[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2
117
:
名無しリゾナント
:2011/05/13(金) 19:39:35
だが、どういうわけか譜久村にはこの単語帳に関する記憶が無い。
単語帳に能力を封入したのはまさに譜久村の能力、それはわかっている。
その使い方も戦い方もすべて完ぺきに理解している。
しかし譜久村にはその記憶がない、この単語帳を作る以前の記憶がすっぽりと抜け落ちている。
当然、封入された能力の持ち主も知っていたはずだ。が、その記憶もない。
自らの思念感知を用いてもなぜかこの単語帳からは何も読み取れない。
単語帳や能力のことだけではない。
彼女の記憶は不自然な記憶の抜け落ちだらけだった。
組織のことも、エッグのことも、自らの生い立ちも…。
普通ならばこのような状態で平気でいられるはずがない。
自分はいったい何者なのか?今の自分はなんなのか?
疑念と不安に押し潰され、精神を病んでもおかしくはない。
しかし、彼女は信じられないほど楽観的だった。
なぜか、まったくそこに疑問を感じることが出来ないのだ。
虫食いだらけの記憶のまま、そのままで彼女はこの一年を過ごしてきた。
だが、それでも、それでも心の奥底で、彼女にはわかっていたのだろう。
今の偽りの生活が長くは続かないことを…、必ず訪れる平和な日々の終わりを。
そして、もしかしたら、平和な日々の終わりが、
失われた記憶を取り戻す可能性への扉が開くきっかけになるのかもしれないことを。
譜久村聖は夜空を見上げる。
夜空には、月が輝き、星は、やさしくまたたいていた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板