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TANNOY総合スレ Part11

1薬漬け:2020/07/29(水) 23:02:45 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
皆様のおかげをもちまして、Part10、無事に1000スレを達成することができました。
ここに改めて御礼を申し上げます。

ここまできたら、どこまでいくか? 自分でも判りませんが、楽しみになってきました。
「まだまだパイプのけむり」のつもりで、足跡を伸ばせていければと思っています。
現代における古典としてのタンノイから最新機まで。様々な表情を見せる名機タンノイの
魅力を語り合う場として、新たにPart11を立ち上げさせていただきます。
どうか皆様方には、引き続き情報交換の場として、ご愛顧のほどをお願い申し上げます。
(まことに頼りないスレ主のフォローも併せてよろしくお願いを致します。(汗))
毎度のことながら少々のスレチはお構いなし、場外乱闘はなにとぞご勘弁で。
よろしくお願いします。

TANNOY総合スレ(Part1)
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1296285912/l50
TANNOY総合スレ Part2
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1320146185/l50
TANNOY総合スレ Part3
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1345360476/l50
TANNOY総合スレ Part4
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1359120136/l50
TANNOY総合スレ Part5
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1379074819/l50
TANNOY総合スレ Part6
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1397950538/l50
TANNOY総合スレ Part7
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1423704997/l50
TANNOY総合スレ Part8
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1471674499/l50
TANNOY総合スレ Part9
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1515328289/l50
TANNOY総合スレ Part10
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1553521581/l50

897前期:2022/12/11(日) 13:23:30 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>末端までオーディオが行き渡っていた

時代でした。日本楽器銀座店のガラスケースの中にハチマルが鎮座していた
記憶があります。
これがあの有名なラッパか聴いてみたいなあ、なんて思いました。
オーディオ、なかんずく舶来品は憧れの的でした。

898RW-2:2022/12/11(日) 15:05:52 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
高級カートリッジなんか宝石屋さんみたいな豪華なガラスケースに陳列されて
ましたもんね。あの頃の大卒の初任給って5〜6万円でしょ。シュアのV15Ⅲや
オルトフォンのSPUとかは2〜3万円でしたでしょ。

三菱のDS-251はペアで5万円。若いサラリーマンの1か月分の給料で買えるように
価格が設定されたとか。ダイヤトーンのTVコマーシャル。砂丘に埋めたDS-303。
あれはインパクト強かった。皆さんダイヤトーン買ったわけです。

今と違って昔は大型家電店やデパート行かずとも、各電気メーカーのパパママ
家電店がそっちこっちにありましたからね〜。実際近所に三菱と日立がありま
したし、ちょっと足延ばせばビクターやサンヨー、シャープもありましたから。

ダメ元でその三菱店に真空管依頼したら親身になって取ってくれました。三菱は
製造してないので届いたのはTEN製でしたけどね〜。さすがに松下製はねェ・・・。。。

899くろねき:2022/12/12(月) 00:19:39 HOST:h175-177-221-201.catv01.catv-yokohama.ne.jp
皆さんこんばんは。

あったなー、ダイエーの家電売り場。
私の知ってる店舗は忠実屋→ダイエー→イオンとなったお店でつが、
家電コーナー自体はまだあるかもしれませんね。

ちなみに、我が家が初めてビデオデッキを買ったのは、駅前のショッピングセンター的なビル
(3階建のささやかなビル)の2階に入っていた、多分個人商店のおもちゃ屋さん兼電器店。
プラモと鉄道模型とカセットテープとラジカセと「遊歩人」(←懐かしい!)とビデオデッキが同じ店内に。
近所に家電量販店が進出してきたこともあってか無くなりますたが、
その量販店も後に廃業したり、リサイクルショップに業態転換。

それともうひとつ印象に残っているのは、近所の生協の2階に家電コーナーがあったこと。
ダイエーやイオンならわかりまつが、生協。'80年代半ば頃まではありますた。
そこで買ったらしいマイクが今でもありまつ。
プライベートブランドのカセットテープ(製造は富士フイルム)もあって、
これは姉の英会話のテープになってますたね。

900RW-2:2022/12/12(月) 11:17:10 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>オーディオというものは科学でもなければ

オーディオは既存の科学・物理・構造学等から成り立ってるわけです。
ネガティブフィードバックやらサーボやら蒸着やらハニカム構造やら。元は無線や
ラジオ、計算機や医療機械、工業機械、電話産業、航空産業、映画産業等々の技術です。

しっかし、オーディオが科学に寄与したというのはほとんど無いでしょう。せいぜい
配線材で音が変わるとか、ハンダやメッキで音が違うとか、コンデンサーの被覆を
剥ぐと音が良いとか、天辺に色を塗る、銅箔を貼るとか。数値で表せないオカルト
的も多し。モーツァルトを聴かせた美味しい果物だとか、音響療法とかありますが、
それだって役立ってるのはオーディオじゃなく音楽や音ですもんね。

901ワッチ:2022/12/12(月) 13:40:32 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
>>900 オーディオは既存の科学・物理・構造学等から成り立ってるわけです


 そうです!ヒトは空気粒子の振動を耳でとらえて電気信号に変換して認識
しています。これは科学そのものです。だからオーディオも科学で成り立っている
側面がありますね。ただ主観的な部分、芸術的な部分もありますから科学だけでは
割り切れませんよ、という事ですね。




>>オーディオが科学に寄与したというのはほとんど無いでしょう

 少ないことは間違いないと思います。でも最近は90年代のハイパーソニック理論に端を発した
超音波をヒトが認識しているという論文や実験結果が散見されます。
どうもヒトは超音波を皮膚で感じているのではないかと。
まだきちんと証明されてませんが、もしかすると近い将来、
皮膚にいままで知られていなかった新しい感覚器官が発見されるかもしれません。
もしそうなれば、オーディオが科学に新しい知見をもたらした事になるのではと思います。

902RW-2:2022/12/12(月) 16:08:05 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
たとえばですよ〜。レコードプレーヤーのインシュレーター。どこぞのオーディオ
ブランドが今まで誰も考え付かなかった画期的なシロモノを開発。その作用原理が
免震やら制振で多くの高層ビルや橋とかに使われた! 

ってなことでもありゃ、オーディオは科学!と鼻高々になるんですけどね〜・・・。。。

903ワッチ:2022/12/12(月) 22:33:34 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
>>902 ってなことでもありゃ、オーディオは科学!と鼻高々・・・


 というかそれはオーディオが科学に貢献したかどうか、という話ですね。
オーディオに限らず工業製品って科学の応用技術、実用化技術です。
科学理論を基礎にしているわけで、科学と無縁なわけではなく密接で
切っても切れない関係にあることは間違いないですね。

 科学というものは学問ですから。現実の現象から普遍的法則性を見出す知識、
理論です。工業製品はその知見を用いて物質化させたモノと言えばよいでしょうか。
工業製品を作る企業は学問を目指しているわけではないですが、最先端のものを
作ろうとすれば基礎的な理論研究は必要になりますね。
 古い話だと80年代、松下(テクニクス)が1ビットのMASHという技術を実用化させた
時は情報処理理論、技術に長けたNTTと組んで実用化させました。
 近年だと1ビットデータは編集不可能と言われてきましたがついにコロンブスの卵的に
解決法が見出されました。まだ理論上の話で、実用化はとてつもなくハードルが高そうですが。
そんな現実を見るとオーディオと科学はお互いに貢献しあっていると言って良いと思いますけどね。

904RW-2:2022/12/13(火) 00:46:24 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
NTTが電話音声変換器(コンバーター)として開発したのを、テクニクスがオーディオ
用途にその技術を拝借してIC化(チップ化)して製品に載せたんでしょう。

そのMASHコンバーター。テクニクスが開発してNTTが使ったんだったら、オーディオは
科学!だったんですけどね・・・。。。

905前期:2022/12/13(火) 10:54:19 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
盛り上ってますね(笑)。

