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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2
647
:
名無し募集中。。。
:2012/07/03(火) 03:09:40
「――― ……だから、この公式に当てはめると、イコールで、ガッと
答えがくるワケなー。判ったかー?っておーい、譜久村聞いてた?」
名前を呼ばれた。
誰かの名前。
はっ、と顔を上げる。
それが自分の名前だと気付くまでに数秒もかかってしまった。
まるで遠い誰かに声をかけられたみたいだった。
「えっと、あっと、その……っ、…す、すみません。聞いてませんでした」
譜久村聖は、申し訳なさそうに俯いた。微かに笑いが上がる。
教壇に立つ若い数学の教師は、やれやれといった風に大袈裟に溜息を
ついて見せる。
「まあ、判るけどさあ。おまえも…てか、みんな、だな。
この学校に入学してもうけっこー経ったよな。小学校とぜんぜん違うから
最初のうちは緊張してだろうさ。
んでも今の時期、学校にもすっかり慣れて、外は相変わらず
晴れてて、おまけに昼飯を食ってお腹も満たされて。
かったるい授業なんか、受けてられないっつう気持ちも判るさ。
そりゃ、私も今は先生やってるけど、きみらくらいのときがあったワケで
……あ、ごめん。何をいおうと思ってたかってゆうとーあー…判んなくなった」
たくましさのある女性教師が話をはじめた直後、譜久村の態度に怒っているのかと教室中が
緊張感に包みこまれたが、その軽い調子に、緊張が一気に解けて、ドッと笑いが起こる。
ただ譜久村だけが笑っていいのか、まずいのか考えあぐねているらしく
表情を少し強張らせていた。
「まあ、力を抜き過ぎず、入れ過ぎずって感じで、肩に力が入り過ぎてると
うまくいかないこともあるからさ。そうだな、まずは、楽しもう」
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