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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part3

944名無しリゾナント:2013/06/23(日) 19:14:14
両腕が―― 肘の先で千切れていた。

そして、首が有り得ない方向に捻じれ、血だまりの中で、死んでいた。
見知った顔だ。何度か一緒に現場に赴いたことのある顔だ。
笑顔を浮かべていた口は赤く染まり。
希望を輝かせる瞳には生気がない。
血の破片。血だまり。
あの矮躯のどこにこれだけの血が溢れていたのか。
たっぷりと、たゆたう矮躯。
骨が覗く腕。腕はどこだ?千切れた腕はどこに。
こまぎれて、血だまりのあちこちに肉塊と、肉片と、捻じれた首と。
邪悪そのものを見たかのように瞳孔は開ききって、だが表情は恐怖に
歪むでもなく悲壮に凍るでもなく虚ろそのもの。
伸びた髪が乱れてなんて無残。無残。無残。
神話級の獣にでも蹂躙されたかのような征服と、冒瀆さ。

それは生贄の様に。それは餌食のように。それは暴食のように。
凌辱され、破壊され、破壊され、破壊されて。
殺戮。血、肉、骨、血、肉、肉だ。
肉の破片、血の匂い、血だまり。肉、肉、肉、肉、肉肉肉肉肉!

 笑顔が可愛かった彼女。

生い立ちは平凡と簡単に片づけられるものではなかったが
自分の異能者としての自覚は誰よりも強く、それを誇りに思っていた。

純粋な彼女には悪趣味も悪興味も満たせるほどの物語はない。
語って聞かせるほどの物語は無く、聞き耳をたてられるほどの物語も
そこにはない。


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