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小噺をば

1超初心者:2002/12/05(木) 09:15
アイデアノートを兼ねて、この場をお借りしマス^^

小噺その1
KKコーポレーションを、少し離れたビルの蔭から見張っている黒デルモ
「なおみ」ポン、と肩を叩かれ、はっと振り向くとガストの姿。
「盗み見はいけないぜ、お嬢さん…」言いざま、繰り出される拳が女の下腹に沈む
――ドズウッ「うぅッ…!」力なく倒れ掛かる彼女を抱き止め、やれやれの表情
「ったく、まだ藍華を付け狙っているのかよぉ。いい加減、諦めてほしいなあ」
気絶している彼女を肩に担ぐと車に載せ、さっさと走り去る。1時間後。
自分のオフィスに連れこんだガスト、そこには既に50人のデルモたちが先客として
捕われていた。捕われの身、といっても何ら拘束されている訳ではなく、部屋に鍵が
かかっている訳でもない。それどころか、一人一人に豪華な机とPCが宛がわれ、
何か仕事しているように見える。今、一人の画面を覗きこむと、司令の会社への
振込手続き中。大富豪のガストは身銭を切って、司令の会社を支援しているのである。
何の為に?一人、溜め息混じりのガストである――「司令や副官たちも、安易な
リストラしないで欲しいなあ。あぶれたデルモたちが、プー太郎になれば、
以前の惰性で、藍華を狙うのはわかってんだから…もう」雇用創造も楽じゃない。
ガストの隠れた苦労を全く知らない司令たちであった。

2超初心者:2002/12/05(木) 15:43
小噺その2
スーパーのお菓子売場。会社のおやつにと、チップスの袋を一つ手にとろうとした
ところ、つい滑って床に落としてしまう藍華。すぐ横を通りかかり、拾い上げて
くれた者がいる。「どうぞ…」「有難うございます…」礼を言いつつ、目を合わせた
瞬間。「あっ!!」今までさんざ目に焼き付いてきたあのコスチュームそのままに
立つ女は、ゴールデン・デルモ「ビアンカ」その人。間を取り持つチップス
の髭キャラもチビってしまいそうな緊張、今まさに一触即発かと思われた、が…
先に口開いたはビアンカの方――「あの…」藍華の方も、ここで事を荒立てる
つもりは毛頭ない、固唾呑みながらも何とか穏便に済ませたいと、目に懸命の
明るさを送りこんでいる。ビアンカの言葉は続く「いきなりで何ですけど、私の
友達に会ってくれませんか?」「友達…?」「船内の爆発で一度大怪我を負った事があって…
回復はしたんですけど、まだ精神的ショックから立ち直れてないんです」
ガストたちが来てくれた時のことね、と思い出せば藍華も、自らの責任ないものの
気にはなってしまう。「いいわ、私でお役にたてるようなら…」快い返事に
にっこり笑うビアンカの目の奥が微かに光るさまを藍華は見逃している。
友の精神治癒のために、どれ程のハードプレイが伴うのか、などとはその時想像
つく訳もない。その日からである、金に糸目つけず、にんにくてんこ盛りの
ステーキ肉をドカ買いし、途中の薬局でユンケル液まとめ買いする姿が見られる
ようになったのは。タフな藍華だが、極度の睡眠不足に加え、あまりに激しい
新陳代謝。さすがに目は窪み頬もこけ落ちている藍華のお肌は、もうボロボロ。
思わず身体のバランスを崩し、倒れかけたところで、オルタネート・メタルが
緊急作動する。「今から鉄分を補充する」と。スーパーで全裸になり、恥ずかしさに
声も出ない。それでも、生活感を忘れない藍華、もうこの店にはこれないヮ、安くて
良かったのにィ、と地団太踏むのであった…