スレ主さんがいみじくもご指摘のようにオーディオをいかに定義するかで
変わってくるようにみえます。
もしわれわれマニアが趣味的にやっていることをオーディオと考えると科学
とはほど遠いような気がしますがメーカーや技研のような団体までオーディオ
に含めるとりっぱな科学でしょう。
一部の教祖さまが抵抗の被膜を剥くと音が良くなるなどと主張するのは科学
ではなくオカルトの世界に見えます。

906RW-2:2022/12/13(火) 11:23:11 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
NTTとか理研とかの頭脳に比べたら、オーディオメーカーの開発部は、他開発の
おこぼれや既存の回路を頂戴して、なんやかんやとカッコイイ回路名を付けて
商売せざるを得ない。国営や準じたメーカー、研究所は開発費も莫大ですから。
利益との損得計算ありきのいちオーディオメーカーじゃ無理でしょう。

むしろオーディオ開発に大事なのは科学より感性。設計陣が音楽を知ってるか、
聴いてるか。既存の、他開発の技術を使いつつもオーディオ用に昇華させてた
のは立派でしょう。ただそれも今じゃケータイ文化、イヤホン文化に。

907ワッチ:2022/12/13(火) 12:10:31 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
>>オーディオ開発に大事なのは科学より感性

両方大事でしょうね。だからオーディオは科学でもあり芸術でもあるという
幅、すそ野の広い趣味です。車なんかもそうですね。科学技術だけでなく感性も
必要。ただ感性とか芸術って正解があるわけではないので、設計者の感性にユーザーが
共感するかどうかというのはあります。100人に聴かせたら100人が「ウン」と
うなづくわけじゃない。もしかしたら50人は「NO!」を突き付けるかもしれない。
しかしだからといってその機器を本当に「センスがない」と断じていいのかどうか、わからないですね。
一部の人たちの感性には素晴らしくマッチするかもしれませんし。

908パルジファル:2022/12/13(火) 12:56:53 HOST:KD106132118230.au-net.ne.jp
 文化包丁に文化住宅・・・となると、「文化オーディオ」てのが在ってもイイのかも。
 なんだか庶民向けな感じが漂うので、高級志向の方には敬遠されるかな?

909RW-2:2022/12/13(火) 17:02:38 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
オーディオの目的の初っ端は各メーカー原音再生だったはずです。ところが中途から
トーンダウン。ホントの原音再生をめざすのなら科学を総駆使してのこれぞなるワン
システムじゃないとおかしい。それじゃ商売にならない。多種売らなきゃ利益が出ない。

かくして。3ウェイシステムであれば、ハード系振動板のシリーズを作り、さらにソフト
ドーム振動板仕様のシリーズもラインナップ。どっちが原音かいと? 気に入った方を
どうぞだ。アンプもそうなんです。同じメーカーに複数の設計チームあって、機種ごとに
回路や構成等のアプローチが違ったり。こうなるとオーディオは科学なんかじゃなく感性。

910RW-2:2022/12/13(火) 17:03:37 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
オーディオの音自体に芸術性があるのかと言われると困惑。何も足さない何も
引かないのが高忠実度だとすれば、いらぬ芸術性?の高い音はご法度となります。

もし完全に原音再生ができたとすれば、オーディオは芸術と言っても良いので
しょうけど、無理だとされてますから現実は厳しいのです。

機械デザインの芸術性。JBLのパラゴンやハーツフィールドのあたりだとそんな
気風がありましたね。デザインありきというか、音響機器を超えた存在感がね。

それ以前の大型ビクトローラや煌びやかなジュークボックスとかも。ノーチラス
あたりだと微妙ですけど。

911ワッチ:2022/12/13(火) 22:24:45 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
>>初っ端は各メーカー原音再生だったはずです。

 70年代〜80年代のオーディオ狂乱時代はそうでしたね。いつか原音再生が
可能になるだろうとメーカーもユーザーも信じてました。ところが必死に
歪を下げても周波数特性を伸ばしても原音再生になかなか近づかない。どうしても
その機器の固有音のようなものが残る。色付けが残る。で、90年代になって
どうせ色が消せないのならきれいな色にチューンすべきだ、という考え方が
主流になってきた。今も各メーカーそう考えていると思います。原音再生は
忘れたわけではないがそれがすべてではない、というのが現在の多くのオーディオ
メーカー、ユーザーのスタンスじゃないですかね。要するに単一の価値観では
語れませんよ、と。それは結局オーディオの多様性と豊かさにつながっているのだと。
健全な方向だと思っています。



>>原音再生をめざすのなら科学を総駆使してのこれぞなるワンシステムじゃないとおかしい。


今の科学はオーディオを完全に解明できているわけではないんですよ。まだわからない
部分も結構ある。先に書いたヒトは超音波をどこで聴いているのか、といった事も
よくわかってない。それ以前に本当に聞こえているのかどうかもはっきりしない。



>>ーディオの音自体に芸術性があるのかと言われると困惑


 オーディオという趣味はいったい何を求めているのかと言えばやはり
「良い音」でしょう。良い音楽を良い音で聴く事が出来たら心が震えます。
感動と言ってもいいかもしれません。そんな音に触れた時、「これはもう芸術だよな」
といった思いにかられることがあります。オーディオに芸術的要素があると
いうのは決して辞書的な意味の芸術性ではありません。しかし芸術と評したくなる
ような音がある事は間違いないと思います。
 話が飛びますが、アゲハチョウの羽を間近で見ると、本当に芸術かと思いたくなる
美しさがあります。緻密な鱗粉の並びや模様の複雑さ、美しさに芸術性を感じない
わけにはいきません。しかしアゲハチョウの羽は芸術品として作られたわけではありません。
あくまで受けてがそう感じただけです。
 オーディオにおいてもそれは同じで、機器や機器そのものに
芸術作品のように意図的な芸術性が存在するのではなく、あくまで受けての感性が
その音に感動し、その感動を「芸術性」と言葉で表現したまでの事です。

912RW-2:2022/12/14(水) 12:45:08 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>原音再生

だいたいにして。原音再生という定義が明確じゃないでしょ。ステレオファン、オーディオ
ファンの方々は「原音再生」の原音ったら生で聴いたコンサート、ライヴの音を指してると
思うんですよ。

メーカーの設計者たちは、初っ端からそれは出来ないと喝破してたハズです。なので原音の
居所が違う。カートリッジメーカーの原音はレコードにカッティングされた溝のことであり、
アンプメーカーの原音はカートリッジ出力ですし。スピーカーメ-カーはアンプ出力が原音。

その前に、録音とミキシングやカッティングもあるわけです。それぞれのプロセスが良い
仕事をしたとしても、それら総合・合算で出てくる音はやはり原音とは異なるでしょ。各々
プロセスでなんらかの信号の欠落や歪の付加があるからです。

じゃぁ、デジタル時代はどうなったのか。コピーしても信号欠落しないとか?。デジタル
録音にハイレゾ盤にデジタル配信。デジタルアンプ増幅。でもマニアの評価はアナログに軍配。

やはりスピーカーがネックなんでしょう。電流変換の動きが物理構造的にリニアではないから。
電流を直接、空気振動に変える方式が大成されれば。イオンスピーカーってのはありますけど。

913ワッチ:2022/12/14(水) 14:26:12 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
スピーカーから音が聞こえるのも、レコードに音溝が刻まれているのも
すべてがファンタジーやオカルトでしたらオーディオは科学じゃないと言い切れるんですが。
ちゃんとオームの法則で成立してますから(それだけじゃないにしても)、
「オーディオは科学じゃない」
と言い切っちゃうのは少しランボー過ぎるでしょうね。
勿論前述のように科学だけで割り切れるわけじゃないです。
「私(ワッチ)が好きな音のスピーカーはコレ」
とかいうのは科学じゃない。でもオーディオをやるうえではとても重要ですね。

