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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5

575名無しリゾナント:2015/02/01(日) 21:22:47
いつの間にか田中と新垣、光井による今後の『作戦会議』も進んでいたようだ
ジュンジュンとリンリンは初めて会った後輩達が気になるようで、一向に会議には入ろうとしない
それがかつてのリゾナンターのあり方だったのかもしれないが、現リゾナンター達は知ることはない

「・・・それで愛ちゃんはどうしたらいいと思う?」
「う〜ん、わかんない!」
「はあ!?」
新垣が大声をあげても、高橋は、いや、だってさ、とマイペースのままだ
「絵里があんな風に暴れているのをみて、絵里自身の思いがあるなんて到底思えないんだもん
 きっとジュンジュンが言ったように、絵里の時は止まったまま、体だけが動いているんだよ」
「・・・愛ちゃん、どこから私達のことみてたの?」
「え?佐藤があの工場にみんなを跳ばしたところから」
「そんな前から見てるのに、なんで助けてくれないのよ!私、腕吹き飛ばされたんだよ」
「ガキさんならそれくらいなんってことないと思ったし、さゆもいるから大丈夫だよ」

腕を吹き飛ばされた、それを「それくらい」と表現する高橋の発言を聞き、工藤の喉がごくりと動く
(この人はいったい、どんな道を進んできたんだ?)

「いま、できるのは絵里の動きを止めることじゃないと思う
 あの体とダークネスが操り人形のように動かしている。でも心は絵里のもの
 あの『絵里』は心と体が一体化していない不安定な存在だと思う。
 もし無理やりにでも捕えてしまったならば、心の居場所がなくなってしまうと思う
 ただでさえ『時』を止められている絵里の心は不安定なはず。もしかしたらあの行動も見えているのかもしれない
 そんな絵里の心をこれ以上傷つけたら、もう元には戻せないかもしれない」
「・・・それならばどうすれば」
「簡単なことだよ。絵里が自分で自分を取り戻せばいい」

自分で自分を取り戻す、簡単なこと、と高橋は言ったが誰もが思った
それができれば苦労しないのに、と
仲間達の顔を見ても、技を受けても、凍り付いたびくともしない、あの心にどうやったら傷つけることなく記憶を蘇らせようか


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