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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2
905
:
名無しリゾナント
:2012/09/10(月) 01:42:14
老人は誰を想い、誰を殺したのか、それを知る術はもうない。
女性は扉を開き、そして、大きな、小さな背中を見つけた。
死に方の模索を行い、ヒトは逝き方を選んでいる。
其処はステージ、命の、オーディション。
振り返る表情に驚きと、笑顔が浮かんでいた。
「――― 『リゾナント』で待ってるって約束だったのに、破っちゃいましたよ」
景色が急に変わり、女性は静かに、微笑んだ。
風に水が揺れる、そのたびに、女性の身体もゆるやかな波に上下する。
まるで、宇宙を泳いでいるように。
「だって皆がふんばってるのに、絵里だけ待ってるなんてそんなの。
仲間なら仲間らしく、頑張ってみたくなったんです。だって、夢じゃなくて、現実だから」
ミナソコに身体を沈め、其処から歪んだ夜空を眺める。
月が水面に映っている。三日月が、揺れた。
他には何も無い、音も聞こえない。ここは宇宙だ、透明の、宇宙。
「醜い夢ほど醒めないんだって。だから願うの、いつも願ってた。
この死体のような未来が夢でありますようにって」
女性の瞳が次第に虚ろう。
探るように誰かを抱きしめ、誰かがむせび泣く声が響く。
頭を撫でる、サラサラとした髪が、風で揺れる。
「でも大丈夫だって判ったんだよ、夢はいつかは醒めるんだって。
だから諦めないで。きっと大丈夫だから」
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