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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part3

904名無しリゾナント:2013/06/11(火) 23:02:48
世界の常識を塗り替え、全てを変える画期的な理論の創始者に成りたいと。
思えばそれは、科学者としての本能ではなかった。

 ――― 彼女の科学者になっての最大の不幸は、ただの人間だという事だった。

―― ―― ―

 「無理して喋んなくていいよ。貴方の"半分"が奪われてる状態なんだから。
 君達の共存は解離性なんてもので説明できる代物じゃない。
 なるほど、学者が異能者を"生き物"と捉えるなら、科学者は"現象"とも捉えれる。
 【言霊】による具現化がそれを証明してるんだ、不可能なわけがない。
 特にこの子達は共鳴者なのだから」

白衣の女性が何かを話していたが、道重は全てを思い返していた。
地面に叩きつけられる身体。
その前の刹那、飯窪が【粘液放出】で道重をカバーし、石田亜佑美が
【加速】で水の速度を弱めたのを視界に収めている。
だがそれでも二人は倒れ、道重も全身の痛みに苛まれた。

飯窪と石田に近寄ってきたi914が頭を掴んで何かをしていたが
そこで自分も力尽きた事で何が起こっていたかは分からない。
一つだけあるとすれば、止められなかった、という事実だけ。

幼い子供達を巻き込んでしまった罪悪感もある。
道重に協力してくれた少女達、何も関係のない8人を。
i914に一方的に攻撃された譜久村。
亀井が自分の命を賭けてまで救った彼女。
独りになった自分に尽くそうとしてくれた彼女を、守れなかった、事実。


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