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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5

606名無しリゾナント:2015/02/09(月) 22:25:01
「あの、て、敵を倒せって」
「だよねえ。びっくりしちゃった。あたし、間違った指示を出したんじゃないかって」

大げさに表情を緩め、朱莉に問いかける花音。
気にするでない、よきに計らえ。そんな台詞が飛び出てもおかしくないような、寛容さ。
薄く微笑みを作ったまま、花音は。唐揚げの一つを思い切り朱莉に投げつけた。水っぽい音を
立てて朱莉にぶつけられた唐揚げは、ぽそりと地面に落ちる。

「じゃあさ。なんでフクちゃんがここにいるの?」

ゆっくりと玉座から立ち上がった花音が、朱莉の目と鼻の先まで近づく。
油で汚れた指を朱莉の着ているパーカーで拭い、それから。

「ブクブク太ったアザラシの言うことは聞けないって?」
「いや!そんなことは」
「福田さん違うの!これは聖が朱莉ちゃんに」
「外野は黙ってな!!」

見かねて声をあげた聖を、花音が強く制する。

「あたし言ったよね?今回の襲撃が、『スマイレージ』の名誉を回復させる唯一の方法だって。
それをしないってことは、タケは『スマイレージ』なんかどうだっていいんだ?」
「だから、ちがっ!!」

近距離からの右フックが、朱莉の脇腹に叩き込まれた。
もちろん非力な花音であるから、大してダメージにはなっていないが。


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