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小噺をば

136超初心者:2003/08/18(月) 21:49
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眩い光のなか、この時の為にこそ着用してきたビスチェの中心から無数の触手が伸び、忽ちに
藍華の全身を変貌させる。彼女のプロポーションが際立つ、何度見ても見事な変身だが、
犬吠島の記憶が拭いきれていないデルモたちにとっては鳥肌たつ光景でもある。
勿論前回と今回が違うことくらい彼女たちにもわかる、本部基地に襲来して自分たちを
なぎ倒したあの時と、何となく自分たちの側に立ってくれそうな今回との違いが。それでも
秒速で眼前に迫るメタルの恐怖は一度味わった者でなければわからない。驚く次の瞬間には、
首筋や鳩尾などに強烈な触手の一撃が見舞われ、苦しむ間もなく気絶させられたのである。
あの圧倒的なメタルの存在感を再び目の当たりにし、足がすくむのも当然。そんなデルモたち
に、いかにも事務的な手招きをする藍華、両者のコントラストはまあ面白いといえば面白い。
「さ、みんな早く私の周囲に集まって!」えっ?でも…という動揺はどうしても近寄り難い
先入観が働くから。しょうがないわねえ、といった顔で藍華が若干の言葉を補足する。
「今、私の立っている足元の周囲にメタルの皮膜が円形に広がっているの。床の色と違うから
すぐわかるでしょう?そこに、あなたたち立って頂戴。大丈夫、ただの床だと思って立って」
ここまでくれば一蓮托生ということか、おっかなびっくりながら藍華にくっつくデルモ
たち。13人弾けるボディと熱い吐息が密集し、幾分怪しげな雰囲気ないともいえないが
とにもかくにも全員集合したところで速やかにメタルは次のフェーズへと。円形の皮膜は
メタルのコアから藍華の下肢を伝い床面に薄く広がった、まるで薄焼きピザかお好み焼きの
ようなものだが、ただのピザやお好み焼きではこの先次のような芸当逆立ちしても、
かなうまい。即ち、円の縁から更に細かい触手が何本も飛び出し上に長く伸びるものと
床方向へ短く生えるものと大きく二極分化する動き。上に伸びたものは女たちの身長を
あっという間に飛び越すと彼女たちの頭上で再び印を結ぶ。更にそれらが薄皮状態に
拡大すれば、彼女たちの上下左右360度隙間なく被われるメタル・バリアーの出来上がり。
一方、下に生えたものはムカデのような、というとメタルは気を悪くするだろうが、要は
そのような形状で敏速かつ小回りの利く移動を可能にしている。そんなこんなで、最終的に
メタルのご機嫌を戻す表現探すなら、銀色に輝くかぼちゃの馬車、とでも言えば丸く収まる
ところであろうか、とりあえず。


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