914前期:2022/12/14(水) 15:22:21 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
呆け爺にも一言いわせてください。

コンサートで聞いた音の再現・・・言いたいことはわかりますが規模次第では
無理なこともありましょう。
ヴェルディのオペラが好きだったとします。
スカラ座を自宅に呼んでくるなど部屋の空間規模からして無理な相談です。
でもあの感動を再現したい。
そこには手練手管が必用であり音場の解析やら何やらが要りましょう。
それはやはり科学の世界と言えるのでは?
少なくともオカルトでは無理でしょう。

915薬漬け:2022/12/14(水) 15:46:24 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
上に少し書いた手前、横レス失礼します。

① オーディオ機器は基本的に科学の産物。但し出音は設計者の音楽的教養に左右される。

② 原音再生は厳密な意味でのそれは尺度でないが(一例、フルオケの合同形のエネルギーが
四畳半で再現されないのは自明)、人が出音をそれらしく聴く(相似形としての再現)には
依然として尺度足りうる。

③ 音の芸術性は、主に受け手である聴き手の感性に由来する。本来芸術性も音楽性も聴き手
である人の感性と美意識に左右されるもの。だから「あのスピーカーには芸術性がある」と
いうのは変だが、「あのスピーカーの音には芸術性を(僕は)感じる」というのが妥当か。

④ ちなみに、原音再生では原音に芸術性があって再生には芸術性はない――単なる科学的
(電気的)プロセスがあるのみ――とも言えますかね。ただ設計者の音楽的素養で再生音に
差が出るのは上述のとおり。

議論の趨勢を勝手にまとめてみましたが、こんな感じでしょうか。

もっとも、五味康佑氏は「音が変わったぐらいで芸術性を云々されるような音楽など、所詮
たかが知れている」と言っていたような気が。

916前期:2022/12/14(水) 19:45:32 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>915
薬漬けさん、こんばんは。

スレ主特権(?)を活用して上手に総括してくださいました。
科学云々については議論の余地があるかもしれませんがオーディオはいろいろ
なところで科学を無視しては成り立たないのが現実でしょう。
我々愛好家も自己流に拘らずもう少し科学に目を向けるべきかもしれません。

917RW-2:2022/12/14(水) 20:24:38 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp

オーディオ。科学があって成り立ってるのは至極当然であります。

拙者が言うところの「オーディオとは科学ではない」とはそういうこと
じゃないんです。

天邪鬼がレスるほど平行線辿ってしまってますからもうこの話題はこの
へんでやめましょう・・・。。。つまらん話題どうもすみませんでした〜。

918ワッチ:2022/12/14(水) 21:26:35 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
>>917 拙者が言うところの「オーディオとは科学ではない」とはそういうこと じゃないんです。


その点が明確にならなかったので議論が噛み合いませんでしたね。

919RW-2:2022/12/14(水) 22:17:52 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
明確すぎるほど挙げたつもりでしたんですけどね。語彙も文章力も力不足。
毎度のようにもともと拙者は思考ベクトルがズレておりますでしょ。たわ言に
貴重な時間を費やさせてしまいました。申し訳ありません。お付き合い感謝します。

920ワッチ:2022/12/14(水) 22:28:32 HOST:softbank126203217008.bbtec.net
>>919 明確すぎるほど挙げたつもりでしたんですけどね•••

う〜ん、残念ながら•••。

921RW-2:2022/12/15(木) 10:17:15 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
おりょ。お詫びして終わらせたつもりでしたけど速攻で蒸し返されてとった。

★オーディオ(の成り立ち)は科学である。 至極当然ですね。

★(趣味の鬼っ子たる)オーディオは科学ではない。 これは感覚。

理解も同意ももとめてません。天邪鬼のたわごとざれごとですから。

板長さまの高尚なスレのスペースを無駄に使ってすみませんでした。
また、お忙しい中、総括していただきました。感謝です。

922前期:2022/12/15(木) 15:59:06 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
話は変わりますが英国ではOver Tannoyと言えば電気拡声器をとおして案内する
ことを意味するぐらい国民的ラッパらしいですね。
たいしたものです。
いっとき経営不振に陥り北欧のコンピュータ関連の会社から出資してもらった
もののあまり幸せではなかったとTIASのタンノイ・ブースで聞いたことがあり
ます。
結局英国の関係者が株を買い戻して元に戻ったとか。
ラッパ産業なんて特殊でしょうから素人経営は無理かもしれません。

923RW-2:2022/12/15(木) 17:07:46 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
戦前、戦中のマイクとレシーバー(ヘッドセット)なんかは独壇場。「タンノイで話せ」ってなやり
とりだったそうですよ。あと、駅や広場のメガホン(PAホーン)。ハリケーンやスピットファイアが
たくさん並んでる飛行場のシーンでデカいホーンがスタックされてるのを何かの映画でみました。

チャーチルの演説もタンノイ。そんなこんなの中、くだんの同軸を発表。米国タンノイとか色々ね。

924RW-2:2022/12/15(木) 17:18:07 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
なってたって産業革命の国ですから。アメリカやドイツは後進国。通信技術やら
そのケーブル網なんかも断トツ。WW2の頃はWEに手伝ってもらったりしましたけど。

925薬漬け:2022/12/15(木) 18:34:46 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
そういえばアメリカタンノイの箱はあまり見かけませんね。だから音を聴く機会もない。

確か昔、サウンドボーイ(ステレオサウンドの若者版)の「ボクの工作室」で、小林貢氏が
アメリカタンノイのチューダー・オートグラフの製作記事を書いておられて、たいそう音が
編集部内でも評判になっていたという内容だったように思います。

見てくれはアメリカタンノイといえど本家は英国、渋い四角いタンスみたいな風情でした。
ちょろっと興味を持った時期もありましたが、やはり私にとって「見てくれの」タンノイは
五味康佑氏の「オーディオ遍歴」(新潮文庫)の扉に収録された、氏の書斎に佇んでいる
英国オートグラフの端正な姿に取り憑かれていました。(スタイルだけで言うと、ウエスト
ミンスターよりオートグラフの方が好きではありますが……。)

ただ肝心の音はどうだったのか。今に至るまで行き当たってないだけに想像するしか仕方が
ないですが。多分今後もないままでしょうね……。

926前期:2022/12/16(金) 09:47:55 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
タンノイはその実績からしても立派なラッパだと思いますがいろいろな場所で
聞かせてもらった感じからするとJBLあたりに比べて良く言えば鋭敏悪く言
えば神経質に見えます。
アンプなんかも所謂相性を選ぶのではないでしょうか?

927RW-2:2022/12/16(金) 10:18:39 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
アルテックと違って制約が多い同軸ですからNWが複雑でしょ。NWで作られた音とも
言えます。それがまた美音。技術の勝利でしょう。LC素子がミミッチイのにね。

928薬漬け:2022/12/16(金) 13:11:27 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>926 前期さん、こんにちは。

タンノイはよく言われるところでは高域がピーキーな面を持っていますから、きちんとした
指定箱に入れないと暴れるかも知れませんね。低域の質感はボヨヨ〜ンではなくソリッドな
印象を――バックロードでも――受けますから、基本的に鈍くはないと思います。

アンプの相性では、私が繋いだ範囲では、どのアンプともうまくやってくれます。基本的に
タンノイ色に染めますが、その中でもアンプの個性をちゃんと出します。
ちなみに、よく「タンノイには真空管アンプ」と巷間まことしやかに言われますが、まるで
そんなことはなく、拙宅でもウエストミンスターにはマッキンMC2500やレビンソンML2L
を、オートグラフにはエクスクルーシブM5を繋いでいますが、いい感じで鳴ってます。
オートグラフのメインはオーディオクラフトPE6000Signature(フオノイコライザー)に
ゴールドムンドMimesis2a、西部124という石と球、新旧ごちゃごちゃのシステムですが
機嫌良く鳴ってます。懐の深いスピーカーだと思います。

