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小噺をば

37超初心者:2003/03/02(日) 11:29
小噺その20

もっぱら藍華についていく役どころのりおんだが、か弱いメガネっ子のイメージとは裏腹に
結構活躍談も多いらしい。ハーゲン艦の更衣室で3名の黒デルモとの立ち話をどうにか
ごまかし乗り切った彼女。3人がシャワールームへ消えたあと、一人きりとなった更衣室で、
やれやれとばかり、あのヤバイ下着を被う黒デルモ制服をロッカーから取り出そうとする。
と、その時がっしり肩を掴む手。「あなたッ、私の下着をどうするつもり!?」
びくっと振り返ればそこには、黒のブラと純白パンティのみ纏った女が一人。手に濡れタオル
を持つところを見ると、シャワーから戻ってきたのであろう。「あは…はは、チョッとね、
どんなかな〜って思ってェ」咄嗟にとぼけるさまも、りおん自身イケテナイ、と思う。頬を
伝う汗だらだらのりおんに向かい「あなたね〜」と追い討ちの言葉、見破られたか、と誰しも
思う。「それを着けるってことは、意中の人がいるのネ。誰なの?」これは思わぬ肩透かし、
一瞬ホッとはするが、誰なの、と聞かれて名前など浮かぶ筈もない、相変わらずのピンチは
続く。「あはは…あのコよ、あのコ…」適当に言えば何とかなる、と踏んだところが…
「何ですってえ!?みさきは私だけのものよお、邪魔しないで、これ返してよ!!」これも
思い込みの激しい黒デルモだったのだろう、突然激高する女がりおんから下着を剥ぎ取ろうと
する。揉み合う中の、もののはずみだった。ドスッ「うッ…!」突き出したりおんの肘が
相手の鳩尾に決まっている。「ご、ごめんね」この場を穏便に済まそうとしていたりおん、
口早に謝るが、眼前の女は目を閉じ口元から涎垂らしながら彼女の方へ倒れ掛かってくる。
な、何、涎なんか垂らさないでよ、と思いつつ慌てて抱き止めるりおん。湯上りの暖かい裸身
を肌で感じながら、しばらくして、そうか、このコ気絶しちゃったんだ、と思い至る。
藍華の立ち回りは、あの駐車場で目にしていたが、まさか自分が倒すとは思わぬ展開。
それでも勢いとは怖いもの、その後、艦内で、白銀基地で、ペロロンガ・ホテルの厨房で、
都合あわせて6名ものデルモたちを気絶させたという事実のルーツはここにある。今でこそ、
打ち解けているが、内心藍華並みに恐れ入っているデルモたちがいること、当のりおんは
知らずじまいなのであった。


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