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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part3

872名無しリゾナント:2013/06/06(木) 20:54:52


時は少々遡る。
遥のいるクラスより早めに授業が終わった、優樹のクラス。
まるでロケット装置でもついているかのように、優樹は教室を飛び出す。

たなさたん、たなさたん♪

今日はれいなは仕事も特になく、久々に夕方から店のキッチンに立つという。
それを聞いた優樹は自らもれいなの手伝いを買って出た。
早く、喫茶店に行きたい。そのためには、優樹以外の三人ととっとと中学校を出なければならない。下校する時は四人で集団下
校。本来なら一人でまっすぐ喫茶店に向かいたいところだけれど、リーダーの厳命とあらば致し方ない。

となれば、三人の教室に立ち寄って下校を促すのがてっとり早い。
優樹の心は既にここににあらず、喫茶店に向いてしまっていた。

上級生の教室へと続く、廊下。
今は授業中、遮るものは誰も居ない。はずだった。
廊下を駆け抜ける優樹の前に現れた、派手な格好の女性。極彩色に彩られたきらきらとしたそれは、まさにステージ衣装。

「あれ、テレビで見たことある人だ」

優樹が女性に向かって指を指す。
日本に住んでいて、その姿を見たことが無い人間はいない。それほどまでに圧倒的な知名度を誇る、スーパーアイドル。

「えーと、何だっけ名前。そうだ、ばつうらあやさん!」
「微妙に違うんだけど、まいっか。お嬢ちゃんさあ、あたしにちょっと付き合ってくんないかな」

さっきまで決して絶やさなかった笑みが、消えた。
この人、怖い。
本能で優樹はそう感じる。けれど、それはあまりにも遅すぎた。


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