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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2

356名無しリゾナント:2011/10/30(日) 23:29:09
それは未来から私を送ってくれた光井さんの手紙に書いてあったことだし、私も望まなかったから
だって、未来が変わってしまったら私が消えてしまうかもしれないから
そんなことをみんなに考えさせたくなかったから知って欲しくなかった
「本当にいいの?」
そんな私の思っているのを当然のように悟った高橋さんに私はこう答えた
「いいんですよ、未来が変わってくれればみんなが幸せになるんだから」

その言葉を聴いた高橋さんの表情が一番残っている
悲しいとも怒っているとも何とも言えない表情で『そう』と呟いたのだから

その小さい呟きは私の中で今も渦のように消えない
『自己犠牲』、そんな簡単な言葉で済ませられる簡単な事実
小さな勇気をもって、勇者となるために私は未来から送られてきた
それは仕方ないと思っていたし、自分でも納得していた

でも高橋さんと出逢い、新垣さんに怒られ、田中さんに気を使って、道重さんから里保ちゃんを守って
えりぽんのテンションにあきれ、香音と笑って・・・気持ちが揺らぎ始めていた
みんなと一緒にいると『楽しい』『心の底から笑顔でいられる』何かが変わり始めているのを自覚していた

『何のために過去に来た、何のためにリゾナンターになった』

それを迷うことが多くなっていた。本当なら・・・未来は変えたい、でも、みんなと一緒にいたい

でもそれは同時に叶えられることなのか・・・わからない
だからこそ、こうやって誰にも言わないでいるのだと思う
言ってしまったら、もう戻れないような気がして

だから一番怖いのは里保ちゃんになっていた
嫌いなわけではない、むしろ大好きだ。もちろん道重さんとは違う意味で
でも、あの目が怖い―全てを見透かそうとしてくるあの無邪気な刃
もちろん、そんなことを里保ちゃんは考えてもいないのだろう


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