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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

181名無しリゾナント:2015/12/12(土) 03:03:02
「それから本部からもう一つ報告書をはやく出してくれとの催促もあった
 色々と忙しいのだろうが、君の報告を楽しみにしている者もたくさんいるのだから
 まあ、私もなかんか自分の仕事がたまっているので困っているのだがね」
一人で日本に帰ることとなり、普通の生活を送るためにはそれなりの普通の人間関係を築かなくてはならない
それは楽しいようであり、苦しいことであった。この任務が終わったとたんに永遠の別れが決まっているのだからだ
それは機関に所属する身分として避けては通れぬ掟であり、悲しいことだが、いつの間にか慣れてしまっていた
だからこそ、普通の少女と過ごす私の中に時折冷めた自分に気付き、楽しいはずの時間を冷静に捉えてしまう
勿論それは普通の人には気付かれることはないのだが、自分らしさを失っている気になる
仕方がないこと、それは全て・・・

昨日もそうだった、奴らが動き出した情報が入り一人で現場に向かった
機関からの装備で簡単にその場を制圧した
しかし、奴らの一人が残した言葉がなぜだろう?胸に残って離れない
「何が『ガキだから余裕』だ……こいつの強さ、リゾナンター並じゃないか」

どこかに埋もれていた記憶が呼び起こされた
なぜそんなに興味が出たのか、魅かれているのかわからない
ただ、その「リゾナンター」に私はあってみたい
この仕事を、世界にいればいずれは会えるのであろうか
きっとその時には、私はもっと・・・

「さて、そろそろ、私は帰るとしよう。チェルシー、カバンをとってくれないか?」
最後の最後までコーヒーの優しい香りに包まれ、先生とともに私は店を出た
店の中を名残惜しそうに先生は覗き込んだ
「・・・この仕事でなければもう一度来れるものなのにな、残念だ」

ええ、その通りです
私ももう一度訪れたいと思う、素敵なお店でした
でも、規則は規則。二度と訪れることは許されない
だから、店の名前だけを永久の記憶に刻み込もう
店の名前は『リゾナント』


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