、ひとみは梨華からアフロ犬を取ると
袋から出して、ちぎって食べ始めた。

314石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:28

 梨華の視線を感じ、ひとみは動きを止める。

「な、なんだよ。食わないんだろ? だったら勿体ないから…」
「ホントは、ひとみが食べたかったんじゃないの?」
「ち、違うよ!」

 ひとみは梨華に綿菓子を押しつけると、再び梨華の手当てに戻った。

「い、痛いって!」

 故意的に、強く押しつけられてる気がして、梨華は大袈裟に声を出した。

「オーバーだなぁ梨華は。この位大した事ないだろ」

 そう言って、ひとみは剥き出しになっている梨華の太腿をパシッと叩いた。

315石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:29

「いったぁぁぁぁっ」

 フンと鼻で笑うひとみが憎らしい。

「消毒液とかさすがにないからなぁ…」

 そう言いながら、ひとみの顔が膝に近づく。

「ぇ?」

 ひとみの舌が傷口に触れると、梨華は身体を小刻みに揺らした。

「なに、感じてんだ?」

 意地悪に、ひとみが一回顔を上げる。

「別にっ。汚いからいいよ、そんな事しなくても!」
「ばい菌入ったらマズイだろ。それに跡が残ったらな。平気だと思うけど」

316石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:29

 もう一度、ひとみが膝の擦りむいた箇所を舐め上げる。

 浴衣の裾からめくれ上がって覗く太腿に、ひとみが膝を舐めている。

 なんか、結構えっちぃんだけど。

 梨華は急に身体が熱くなり始める。
 慌てて両足を閉じると梨華は綿菓子を頬張り始めた。

 浴衣の袖から、ミネラルウォーターを出して、ひとみはもう一度傷口にハンカチを当てた。

317石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:30

「これで応急処置は完了っと。後は家帰ってからな」
「ぅん…」
 
 急に口数が少なくなった梨華に、ひとみは不思議そうな顔をする。
 自分も梨華の隣りに座ると、梨華が食べてる横から綿菓子を奪い取った。

「梨華、腹減ってんの?」
「えぇ?」

 梨華も横を振り向く。
 凄い近くに、ひとみの顔があって、梨華は慌てた。

318石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:31

 こういう時、何故だかひとみは鈍感である。
 それとも知っててわざと、そういう素振りを見せているのだろうか?