929薬漬け:2022/12/16(金) 13:23:08 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>928 教授、こんにちは。

>>NWで作られた音とも言えます

それ、近所の店主も言ってました。タンノイの音はネットワークの音だと。
一度タンノイのユニットにアルテックのネットワークを繋いで鳴らしたら見事にアルテック
の音になったとも言ってました。だから(封入されついるモニターシルバーやレッドは別に
して)モニターゴールドのネットワークをいじるのには非常に神経質になってます。音作り
がタンノイの音からかけ離れる恐れもあると。

素子がみみっちいのは英国的ケチ根性の賜物では?まあそれであの音を出していますから。

930薬漬け:2022/12/16(金) 14:31:56 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
⬆️ 失礼しました。 >>928 は、>>927 の誤りです。お詫びして訂正します。

931前期:2022/12/16(金) 16:16:01 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>LC素子がミミッチイ

案外計算づくかもしれませんよ。
少々スレチですがイコのCだって当方なんか敢えて信号経路にケミコンを挿入
していたりします。
ハイレゾ・マニアからは「なんたる野蛮」とお叱りを受けそうですが解像力が
全てでないバヤイもあるということです。

932RW-2:2022/12/17(土) 10:31:38 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>タンノイのユニットにアルテックのネットワークを繋いで
>鳴らしたら見事にアルテックの音になった

池田 圭氏が、(素材が違っても)周波数特性を似せれば音も似る
ってなことを技術誌に書いてましたもんね。その辺も符合したのかも。

933RW-2:2022/12/17(土) 10:41:41 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>敢えて信号経路にケミコンを挿入

以前、某社の高級CDP。試作品の出力コンはフィルムコンだったのに、量産品は
ケミコンに替えられた。最終視聴審査の場で、音がシビア過ぎてウケないだろと
土壇場で変更されたとか。技術陣は不満だったろうけどね〜。

934パルジファル:2022/12/17(土) 11:14:26 HOST:fpdb68e1a9.okyn022.ap.nuro.jp
 今時のタンノイユニットに、レッドがゴールドのネットワークを繋げば、果たして往年の音が・・・

 ゴールド入りタンノイで、ユニットだけレッドに換装てなケースはありがちか?・・・コレは聴いたことありますけど、当然ながら音を左右する要素はいろいろありやすから、チョイ聴きの他人にその違いが解るわきゃないんですよねぇ。

935前期:2022/12/17(土) 11:47:29 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>技術陣は不満だったろうけど

昔某メーカーでデモを担当していた人がデモ会場でアンプが発振なんかされた
らたまったものじゃないので回路にローパスフィルタを挿入してデモしたとこ
ろ後でバレて設計者から大目玉をくらったとか。
技術屋さんというのはピュアな人が多いですからね。

936RW-2:2022/12/17(土) 15:08:15 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
昔のそれなりのパワーアンプには入力がノーマルとテスト(ダイレクト)があり
ました。RCA端子が独立させてあったり、切り替えスイッチタイプとか。

コンデンサー入れて使わないと下手すりゃ漏れDCにてスピーカーが吹っ飛ぶ。
プリアンプってボリュームの後に利得があるフラットアンプなんか置くもの
だから、ボリューム絞ってもDCがダダ漏れとか。ホントはコンデンサー入れたく
ないんですけどね。

937薬漬け:2022/12/21(水) 19:51:51 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
パルジ大先輩には悪いですが、やはりバッタグラフにAxiom80を装着してのテストは見送ら
ざるを得ませんでした。流石に体力がもたないです。

代わりに、指定箱の80に、R120プッシュプルに代わりカンノの300Bシングルをあてがって
音を出しました。ソースはベーム=バイロイトsoの神々の黄昏(蘭PHILIPS)の終曲と、
同じくベームにVPOのブルックナー・ロマンティック第一楽章(英DECCA)。

音は意外でした。R120ppよりも人声が「太い」。しかも高域が抑えられた感じに聴こえま
した。ある意味、蓄音機とまでは言わないけど、昔の三点セパレートステレオを聴いている
ような質感がしました。

ハテナと横に並んでいるJBL4333Aで同じ音源をかけてみたら、確かにこちらの方が音に品
格がある。高域とか。しかし、よくよく聴いてみると80の方が音場が拡がって聴こえます。
そこで少しボリュームを絞ってみると80に品位が出てきました。これならブラインドテスト
をしたとしても分かりづらい印象。

いずれにせよ、改めて80の神経質さを痛感しました。ボリュームの目盛一つが印象を盛大に
変えますから油断も隙もありません。
しかし、まだ魔女降臨とはいかない。まだまだこれからでしょう。タンノイにはない調教の
方法論が求められそうです。

938RW-2:2022/12/22(木) 11:54:55 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>ボリュームの目盛一つが印象を盛大に変えます・・・

そこなんですよね。現状のオーディオのネックはやはり未だにスピーカー。

アンプですと入力があればクリップするまでほぼリニアに出力が上がってきます。
歪率は多少変化していきますが聴感ではわからない。ほぼ完成されたブロック。

スピーカーとなると話は別。入力が増減した場合に、スピーカーユニットの挙動は
リニアに追従しない。動きが機械的・物理的な構造体によるものだからですね。

AXIOM80タイプ。運動体をカンチレバー保持。接合部もあいまい。しなり方捻じれ方、
ボイスコイル運動に対する応力のリニアさに問題が出やすいんじゃないでしょか。
ダンパーやエッジで抑えてますと、なんとなく平均的になりますが、それが無いので
ピークディップが生まれやすい。もっとも、そのある状態の時の音が魔性的な魅力
でしょうからね〜。

ユニット背面を布で覆ったり、ARUにて気流抵抗ダンプはされてるでしょうけど。

939パルジファル:2022/12/22(木) 21:42:36 HOST:fpdb68e1a9.okyn022.ap.nuro.jp
〉937 人声が太い

 言い方を変えると「緩い」のかもしれませんよ。
 個人的には、ある程度、制動力が高いアンプの方が、ボリューム位置による変化も少なかったような気がします。(我が家で使っていたのは、とっくの昔のことなのでうろ覚えですがね)

940薬漬け:2022/12/23(金) 08:04:04 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>939

制動力はあると思うんですがね……。
ラインを明かすと、テクニクスEPC-100Cmk3にSME3012R-PRO、マイクロDDX-1000、
アキュフェーズC280、カンノ300Bシングルに80です。

個々の機器の相性もあるでしょうし、C280がそんなに「緩い」アンプとも思えませんので
(Exclusive C5だったら何となく分かる気もしますが……)、ここは辛抱して様子を見て
いかないと仕方ないでしょうね。

941薬漬け:2022/12/23(金) 08:15:18 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>938

まああのユニットの構造ですからね。よくリニアに音が出てるものだと。(笑)
近寄って聞いたところ今のところボイスコイルの擦れもないようですから、カンチレバーは
ヨレてないと思いますので。

ARU(の疑似タイプ)は使っていますが、ユニットを黒布袋で覆うところまではしていませ
ん。どこまでのダンプが必要か。ダンプしすぎて普通のスピーカーになってしまったら、
これまた面白くありませんから。匙加減が難しいです。

942RW-2:2022/12/23(金) 12:06:52 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>黒布袋で覆う

あれはボイスコイルギャップへの異物侵入に効果ありますしね。一般的ダンパーが
無いユニットには必要です。クラングフィルムのウーハーにも被さってましたし。

年数経つとギャップて意外に酷い状態になってる場合もあります。埃やら鉄片やら。
センターキャップの見えない裏側にダンプの目的でウレタン貼ってたユニットは最悪
でしたよ。ボロボロになってギャップを埋めてました。グラスウールを詰めてたのも
悲惨でした。その場しのぎの設計、というより20〜40年も使うと思ってないでから。

