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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2

777名無しリゾナント:2012/08/18(土) 16:27:34
>>16‐19の続き

 「ふあぁ〜〜……」
 「この時期ってアレだよね、多分さ、半端に眠いんだろうね」
 「分かる、なんかそういう時ってあるよね。無性にっていうか」
 「そういえば今度席替えするんだっけ、後ろの方だったら寝てもバレないのに」
 「ご飯が取られないかと思うと安心するよ」
 「逃げられると思うなよ?」
 「返り討ちだね」

時間の流れと言うのは、そのときそのとき、さまざまな速度で進む。
あるひとには光速のようで、あるひとには時が止まって見えるらしい。
もしかすると、時間は平等ではないのかもしれない。
何処かでは激流のように時間は流れ、何処かでは時は停止しているのかもしれない。

窓の外は、青空。
何処までもつづく薄い水色に、やけに眩しい純白の雲。
最後に雨が降ったのはいつだったか。
少し考えても思い出せないくらい、ずっと晴れの天気が続いている。
気温は下がっていても、気配はあっても、晴れている。梅雨入りの話は何処に?

今は数学の授業中。
教師が黒板にゆるい字で数字を羅列している。退屈だ、特に不得意な教科なほど。
鈴木はため息を呑み込むのといっしょに、窓の外、空を泳ぐ真っ白な雲を
ぱくんっ、と食べるような仕草をしてみせる。

ふと教室に視線を戻すと、休み時間ギリギリに帰ってきた鞘師がノートに
黒板の内容を写すのに奮闘している。
彼女は数学が強いらしく、クラスでは教えてもらおうと囲まれてたりするのだ。
眠たそうに目を擦っている。


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