「だから言ったのに。また何か買ってこようか?」

 ひとみは、そのまま境内から勢いをつけて飛び降りようとした。
 が、梨華に腕を掴まれる。

「ん?」 
「このまま一緒にいようよ…」
「…梨華がそれでいいなら」

319石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:31

−5−

 花火が打ち上がるまでは、まだ時間がある。
 少し離れたところでは、盆踊りの賑やかな音が鳴り響いていた。

「何かしゃべれよ」

 沈黙が続いて、ひとみが痺れを切らして口を開いた。
 とっくに綿菓子も食べてしまって、手持ちぶさたである。

 特に何もすることがなく、足をブラブラさせて、ひとみは空を見上げた。

「ひとみって、もしかして鈍感?」
「は?」

320石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:32

 急に思ってもみない事を言われて聞き返す。
 少なくとも鈍感の梨華には言われたくない言葉である。

「どういう意味だよソレ?」

 怪訝そうなひとみの声に、梨華は自分から素早くキスをした。

「せっかくなのに…ひとみ何もしないんだもん…」
「なっ……」

 そう言われてさすがのひとみも気づく訳だが。

「ひとみ……」
「な、なんだよ」

 思わず身を引いてしまうひとみ。

321石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:33

「好き?」
「だから、なんだよ急に…」

 珍しく積極的な梨華に、ひとみの方が動揺していた。

 梨華に肩を掴まれ、ひとみは、そのまま倒れる。

 ゴツッと鈍い音がして、ひとみは境内の床に横になった。

「いってぇ…」

 思わず顔を顰めるひとみに、梨華は顔を近づけた。

「ちょ、ちょっと待てよ!」

 待った! をかけたのは、ひとみの方。
 
 拒まれるとは思っていなかった梨華も、一瞬止まる。

322石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:33

「ん?」
「な、なんか、お約束すぎるじゃん」

 慌てて起き上がるひとみに、梨華は急に不機嫌になる。

「なんで止めるのよ!」
「だって、こんなトコじゃ…」
「どこならいいわけ?」

 珍しく梨華は強気。ひとみは弱気。

「そういう問題じゃねぇだろ!」

 しまいには、ひとみも怒り出す始末。

 散々口げんかをして、納まった頃には花火が打ち上がろうとしていた時間だった。

323石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:34

−6− 

「大体、梨華は、スケベなんだよ」
「なんでよ?」
「んな事ぐらいで興奮するなって…」

 さっきの傷口舐め事件の事である。

「ひとみが、いけないんだからね。人をその気にさせて、気づかないんだから!」

 梨華はムッとしつつ、ひとみを軽く叩いた。

324石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:34

「分かったよ。悪かったよ」

 何が悪いのかひとみにも良く分からなかったが、さっきから散々その話は聞かされた
ひとみは、堂々巡りになる前に自ら折れた。

「後でお礼は、するからさ…」

 急に馴れ馴れしくひとみは梨華の肩を抱く。

「遅いよ! 今更…。あ〜、花火!」

 そう言って梨華は遠く、空に咲く、花火を指さす。

325石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:35

「綺麗だよねぇ? ひとみ?」

 もう喧嘩した事など忘れているのか、切り替えが早いのか梨華は笑顔で振り向く。

「…そうだな」

 これにはひとみも呆れ顔。
 まぁ、いつもの事か。

「あ、ホラホラ、また! かわいぃ〜〜!」

 嬉しそうに花火を見つめる梨華を引き寄せるとひとみは梨華のくちびるを強引に奪った。

326石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:35

−7−

「んーっ!!」

 梨華は指を空にさしたまま、目を丸くする。

「な、なによ。急にぃ!」

 喜ぶかと思えば梨華は、何故だか怒っている。
 全く、梨華の心が分からない。
 ひとみは肩を竦めると、梨華の肩に回した腕を放した。

「梨華だって、さっきしただろ…」

327石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:36

 ひとみは、そう言うと、一人先に境内から飛び降り、梨華の方に振り返る。
 梨華は、「なによ?」と言った顔で、ひとみを見つめていた。

「花火より…梨華見てる方が面白い……」
「なによソレ!」

 ひとみは、あっかんべぇをすると、梨華に背中を向けて歩き出した。

「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!!」

 ひとみは、それには答えずに、片手を上げるだけ。

「私、一人じゃ降りられないし、歩けないも〜ん!!」

328石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:36

 しかし、ひとみは黙って歩き続ける。

「えー……。ひとみぃ…」

 梨華の声は小さくなる。もう、ひとみには届いてないようだ。

「………」

 そして、ひとみの姿は見えなくなった。

 マジで?
 普通は、すぐ戻ってくるよね?
 え? 戻って来ないの? ひとみ…。

 暫く梨華は、黙って闇を見つめていた。

「ひとみのバカぁ。私が誰かに襲われたら、どうするのよ!
 責任取ってくれるんでしょうね! もう!」

 戻って来る気配のない、ひとみに向かって梨華は叫んだ。

329石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:37

−8−

 と急に背後から抱きすくめられる。

 ホラ。ひとみが行っちゃうから、私、襲われて……。

 梨華は恐怖で声も出ずに目を瞑った。

 しかし、その感触は、いつも抱き締められている感触。

「バーカ。梨華を襲うような奇特なヤツは、自分だけでいいよ…」

 ひとみの声が梨華の耳元に届いた。

330石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:37

「…いつの間に!」
「さっきから見てたよ」
「趣味悪いんだから!」

 梨華は急に恥ずかしくなって声を荒げた。
 でも嬉しい。戻ってきてくれた。
 って言うより……元から、からかうつもりで………。

 そう思うと、急に梨華は腹が立ってくる。
 しかし、ここで怒ったら、また元の黙阿弥だ。
 だから、梨華はグッと堪える。

 梨華はひとみの腕を掴むと、振り向いて自らくちびるを重ねた。

331石川さんと呼ばないで〜夏の番外編〜:2003/07/17(木) 19:38

 当然言い返してくると思ったひとみは、少しとまどっている様子。

「梨華……」
「私を襲ってくれる奇特な人は、ひとみだけで充分か…」
「…なんだよ」

 梨華はニコッと笑うと、再びひとみにキスをした。

 と、同時に、パッと大きな花火が、空に咲いて、散っていったのだった。



                              〜〜 お終い 〜〜

332_:2003/07/17(木) 19:41

4-8話更新。一応完結。

>311 名無し(0´〜`0)さん
>ふふっ。見逃しませんよ・・・。

(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル 。
誰だろう?多分知ってる人っぽいけどw。

これの続きは、ちょこっと有ります。
自分のサイトにて書き上げたらうpします。
ちょこっとエロかも?かも・・・汗。

333名無し(0´〜`0):2003/07/17(木) 22:04
ここにもいますよ、読んでる人。
続き楽しみに待ってます。

334名無し(0´〜`0):2003/07/24(木) 22:11


335名無し(0´〜`0):2003/09/20(土) 19:05
倉庫逝きとか、してくれないかしら?(汗)

336管理人:2003/09/20(土) 20:28
出来ませぬ(・∀・)ニヤニヤ

337名無し(0´〜`0):2003/09/21(日) 15:26
_| ̄|○


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