磁性流体ってなものをギャップに入れたのもダメですね。良いのは最初だけ。異物
混入は防げますが、経年で固着したりボイスコイルが変形したり。クーラント作用の
アダになってる場合もあり。

943RW-2:2022/12/23(金) 12:23:51 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
一番酷かったたのは某社のシステムのウーハー。大入力大音響対応という名目。
磁気回路を冷やすためにユニットのヨーク(バックプレート)からアルミのヒート
パイプを出して、エンクロージャ背面に装着したヒートシンクに結合。

振動やら湿度によるエンクロージャの変異もあるし、ヒートシンクの重量も
加わりバックプレートが外れる。よってボイスコイルが固着して一巻の終わり。
設計者アタマ悪すぎ。ガウスのように磁気回路周囲にフィン廻せば良かろうに。

944前期:2022/12/23(金) 15:36:53 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>黒布袋で覆う

ドンゴロスを使った政策例の記事を見たことがあります。
ラッパからコーヒーの香りが・・・(嘘)。

945RW-2:2022/12/23(金) 16:47:29 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>コーヒーの香りが

おいらのはブルマンのシティーローストさ。オシャレでしょ。おぉ〜ッ。君は
キリマンのイタリアンローストか〜。シブいねェ。とか。オーディオは香りだ〜・・・。。。

946薬漬け:2022/12/23(金) 19:07:51 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
なんだかんだ80の調整。やはりタンノイにはない音を出したいの一心。
とはいえ、左チャンネルからうっすらとジー音。真空管を疑い、いつから着いてるか判らぬ
RCA5692からシルバニア6SN7に替えたら消えました。

で、簡単なところからとプリ〜パワー間のケーブルから。デフォルトで着けていたのは安い
メーター100円?程度の通信用ケーブルでしたが、音のスピード感に影響していないかと。
で、用意したのが、①これも安いカルダスの普及型ケーブルと、②たまたまあった西部の、
これも近所のお店でメーターウン百円の代物。これはどちらかというと音の色見。③最後に
また安いテクニカの普及型ケーブル。テクニカの高域のブリリアントさに着目しての登場。
④なぜかベルデン88760は行方不明なのでまた後日。

で、鳴らしてみると①と②はあまり印象が変わらず。音より音楽を聴かせにいく鳴り方です
が、今回の趣旨とは少し違うというか、まとも過ぎました。タンノイでも鳴りそうな音。
③はやや狙いに近い。思ったほど高域はブリリアントではありませんでしたが、割に素直に
高域が伸びた感じがしました。

なお、それぞれを試すに当たりボリュームをあと少し下げました。80は応答特性が良いから
か、音が結構前に飛んできますので、そうボリュームに頼らなくてもいい感じです。むしろ
ボリュームを下げるにつれて、だんだん「らしく」なってきた感じです。

で、現時点では今のボリュームレベルで③という感じでしょうか。まあここに88760が絡ん
できたらどうなるか判りませんが。
ともあれ、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタをかけるのはまだまだ。

947パルジファル:2022/12/23(金) 22:32:18 HOST:fpdb68e1a9.okyn022.ap.nuro.jp
〉黒布袋

 80ユニットを買ったときに、80が入っていた黒い布袋。
 コレって、オイロダインのウーハーみたく袋に入れたまま箱に取付けたらどうだろう?とか、当時そんな野望を抱いておりましたが、とうとう試さずじまい。
 
 とっくの昔に本体は売り飛ばしてしまったのに、袋だけ残ってましてね。袋を見る度に抜け殻を見ているようで、へんな気分。
 蝉の抜け殻も、蝉の寿命が尽きてもまだ残るんですよねぇ。

948パルジファル:2022/12/25(日) 09:30:06 HOST:fpdb68e1a9.okyn022.ap.nuro.jp
〉なんだかんだの調整

 80を如何に調整するか?その牙を抜くか抜かないか?
 ・・・個人的には調整し過ぎず、「狂気」の部分は残したいナ?と思ってやってましたが・・・バッハの無伴奏の演奏だって、教科書的なものが面白いかどうか・・。

949薬漬け:2022/12/25(日) 10:46:07 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>948

大先輩、牙を抜かないための調整ですよ。当然ながら?!
>>946にも書いた通り、案外普通に鳴ることもあるんですよ。でもそれでは平素タンノイを
愛用している人間としては面白くない。多少とも羽目を外して、狂気の側面を見せてもらわ
ないと。

もちろん、ある程度バーサタイルに鳴る必要もあるでしょうが、やはりキラリと光るものが
欲しい。無伴奏も「教科書的な」ものならオートグラフやウエストミンスターが後に控えて
います。やはり80でなら80しか出さない音で聴きたい。思いは同じと思いますよ。
ただ、私が大先輩ほどの"手練れ"でないからウロウロしている面はありますが。(汗)

950薬漬け:2022/12/25(日) 13:18:12 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
やっとベルデン88760を「発掘」。(どれだけ部屋散らかっているのか(汗))
テクニカと交換してみると、高域の透明感は似た感じでしたが音がやや素直になりました。
ある意味テクニカに「訛り」があったとも思えます。これにて88760をデフォルトケーブル
とすることにします。

あと気になっていたのが、取り外した前段球のRCA5692。ノイズの原因はなんじゃろうかと
足をアルコールを浸した綿棒でゴシゴシゴシ。改めて挿してみると雑音は消えていました。
やはり原因は汚れでした。

では、と音を出してみますと、「………。」
昨日から、ちょっと趣を変えて別のチェックディスク、山下達郎の「クリスマス・イブ」と
ドリカムの「決戦は金曜日」(共にCD)を使っているのですが、5692に交換すると、何か
音に違和感を感じます。確かに微妙に透明感は上がりますが、とにかくも音楽にノレない。
何かが楽しくない。シレッと音楽が通りすぎていく感じ。
今までクラシックばかり聴いてきていたので、気付かなかった側面でした。

世評ではやたら評価の高い5692ですが、こうして「音楽を」聴いている段にはシルバニアの
JAN-CHS-6SN7GTの方が結果的には楽しめました。私の機械との相性もあるのでしょう。

かくして80の前段は一応の形ができました。後はどうやって魔女を降臨させるか。まあ魔女
にもアクの強い魔女もいれば優しめの魔女もいるでしょうから、どちらになるか。サテ。

951RW-2:2022/12/25(日) 17:25:40 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>狂気の側面を

エンパイア4000DⅢ+マランツ#7+トリタン送信管シングルでしょね〜。

952前期:2022/12/25(日) 22:00:31 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>951

トリタン送信管の音は聞いたことありませんが、この組み合わせなら「異常な」
サウンドが響き渡りそうです。
聴いてみたい・・・・

953薬漬け:2022/12/26(月) 00:04:41 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>951

私もトリタン送信管の音は知りませんが……。
送信管シングルで使ったのは211だけでした。相棒はやはり80。
ただ、鳴りっぷりはどうだったかと言われると、オーソドックスの一言に尽きたようか気が
します。80から魔性的な音が出ることはありませんでした。悩ましいところですね。

マランツ7と300Bシングルは、組み合わせたことがありません。一度試してみる必要はある
ようですね。カートリッジはエンパイアは持ち合わせがないから、トーレンスMCH-Ⅰ辺りに
パートリッジでいきますかね。また別の顔が出るかも。

954前期:2022/12/26(月) 10:48:10 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
4000Dⅲは現在でも所有していますがアームを選べば抜群のTrackability
です。

秘密は特殊な形状の針にあるようです。ちなみにサードパーティー製造の交換
針に付け替えると一部のダイレクトカティングレコードで音飛びすることが
あります。

最近は齢のせいか細かな作業は面倒になりもっぱらB226で聴いています。

955RW-2:2022/12/26(月) 17:35:52 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp

画像板にトリタン球パワーアンプをば再掲。製作後はや30年。1度も故障無し。

ボリューム付けてませんからガリの心配無し。無帰還なので調整も無し。
たまにすることはハムバランサーの調整。ひっくり返さずとも調整できるように
シャーシ上面にバランサーシャフトを貫通させてますから至極簡単でっす。

956薬漬け:2022/12/26(月) 22:59:27 HOST:sp49-104-5-17.msf.spmode.ne.jp
>>955

掲示板拝見。素晴らしい出来栄えですね。
もう今では幻のトランスのTANGOが並んでいるのも感動的。

ハムバランサーは、私のところのカンノの300Bシングルも上面についています。あれは本当
考え抜かれてますね。今のところは調整せずともSNが非常にいいので、いじることはあまり
ないですが。

クリアで透明な音……。うちもそういう方向に近づいてますが、教授のアンプの方が一頭地は
抜いているでしょうね。見た感じそう思います。

957RW-2:2022/12/27(火) 11:39:37 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp

見た目はホットなんですけどね。音は氷点下の霜柱を踏みしめるような、厳冬下の
突風で頬を切られるような音がします。ゾクゾクザワザワ感。安息の音ではなくて、
楽曲と対峙しなきゃならんと思わせる音なんです。疲れるちゃ疲れますわな w

958薬漬け:2022/12/27(火) 12:23:34 HOST:sp49-104-6-246.msf.spmode.ne.jp
そういう音、結構好きだったりするんですよね。(笑)

959RW-2:2022/12/28(水) 01:31:22 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>そういう音、結構好きだったり

おそらくですよ。これが原音再生の音です! と聴かされても、
さして感動しないんじゃないかと以前から思っております。
こんなもんかってね。

その実際を超越した優美な音やら、ギリギリと神経を侵食する
よな何か、プラスアルファーがあってオーディオの神髄。

現状、あれこれやってきて意外にイイ線いってると思いますね。

960薬漬け:2022/12/28(水) 11:29:44 HOST:sp49-104-5-31.msf.spmode.ne.jp
>>これが原音再生の音です! と聴かされても、さして感動しないんじゃないかと
>>プラスアルファーがあってオーディオの神髄

すごく解りますね。
よく原音再生等と言うと「どんなすごい音がするんだ?!」と構えられる方が多いですが、
そもそも聞いたまま、その辺に転がっているのがまさに「原音」なんですから。拍子抜けを
される方が多いのは判りますね。フツーの音が原音。

むしろ各人の耳の特性に応じて、耳が快感を感じる、楽しい音を聴かされた方が、こちらと
しても嬉しい。そこで音のデフォルメが起きる。ナマの音よりもさらに美しい、迫力のある
緊張感ねある、そんな再生音。これこそまさに私たちが目指すプラスアルファですかね。

タンノイや80と付き合ってると、しみじみそう思います。

961前期:2022/12/28(水) 11:42:10 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>960
薬漬けさん、おはようございます。

禿同です。
原音を超える凄い音、それが再生音でしょう。

962薬漬け:2022/12/28(水) 11:45:45 HOST:sp49-104-5-31.msf.spmode.ne.jp
80を調整しているうちに、胎児感覚は変ですけど、懐かしい感じになってきました。
もう40年も昔、オーディオ喫茶で聴きまくった、どこまでも透明で美音で、力感を押し出す
ことなく眼前にスケール感を展開する、あの懐かしい音……。あの頃はタンノイそっちのけで
した。
やはりチューニングするにも、若い頃に染み付いた体験は何らかの形で顔を出すようです。

これだと、拙宅の80に降臨する魔性の女神は、コワモテではなくて、どこか優しさを湛えた
どこまでも美化していくような、そんな魔性――それを魔性というのか判りませんが――を醸し
出す方向にいきそうな気が。
あの線の細い、儚い美しさはやはりタンノイからは出ませんから……。

しかし、まだ気が変わってコワイ顔した魔性の女神が降臨するかもしれません。もう少しは
様子見で。

963薬漬け:2022/12/28(水) 14:02:31 HOST:sp49-104-5-31.msf.spmode.ne.jp
>>961
前期さん、こんにちは。

やはり再生音とは、再生する人にとっては原音に似て原音そのものにあらず、その人にとっ
ての「より良い音」を求めて様々あがいた跡を反映した音なのでしょうか。

よく「音は人なり」といいますが、その人のトライアルの結果が音に反映されていくさまを
指したのでしょうね。その分、その人の人柄が音に反映される。ブリア・サヴァランがもし
オーディオマニアだったら「音を聴かせてみたまえ。君がどんな人間か言い当てて差し上げ
よう」といわれるかもしれません。コワ。

964前期:2022/12/28(水) 14:29:34 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>若い頃に染み付いた体験

小生にとっては古い帝劇(石造りでした)で観た映画「これがシネラマだ」に
おける体験ですね。
文字通りドッカンバッシャン!
同じころ日比谷の有楽座で観たシネスコ「聖衣」で聞かされた締りのない
ボヨヨンヨンとは雲泥の差でした。

965薬漬け:2022/12/28(水) 16:52:21 HOST:sp49-104-5-31.msf.spmode.ne.jp
前期さん、その帝劇のラッパはやはりアルテックでしたか。

A5では忘れられない個体があります。金地近所のお店で売られていたんですが、おおらかで
ありながら実に細かい音の動きも表現していました。ホーンも通常見る形とは少し異なって
いました。その時はものすごく気になったものでした。もっとも、やはり客の耳に止まった
ようで、すぐ売れましたが。
店主もよく覚えていて、あれは特異な個体だと言ってました。

966RW-2:2022/12/28(水) 17:09:19 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>その人にとっての「より良い音」を

ここにあるスピーカーがあって。
清流に跳ねる若鮎のごとく、弾けるような管弦楽器のバロックを聴きたいのか。
深海を厳かに移動するマッコウクジラ。壮大で重厚な交響曲を堪能したいのか。

同じスピーカーであっても聴き求める音が違うと、当然というか必然的に音出し
までのアプローチが変わってきますでしょ。そこがオーディオの面白さですもんね。

967前期:2022/12/28(水) 18:49:48 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>965 薬漬けさん、今晩は。

記憶違いでなければA7だったようです。
冒頭はロングビーチにおけるジェットコースターでそれは怖かったです。
スカラ座におけるアイーダの一場面も登場しましたが見事な響きでした。
ただし子供心にも低域はバッサリ切って明晰度を稼いでいるなというのは
ミエミエでしたが賢明な音づくりだったでしょう。
オペラも含めて万能型の立派なラッパでありできることとできないことを
知り尽くしたある意味で謙虚な音づくりといえましょう。

968薬漬け:2022/12/29(木) 09:57:27 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>967
前期さん、おはようございます。

>>低域はバッサリ切って明晰度を稼いでいるなというのはミエミエでしたが賢明な音づくり

面白いですね。タンノイも、オートグラフもウエストミンスターも、バックロードホーンを
使いながら、それでいて最低域までは低域は伸びていません。この辺、相通ずるものを感じ
ますね。

今でも「低域を制するものはオーディオを制する」といわれますが、実際には最低域までも
制した上で全体をミントコンディションに持っていくのは至難の技でしょうから。サブウー
ファー着けてそれで事足れりとはいきませんものね。
プロ用としてそこを割りきった見識があったのでしょうね。アルテックもタンノイも。

969前期:2022/12/29(木) 10:51:07 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>968
薬漬けさん、おはようございます。

タンノイもそうなんですね。
できもしないことを無理せずできること(過渡特性など)を充実させるという
のは長い経験から学んだ知恵でしょう。

970RW-2:2022/12/29(木) 13:19:51 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
いにしえのタンノイ。同じくアルテックにJBL。グッドマンズやヴァイタボックス然り。
この辺のメーカーのユニット、システムになりますとですよ。もう音がどうのこうのとか
じゃなくて、「歴史を聴いてるのだ」という開き直りもまた趣味・嗜好のオーディオ。

