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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2

886名無しリゾナント:2012/09/07(金) 22:56:46
1−3

「…にっ、新垣さん!私です、生田です!」
生田の必死の呼びかけに、新垣がまたこちらを向く。
そして、戸惑いの色を浮かべてすまなそうに答える。
「…ごめんなさいね。ちょっと私、あなたのこと、記憶にないのよ…」
その斜め後ろにある少女の視線は、生田を刺すように冷たかった。
「ねえ、…あずちゃん、この人、知ってるの?」
新垣が少女の方を再び向く。
「あずちゃん」と呼ばれた少女は、瞬時に表情を変え、穏やかに微笑む。
「いいえ、知りません。…新垣さん、ここで少し待っててくださいね」
そう言うと、少女は新垣の顔に手をかざす。
新垣は壊れたマリオネットのように岩の上に横になった。
生田の怒りが爆発する。
「新垣さんに何をした!」
少女は生田の方に歩を進めながら答える。
「新垣さんは私の精神干渉の力によって眠っている。
私の指示に従いなさい。さもないと、新垣さんは永遠にあのまま。
ちなみに、私が死んでも効果は消えないから、変な気を起こさないでね」
生田は、その不気味に落ち着いた声色から、少女の本気を感じた。
「あんたの狙いは何だ!?」
少女は生田の目の前で立ち止まり、静かにこう言った。
「生田衣梨奈、私と勝負しましょう。どちらの方が新垣さんへの思いが強いか…」
「はあ!?」
怪訝そうな生田に、少女は言う。
「勝負は三回勝負。先に二勝した方が新垣さんの正式な後継者となれる。いい?」
生田には、少女の狙いがいまいちよく分からなかった。
だが、「どちらの方が新垣さんへの思いが強いか」という少女の言葉に、生田の闘志が
メラメラと燃え上がった。
「新垣さんへの思いなら、えりな、絶対に負けん!」


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