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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part3

869名無しリゾナント:2013/06/06(木) 20:50:04




爆発事故から、数分後。
警察や救急隊の正規のルートとは別に、都内の警察組織と懇意にしている能力者たちは現場に急行するよう協力を求められる。
目的は、治癒能力を保持する能力者。現場の負傷者の手当てのため、喫茶リゾナントの店主である道重さゆみは後輩たちに店番を
頼むと慌てて店を飛び出した。

「聖も行きます!」
「ダメ、フクちゃんは残ってて。大丈夫、さゆみだけじゃなくて他の治癒能力者の人たちにも声をかけてるらしいから。お店のこ
とはお願いね」
「…わかりました」

さゆみの能力を普段から複写し使用している聖もまた、協力を求められている能力者の条件に符合していたものの、さゆみは万が
一のことを考え店に残るよう指示を出す。
もし、治癒能力を持つものがいない状態でダークネスの襲撃を受けたら。そんな不安がさゆみの脳裏を過ぎったのだ。

都内のオフィスビルで爆発事故があったらしい。
それだけの情報しか与えられなかったメンバーたちは、自然に店内備え付けのテレビをつけることになる。
テレビはどのチャンネルも、都心で起きた爆発事故のために特別体勢でニュースを報じていた。

「うわ、ひどい…」

画面越しに飛び込んできた惨状に、思わず亜佑美がそう口にする。
瓦礫に埋もれた、事故現場。多くの血まみれの人々が、そこに倒れていた。

再び、カメラがテレビスタジオに戻る。
状況から不慮の事故の可能性は薄いことが、司会者から説明された。
コメンテーターが、最近不穏な動きを見せる近隣国のテロリストの仕業ではないかと発言する。また、犯罪評論家として名を売っ
ている別の男性が、不景気を理由にして鬱屈した人格の人間による単独犯なのではないかと断じた。


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