こやつが出す音なんだから仕方ないわな〜 ってなアバタもエクボ的達観が必要なんです。

971薬漬け:2022/12/29(木) 14:57:02 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>970

それはそうなのかも知れませんが、よく知らない方が「じゃあこの辺のスピーカーは調整は
不要なんだな」と思われても困るので……。

確かに現下のスピーカーに比べると、これらは皆個性の強いスピーカーです。どんな調整を
しても癖は引きずるでしょう。しかしだからと言ってポン置きで事足れりとするのも早計。
調整すればそれなりにポテンシャルを出してくれるスピーカーたちです。タンノイもアルテ
ックもヴァイタオォックスも。

Goodmansも、Axiom150とかは使ったことがないので判りませんが、少なくとも80だけは
ポン置きだけでは多分泣きを見るでしょうから……。

972RW-2:2022/12/29(木) 16:05:20 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
調整もできないような、ポン置きで聴くような方が、それらのスピーカーを
選ぶわけがなし。その前にタンノイもアルテックも知らんでしょう。

良く分かってるからこそアバタもエクボになるわけです。

973薬漬け:2022/12/29(木) 18:18:32 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
なるほど。納得です。失礼しました。
「良く分かってるからこそアバタもエクボ」……。なるほどですねえ。

974パルジファル:2022/12/29(木) 18:39:35 HOST:fpdb68e1a9.okyn022.ap.nuro.jp
〉調整も出来ない方が選ぶワケなし

 イヤイヤ、社長さんとかお医者さんとか、装置のセッティングさえ出来ない人が買うんですよ。
 カネさえ払えば、ケーブル選びからセッティングまでオーディオ屋さんが全部やってくれますから。
 (で、音なんか解らなくても、信じてますから)

975RW-2:2022/12/29(木) 21:50:29 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>社長さんとかお医者さん

タンノイもアルテックも知らないから。業者さんはウッシッシ (死語か〜)。
そんなお輩さん。今じゃベンツ、BMWよっかレクサスだよ〜 ってね・・・。。。

976前期:2022/12/30(金) 11:06:04 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>オーディオ屋さんが全部

そのギョーシャさんがそれに値する能力があればヨロピーのだすが・・・

977RW-2:2022/12/31(土) 20:37:22 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
薬漬けさん。また1年終わります。月日の流れは早い。拙者今年も手術入院しました。
お互い養生しながらガンバッテ音楽聴きましょう。良き新年を。

978薬漬け:2022/12/31(土) 23:12:07 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
2022年最後の夜がふけていきます。
家の前の参道にも参拝客の方々がだんだん増えてきました。

今年は散々な歳でした。もちろんその主因はロシアによるウクライナへの非道な侵攻です。
人は儚くも美しい存在。そして美しいものは優しい。その美しさも優しさも破壊し尽くした
プーチンという人非人を呪い続けた一年でした。
来年という年が、全ての人が優しさと人の尊厳を取り戻す年であってほしいと心から願わず
にはいられません。
そして、音楽がこれからも、そんな人達の力の源泉となることをも併せて祈りつつ……。

管理人様はじめ掲示板の皆様方にはこの1年本当にお世話になりました。改めて心からお礼
を申し上げます。
新たな年が、皆様方にとりまして良き年でありますように。

979薬漬け:2022/12/31(土) 23:19:15 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
R教授、有難いお言葉、感謝申し上げます。
来年もよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください。

980前期:2023/01/01(日) 09:30:29 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
スレ主さま、そして皆様あけましておめでとうございます。

東京は晴天に恵まれて穏やかな元日です。
今年もどうぞよろしくお願いします。

981薬漬け:2023/01/01(日) 11:55:03 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
前期さん、そして管理人樣はじめ皆様、明けましておめでとうございます。

穏やかな元旦を迎えることができました。
どうか今年も、頼りないスレ主ではありますが、よろしくお願いいたします。

982薬漬け:2023/01/01(日) 19:35:56 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
今年は聴き初めは元日からになりました。
オートグラフでベーム=BPOのベートーヴェンの第7交響曲と、Axiom80でベーム=VPOの、
ブルックナーの第7交響曲。奇しくも第7の共演になりました。

で、R教授のご示唆をいただいたので、80のプリアンプをアキュフェーズC280とマランツ7
で聴き比べてみました。(ただしプレーヤー部が共通でないという制約はありますが。)
結果はまさに二者二樣。シャープさを出しながらどこか客観性を失わないアキュフェーズと
凄い切れ味の銘刀正宗で切りかかってくるマランツ7。

どちらも味がありますが、曲想的には第一楽章終結部のトゥッティの凄味でならマランツ7
の表現力に指を屈したくなります。しかし、マランツ7と80という、いわば正宗と妖刀村正
との激しい鍔迫り合いを聴くようで、こちらの集中力はMAX。疲れるかも知れません。

それにしても、だんだんと魔女が魔性を表しつつあるようです。

983薬漬け:2023/01/04(水) 18:00:07 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
相変わらずオートグラフと80の比較試聴をしています。中間報告的に言えそうなことは……。

ある程度融通のきくオートグラフに対し、80は厳しくソースを選びます。春風駘蕩な曲想は
まず合いません。デュ・プレ=バルビローリのハイドン・チェロ協奏曲作品101(英HMV)は
幼稚園のお遊戯の時間にカントの純粋理性批判の講義をするかの如しでした。
ビアノはソロにせよ協奏曲にせよ悪くはないのですが、オートグラフが一頭地を抜く感じ。

その代わり、80は曲想がマッチすると剛腕を発揮します。バッハとかは合いそうです。シュ
タルケルの無伴奏チェロ組曲(米Mercury)、リヒター=ミュンヘン・バッハoの管弦楽組曲
(独Archiv)。まだ聴いてませんが、リヒター=ミュンヘン・バッハoのマタイ(同前)も
多分合うんではないかと。あと、バーンスタイン=LSOのマーラー・復活(英CBS)も見事。

意外だったのはCDでした。マランツ7のラインはフォノ程尖ってないのは確かですが、実に
円満な音(あくまで7のフォノと比較しての話ですが)。ヒラリー・ハーンの弾くバッハ・
シャコンヌが美しい。ホグウッド=エンシェント室内oのアイネ・クライネも自然な透明さ。
フォノでの凄味は感じませんが、リラックスして聴ける感じがします。

以前、某SS誌で瀬川冬樹氏が80の音を「あくまでもふっくらと繊細で、エレガントで、透明
で、やさしく、そしてえもいわれぬ色香の匂う艶やかな魅力」と書いておられたのを思い出
しました。案外、本当の80の音はこのCDの音が近いのかも知れない――
と思いつつ、フォノの峻厳な、魔性と隣り合わせの音に惹かれる自分がいます。まあ、中立
的な音はオートグラフに任せますかね……。

984前期:2023/01/04(水) 18:54:53 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>983
薬漬けさん、アケオメです。

とても興味深いご感想ですね。
B225の音味も効いているのかもしれませんが当方が勝手に想像するハチマル
の音は一部の伝説に洗脳されている可能性があります。

985薬漬け:2023/01/04(水) 22:22:08 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
前期さん、明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。

実は使ったCDPはルボックスB225ではありませんで(B225はタンノイで手一杯なもので)
昨年悪友から押し付けられたアキュフェーズDP80LとDC81Lだったんです。
音色は似ていますがB225ほどの豊かな表情ないし色艶はないように思います。まあ却って
それが80に適合しているのかも知れません。

80は他所で聴いた限りでは、若い頃通ったオーディオ喫茶を除けば、余り成功した音には
出会っていません。大体は高音だけがピーキーか、或いは全体にどよーんとした覇気のない
音が多かったです。またそういう時に限って音が紙臭かったりもします。拙宅の80も最初の
頃は後者でした。

やはり扱いにくいユニットであることは確かでしょう。タンノイなら最初から「これで良ご
ざんしょ」的な音を出しますが。(これがタンノイの曲者たる所以とは長島達夫氏の言葉)
その扱いにくさと極端な音が都市伝説を生んだのでしょうか。

拙宅のアンプも変遷しました。パワーが211シングルからR120プッシュプル、そして今が
300Bシングル。プリは上杉UBROS1からアキュフェーズC280、そしてマランツ7。
まあそろそろなんとかなってくれというのが本音で(苦笑)。

今の音は、アナログで聴く限りはビーキーの一歩手前だと思います。CDの方がバーサタイル
でしょう。しかしピーキー的な音の方に魅力を感じてしまうところが、このユニットの特異
なところなのかも知れませんね。やはり魔女が憑いている?

