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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2

241名無しリゾナント:2011/07/29(金) 22:38:08
光は亀井の顔、上半身、下半身、至る所に突き刺さる
寒さを防ぐために着ていた可愛い洋服はつぎつぎと消え去り、亀井本人の白い肌がむきだしになる
しかしその肌も次の瞬間には淡雪のように溶けていく
ぼろぼろと欠けていく自身の体を亀井はすごく冷静に見ていた
(こうやって消えていったんだ。でもよかった、思ったほど痛みはないよ)

さえみと視線があったとしても、この手の届く距離なら何も怖くない
亀井はさえみの正面に回った

遠目から見る亀井の姿はもう人の形をとどめていなかった
形容するなら小さい頃に遊んで、今は壊れてしまった着せ替え人形
腕も足も欠け、ぼろぼろになって浮かんでいる姿は海月を連想させた
高橋は目をまん丸に見開いて一人で震えるしかない

そんな仲間の様子を知ってか知らずか亀井を纏う風はますます強さを増す
破壊の光の中心にいるさえみの胸へと亀井は飛び込んだ

(さえみさんを確実に倒す方法、これしか思い浮かばなかったんだ)

自身の胸の中に飛び込んだものが何かしっかり見ようとさえみはゆっくりと視線を下ろす
さえみが見たのは顔に何重もの穴を開けた人の亀井
それでも何とか保たれている亀井の口はにこっと笑顔だった

「みんな、さえみさんを見て!」
新垣がさえみを指差す
遠いのではっきりとは分からないが、さえみの体に変化が起きていた

―左脚、両手が欠け、体中に無数の穴が開きはじめていたのだ

「あれは」「亀井サンの」「傷の移動と共有っちゃ」


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