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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part3

921名無しリゾナント:2013/06/17(月) 13:26:16
意識を失った譜久村聖を喫茶『リゾナント』まで抱きかかえてきたのは、鈴木だった。
身長差のある譜久村を背負うのは容易ではなかっただろうが
何かに気付いたように飛び出した鞘師と生田が【非物質化】を解いた鈴木の姿を
見つけ、途中から三人で店まで抱えてきた。

鈴木の言葉に田中と道重が飛び出し、倒れ伏す光井と亀井を発見。
すぐに救急車に運び込まれたが、二人の意識は既になかった。
亀井は吐血し、心臓へ重度の負担をかけ、光井は片足に重症を負って。
光井の母親と亀井の両親が駆けつけ、何があったかと問いただされたが
その瞬間、新垣里沙が、現れる。

 「さゆみん、私は、愛ちゃんを追うよ。
 だからリゾナンターをお願い、勝手なことだけど、ごめん」
 「待つっちゃんガキさん!なんで、愛佳が狙われたと?」
 「…あの子が最初に欲しかったのは、未来だった。
 そして仲間だった。ただ、それだけだったんだよ」

膨大な【精神干渉】の操作のあと、新垣里沙も、失踪した。
様々な記憶の改ざんの中で、田中れいなと道重さゆみは
残された"未来"の中で、生きるしかなかった。

誰かを救いたくて"未来"を肯定したかった光井愛佳。
そんな彼女がもう一つだけ、夢を見ていた。
田中れいなへの微かな想いだったのかもしれない。

それは絶望に彩られた、小さな欠片の夢だった。


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