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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2

236名無しリゾナント:2011/07/29(金) 22:32:50
(9)
亀井の風に囲まれた7人は笑顔で手を振る亀井を見て呆気に取られていた
「あっしの右手も小春の右腕も『傷の移動』で自分の体に傷を移したっていうの?」
高橋は自分の右手が戻ってきたのが信じられないと、掌の感覚を確かめている。
「そんなことよりカメはなにする気なのよ!嫌な予感しかしないんだけど!!」
新垣は亀井の先程の笑顔が今まで見たことのない種類の笑顔であったのを感じていた

「でも、この風から出れませんよ」
久住とリンリンが雷と炎を放っているが、風はカマイタチの性質を持っているようで一向に弱まらない
獣化したジュンジュンが風の中に飛び込んだが、外に出られず弾き飛ばされた
「全然出れナイゾ」
「れいなもさっきからしてるけん、わかってるとよ!」

そんなギャーギャーと騒ぎ戸惑っている高橋達を尻目に亀井はすぅっと呼吸を整え始めた

(愛ちゃん達がずっとさえみさんと戦っている時からエリはずっと愛ちゃん達を守る方法を考えていたの
 風のバリアを張って…あそこから出られないようにすることがまず一つ)

亀井は走り出した―さえみに向かって

(そして、これがもう一つのみんなを、世界を救う確実な方法なんだ)

さえみに向かって走り出す亀井の姿は高橋達にも見えていた
「愛ちゃん、エリが!」
「亀井さん、勝手に何しはる気ですか!!」

仲間達の怒号が飛ぶ中亀井はさえみとの距離を詰めていく

走り出した亀井の右腕は消えている
それは久住がさえみから移したもの


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