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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2
684
:
名無し募集中。。。
:2012/07/18(水) 17:25:28
男はなんどかステップを踏んだかと思うと、右脚で地面を軽く蹴った。
―高い!
何処からその跳躍力があるのかと驚愕したのも束の間、男は刀を振り下ろした。
刃はリンリンの体に触れることはないまま、地面へと突き刺さる。その周辺のコンクリートは抉られ、その力の強さを目の当たりにする。
リンリンはとにかく時間を稼ごうと右手に気を集中させる。
なんどか心の中で発動の言葉を呟いたあと、再び斬りかかってきた男に右手を突き出した。
突如、男の周囲、半径1メートルが焔の盾で包まれた。
“発火能力(パイロキネシス)”のおかげで、なんとか時間を稼ぐことができそうだった。
さほど長時間にはならないだろうが、せめてジュンジュンが受けた傷を回復させるまでには……
そう考えたときだった。
焔の盾が真っ直ぐに突き破られた。
リンリンは慌てて避けると、飛び出した男は一足で再び懐に入ってきた。
「早い……っ!」
男の刀はリンリンの額を掠めただけで終わったが、最も皮膚の薄い部分だったせいか、血がどろりと滲み出た。
すぐさま後ろに下がるが、血は止まることなく溢れ出し、リンリンの瞳に流れた。
視界がぼやけたことに慌ててこすると、その先で、男は刀を天高く振り上げていた。
此処から男までの推定距離は3メートル弱。その位置から振り下ろしてなにをするつもりだと考えるが、男は構わず刃を振った。
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