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4Life対デルモ軍団!!

164Life:2004/11/23(火) 17:16
<りおんとビスチェ(番外編)>
「藍華さんってばクリーニング出した洋服くらい自分で取りに行けばいいのに・・・。」
りおんは洋服のつまった紙袋をもって、夕暮れの街を歩いていた。
「まあ最近仕事忙しいのはわかるけど・・・、っていうかやっけに重いわ、この袋。せいぜい服が二、三枚って藍華さん、言ってたのに。」
ぶつぶつと小言を呟き、えっちらおっちら歩く彼女の後ろに黒い影。
「!!??」
大勢に押さえられ、布で口を押さえつけられたりおんは、どうすることもできない。
(ドスッ!)
意識朦朧の中、激しい痛みが彼女の腹部に走ると、目の前が暗くなり、意識は完全に途絶えた。
(・・・ん、んん・・・ここは・・・?)
りおんの意識が戻ると、そこは廃ビルの一室。口と腕はひもで縛られており、柱にくくりつけられていた。口が聞けず、身動きもとれない。まだうつろな目は這うように床を辿り見る。灰色のコンクリートの床、それに突き立つ黒いハイヒール、そこから美しく伸びる白い足。
(デルモ・・・!)
「ようやくお目覚めのようね、相田りおんちゃん?」
黒い美少女の群、仁王立ちしたブラックデルモ達。腰に手をかけ、嘲るような笑みを口元に浮かべている。ミニスカート、体にほぼ密着している黒服。そんな可愛らしい制服に身を包んだ少女達の光景は、りおんにとって、悪夢に他ならない。
挑発的な口調でりおんを嘲ったデルモの一人は続ける。
「相田りおん。お前は拉致されたのよ。私達は、皇藍華を倒すため、人質がいっぱい必要
なの。手始めに皇藍華の身近にいる人物を人質にとったってことよ。」
指をさされ、りおんは一度は目を背ける。しかし、にっくきデルモ達には、一歩も退いてなるものか、と、睨み返す。
「あんた人質にとっときゃ、皇藍華も黙っちゃいないわよね。」
「それでもし皇藍華を倒したら、あたし達マジ大手柄じゃ〜ん!」
(そんなこと、させない・・・!)
ふと自分の足下を見ると、さっき自分が持っていたクリーニング屋の紙袋が、おもむろに投げ捨ててある。目を再び黒デルモ達に戻せば、七人の少女達が囲うように立ち、自分を見下ろしていた。


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