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【6thアルバム】宇多田ヒカル99【震えて待て】
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――一方、『真夏の通り雨』は、文学性の強い歌詞です。そして日本語の美しさにハッとさせられます。
宇多田:この曲は、書き始める前から日本語だけを使った歌詞にしようと決めていました。日本語で歌う意義と、日本語で歌う“唄“を追求したかった。英語が入る余地もない曲だと思ったし、今の自分の感覚だと、英語を使うことが“逃げ“に感じられて。ロマンを感じたり酔いしれたりできる英語ではなくて、自然と染み入る日本語であって、尚も美しいと思えるものにしたかったんです。
――アルバム全体の歌詞も、わずかな英語と仏語を除き、ほぼ日本語で書かれています。
宇多田:制作の始めの段階から、今回のアルバムは“日本語のポップス“で勝負したいと意識していました。これまでの歌詞における英語のフレーズは、伝えたいことを直接的に歌いたくない時の照れやお色付けに用いていたんです。でも今回は本当に必要な言葉だけを日本語で並べて、自分のなかで美しいと感じられる歌詞だけを歌いたいと思いました。
――フランス在住のジュリアン・ミニョー氏が撮影した、モノクロのポートレイトによるジャケット写真の美しさも印象的ですね。
宇多田:ありがとうございます。彼とはもともと知り合いだったんです。出会った頃はまだ駆け出しだったのに、久しぶりに彼のホームページを見たら売れっ子になっていて、写真も良くなっていて(笑)。これまでのジャケットはずっとディレクターさんからカメラマンの候補を挙げてもらっていたんですが、今回は初めて自分から「この人いいと思うんだけど、どう?」と提案して。自分で連絡を取り、スケジュール調整や撮影場所のやりとりなんかも二人で直接話して決めて、パリで撮影しました。初めて、肩書や仕事抜きで、ただの女の子として出会った人にジャケットを撮ってもらえました。とても自然な、縁があったという人間的な流れで、自由を感じられる撮影でした。それもまたアルバムへの自信につながりました。
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