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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

8名無しリゾナント:2015/05/27(水) 12:27:43
「…奥の手出しよったか。紺野の言うてた通りや」

「煙鏡」は目の前で奇跡を成し遂げたさゆみに対して忌々しく思うとともに、改めて白衣の鬼才に対して嫉妬にも似た
怒りを覚える。
ダークネスの頭脳は既にこのことを、予見していた。

「道重さんの動きが…ううん、道重さん自体が変わった!?」
「もしかしたら。表人格と裏人格の統合かもな。何となく、そういう風に見える」

春菜と遥が相次いでそんなことを言う。
結論から言えば、彼女たちの推測はほぼ当たっていた。

― おねえちゃん。さゆみに任せてくれて、ありがとう ―

さゆみは、心の内に身を潜めつつ力を貸してくれている姉に感謝した。
裏の人格を収納しつつ、その力だけを引き出すという荒業。もちろんそんな時間がいつまでも続くわけがないが、一定
時間の中でなら言わば「二重能力者」のように振る舞うことも可能だ。
そのことに気付いたのは、つんくに貰った薬を服用してからのこと。幾多の強豪との戦いで使用しているうちに、滅び
の力と治癒の力を同時に使用できるかもしれないという結論に至ったのだった。

「てっ…めえ!!」

破滅の力に侵された部位を修復し、狂った獣のように襲い掛かる「金鴉」。
さゆみはそんなやけくそのような攻撃を、軽やかにかわしてゆく。

恐るべき擬態能力者。
しかし所詮は一度に一つの能力を擬態することしかできない。
それがさゆみの「滅びの力」によって間接的に封じられている以上、目の前にいるのはただの怪力馬鹿だ。


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