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小噺をば

79超初心者:2003/06/14(土) 22:12
涙声の黒デルモが、骨の髄までこたえた様子で了承した瞬間である。「わかればよろしい」
短い一言に添える形であがる鈍い衝撃音−−ズンッ「あぐうッ…!」これが最後の声である
ことから、止めの一撃であることが察せられる。次いで、ヒールの音は自分の傍らへ。
混沌の中で危うく明滅する意識だが、それでもこの状況の意味するところが多少とも
わかる。苦しい息の下から、言葉を絞り出す青デルモ。
「…ありが…とう…助けて…くれて…」対して、返りくる答えは耳元での囁きに違いない。
それでも茫とする感覚からは、その声が遠くから呼ぶかに感じられる。「礼なんかいいの。
もうあのコたちも決してあなたをひどい目に会わせたりしないと思うわ。それより、リエは
どっちへ行ったか、教えてくれる?」「ミス・リエ…?ああ、奥の…司令室だと…思う…」
キャサリンは、間近の女が仲間のデルモだと信じて疑わなかった。目はかすんだまま、いや、
五感全体が今やおぼろげである。ただ、助けてくれた、この窮地を救ってくれた者が自分に
理解ある仲間以外、あり得ないと思っている。そんな彼女が、問われるままに返す言葉は
至って自然なものだった。今度は向こうから礼を返す。「ありがとう…」言いながらデルモの
青いコスチュームをまくしあげ、腹部に手のひらを這わせている様子。「35、36、37…
38個も痣がある…さぞ苦しかったでしょう?」「ええ…でも、あなたが…助けてくれた
から…私…うれしい…」苦しみながらも感傷にふける青デルモだが、相手の次なる言は
いささか事務的な調子を帯びる。「まあ、私なら、こんな手数はかけないわ。いつも大勢を
相手にしてるから…」「…?…」「このまま、苦しみながら横たわっているのも辛い筈よ。
私が楽にさせてあげる」「…??…」「私の当て身って、その時は苦しいけど、目覚めたら
みんな元通り元気になるの。いわばショック療法ね♪」「ま、まさか、お前はっ!」
「そ、私が皇藍華よ」ドボォォッ!「うう!…ん…」深い気絶の迷宮に導かれながら、
確かに黒デルモたちの責めとは異なる、どことなく甘酸っぱい刺激が全身に広がる。意識が
完全になくなっても尚、敏感なる性の装置はこの衝撃を歓待し受け止めているのか。藍華にも
確信はないが、眼下の青デルモの穏やかな寝顔に、それなりの手ごたえを感じるもの。
最早後顧の憂いなく、廊下で待ち受ける青デルモたちや、司令室の白デルモたちとへと
向かいゆく藍華。颯爽と飛ぶように、そして心晴れやかに…(オシマイ^^;)


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