986前期:2023/01/05(木) 12:38:51 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>985
薬漬けさん、こんにちは。

まだ聴いたことがないオリジナル80の性格を端的に表現されてますね。
使いこなしは難しいでしょうが伝説のラッパに間違いありません。
なおオリジナルを愛用しているマニア氏の意見ではレプリカの音は別物だ
そうです。

987薬漬け:2023/01/05(木) 22:30:27 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>986
前期さん、こんばんは。

レプリカですねえ……。前に持っていたことはあるんですが、ろくに鳴らさないうちにオリジ
ナル(センターコーンが黒焦茶色)が入ったものですから、手放してしまったので、今では
音の細かい印象は残っていません。

ただ、よく80は息を吹きかけただけでもコーン紙が動くと言われますが(実際オリジナルは
そうでしたが)、コーン紙を支えるカンチレバーの材質がレプリカでは変わっていたのか、
コーン紙を動かすにはやや強い息が必要だったように記憶します。センターコーンの色合い
もオリジナルとは異なって、確かメインコーン紙と同じ色でした。
コーンのエッジも、オリジナルの丸く整形したエッジと異なり、スパッと切ったような形。

細かいところで差異がありますから、音に反映されていても不思議ではないでしょうね。
昔よく通ったオーディオ喫茶のマスター(この人は80の達人だったかも)によると、「オリ
ジナルとレプリカ、それぞれに味があるんですよ」とのことでした。逆に言えばお互いに、
それなりに違いがあったということでしょう。

988RW-2:2023/01/06(金) 16:28:26 HOST:229.24.135.27.ap.yournet.ne.jp
>センターコーンが黒焦茶色

紙そのままじゃなくて、フェノール樹脂を含侵させて熱重合したんでしょう。
ベークライトに近いか。DS-301のミッドレンジもフェノール樹脂なんです。

フェノール振動板は (簡単に言えばプラスチックですが) 昔のアルテック等の
ダイヤフラムにも使われてました。大パワーでもひしゃげないし音に艶が乗る。

>カンチレバーの材質がレプリカでは変わっていた

ハイパワー仕様だそうな。時代考慮なんでしょね。

>それぞれに味があるんです

そりゃそのマスター。達人ですね〜。

989前期:2023/01/07(土) 12:09:17 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>987
薬漬けさん、おはようございます。

どうやらオリジナル80はとても鋭敏なユニットのようですね。
質問です。このラッパでヴェルディのオペラなどドッカンバッシャンを再生
したらどのような響きになるのでしょうか?

990薬漬け:2023/01/07(土) 16:31:58 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>989
前期さん、こんにちは。

ヴェルディは試したことがなかったのでやってみました。カラヤン=VPOのアイーダ第2幕
第一場と第二場。(英DECCA)
エキセントリックな展開を予想しましたが、案外「普通に」鳴りました。スケール感こそ、
流石にオートグラフにかないませんが、大行進曲でのアイーダ・トランペットの表現も良。
なかなか分離の良いアンサンブルです。(分析的に聴かせる傾向はあるようです。)

R120ppではたびたび聴いていたベーム=バイロイトsoの神々の黄昏終幕(蘭PHILIPS)も
300Bシングルでは以前のエキセントリックさが消え、結構生々しく鳴りました。これもある
意味意外でした。

悪ノリして、R教授もお好きなグランド・ファンクのアメリカン・バンド(米CAPITOL)も
かけてみましたが、案外そつなく聴かせます。メル・サッチャーのベースがよく出ている。
ドン・ブリューワーのドラムスが少し小さいのは致し方なしでしょうか。

総じてドッカンバッシャンも結構こなすようです。
そういえば昔、上記のオーディオ喫茶のマスターが、80でそれも結構なボリュームで鬼太鼓
座を鳴らしていたのを思い出しました。結構「らしかった」記憶があります。

ちなみに、これまでのところ、レーベルでは独DGGと独Archivが80のシャープな面を聴かせ
るには適しているようです。まだサンプル数としては少ないですが。

991前期:2023/01/07(土) 19:54:42 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>>990
薬漬けさん、今晩は。

早速試していただき恐縮です。
立派に鳴るのですね。
やはりこの有名なラッパはただ者ではないようです。
脱帽。

992薬漬け:2023/01/08(日) 00:03:39 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>991
前期さん、こんばんは。夜分に失礼します。

恐れ入ります。
ただ、いずれの試聴も、80とマランツ7のフォノイコライザーの性格が重畳して、低域が
いささかミニマム気味であったことは否めません。敢えてオートグラフと違う音の路線を
狙った結果ではありますが。そこはバーサタイルとはいかない点かも知れませんね。

なので、私のような魔女の魔性を追っかけているヘンタイはともかく、普通の方が普通に
聴かれる分には、拙宅のシステムだとCDの方が、透明感も伴いながらまだ普通に近い音で
鳴ってくれるように思います、それでも媚薬的要素はまだ残っていると思います。

それにしても、苦労のしがいがある?点でも只者ではないかも知れません。(苦笑)

993パルジファル:2023/01/09(月) 10:26:28 HOST:fpdb68e1a9.okyn022.ap.nuro.jp
〉992 苦労のしがいがある?

 薬漬け先輩は、まだまだエネルギーに満ちておられるようで、羨ましい限りです!
 夢も希望もあればこそですよねぇ。

994薬漬け:2023/01/09(月) 11:00:07 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>994

いやいや、大先輩のような洗練されたチューニングと違い、フーフーゼイゼイ言いながらの
メッタ切りですから。エネルギーなんてとてもとても。
とにかく青いんですね、人間がまだ。若い頃の美音のイメージが頭から離れずそれを求めて
彷徨っています。いい加減枯れてくりゃいいものを。

ただ、ウエストミンスターで経験していますが、スピーカーには必ず、生き生きと鳴り出す
ポイントがあると信じていますから、それを探すさすらいの旅をしているようなものです。
80もましになってきたとはいえ、まだまだ完成途上。オートグラフも80ほど弄ってませんが
まだ先があると思ってます。

でもこの歳になったら、「やっとここまできたか」と思える頃には、老人ホームが目の前に
迫ってお別れの時なのでしょうね。(苦笑)

995前期:2023/01/09(月) 20:10:25 HOST:h219-110-034-013.hikari.itscom.jp
>老人ホーム

夫人に先立たれた某技術者、ひとりでは生きてゆけないのでホーム入りを
決意。
昔の部下たちを自宅に呼んで「欲しい物があればなんでもあげるから持って
いって」と気前の良いところを見せたものの大半の機械が売れ残ったとか。
この話、前にも書きましたかね(汗)。

996薬漬け:2023/01/09(月) 22:25:03 HOST:p4109014-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>>995
前期さん、こんばんは。

今の人達にしてみれば、私達がフツーと思っている機器類も異次元の存在なんでしょうね。
「オートグラフ?ウエストミンスター?!邪魔、邪魔!!」「Axiom80?なんじゃ、この
出来損ないみたいなユニットは!!」「4333A?まだデカい!!」とか。(苦笑)

まだ引き取り手のある間に処分すればいいのでしょうが、その時期はこちらにまだ未練が
ありますし。もう少し早く生まれていたら楽だったでしょうね。




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