3副官:2002/12/06(金) 02:17
超初心者様、小説もさることながら、小噺も絶妙です。

「その2」オチ。
藍華さんの「安くて良かったのにィ」には大笑いです。

4超初心者:2002/12/06(金) 11:32
副官様、お立ち寄り頂き有難うございます。こちらでは、ホントに脱線SSのみ
寄稿させていただいておりマス^^

小噺その3
「藍華おねえさま、お久しぶりです!」弾けるような明るい声は、勿論リエのもの。
藍華の脇に張り付くと、頬ずりしながら少女の全身を密着させている。
「元気そうね、リエ。私も会えて嬉しいわョ」思春期の複雑な乙女心が、その後
どう変遷を遂げていったか気がかりの藍華だったが、第一印象に見る限り、
健全に成長してくれているようである。が、そう思うのも束の間、巧みに挿し入れ
られるリエのしなやかな指が、柔らかなパンティの端をするりと抜け、股間の蕾を
包み込む。「あはぁっ…な、何を…!?」思わずその手を払いのける藍華。この子は、もう、
イケナイ子ね、と、たしなめようとするが…「は…ああぁぁ」芽生えた快感が、突如暴走し、
今随喜の喘ぎしか発することができない。何故?一気に昇りつめる
恍惚の中で、辛うじて目を落とせば、払いのけた手の代わりに、リエのリボンが
纏わりつき、一部は秘所の奥深く入りこんでいる。それは、まるでそれ自身が命持つかの
ように脈々と蠢くのである。「データのことは残念だったけど、藍華おねえさまの、
メタルを研究して、オルタネート・リボンを作ったの。逃がさないわよぉ♪」
リエの好奇心は、20回も果て殆ど気絶の際にある藍華がようやく紡ぐ一言を聞くまで
満たされることはないのであった。
「も、もう一度…あはああ…デ、データとらせてあげるからぁ…や、め、てぇ…」
少女の一念メタルも穿つ、ということである。

5超初心者:2002/12/06(金) 19:42
小噺その4
司令と副官が興した人材派遣会社「デルモ・コーポレーション」のプロモビデオ撮影現場。
各界でデルモ派遣社員たちが活躍する姿を華々しく描こうというコンセプトである。
今撮ろうとするシーンは廊下で間近に向かい合う司令と副官のカット、副官の持つ企画書を
司令が覗き込み頷く、というところである。おなじみのローアングルとはいえ、簡単に
見えるものだが…「カアアーット!」又してもNG、これでテイク35である。
「二人とも、それじゃスケスケですよ、勘弁して下さいヨ〜」ディレクターが指し示す先は
二人のパンティ。ぐっしょり濡れ、貼りつく秘肉の妖艶な形状やくっきりと浮かび上がる
双璧の隆起、恥じらいの丘を覆う愛の繁みなどが一切モロ見えとあらば致し方ない。
NGの都度パンティを履きかえるのであるが、ハイ本番、の声にすぐ反応してしまう二人。
「しょうがないスね、このシーン没にします」遂に匙を投げたディレクター。用済みと
なった小道具の企画書にふと目をやると、何と司令と副官が全裸で絡み合う
セルフ・ポートレートが一番上にのっかっている。こんなの見てちゃ尚更ダメだ、と
思うが、次の瞬間ふと浮かぶアイデア。そっとテープをバッグにしまい、サイドビジネスに
流用しようと企む不逞な輩である。それでも悪い事は出来ないもの、屋外ロケとなる
次のシーンで消防レスキューを演じるデルモたち、今、燃え盛るセットへ飛び込もうと
するサニアが誤ってそのバッグにつまずき、蹴飛ばしてしまう。一瞬にして灰燼と帰す
幻の流出VTRなのであった。

6副官:2002/12/07(土) 01:27
超初心者様、もぉメチャクチャに面白いです。
私、この板を訪問するのが毎晩の楽しみです。

7超初心者:2002/12/07(土) 15:22
小噺その5
時々、コンビ二弁当に飽きた藍華は黒デルモたちとランチに出かける。皆それぞれ可憐な
女たち、こうして打ち解けあえば、かつての闘いなどはすっかり忘却の彼方。それでも、
談笑の最中、一人の黒デルモ「りか」を見据える藍華の脳裏には、どうしてもあの時の
記憶が蘇ってしまう。あの犬吠島基地でのこと。変身した藍華が、メタルの触手で次々に
デルモたちを吹き飛ばし、唯一人残された彼女に迫る。「い、いやああぁぁ…!!」
壁に追い詰められ悲鳴をあげていた「りか」の寸前まで勢いよく伸びたメタルだが…
次の瞬間ピタリと静止。何?全員気絶させるつもりだった藍華自身、よくわからない。
するとシヴィエ藍華が答えるには「標的ハ大量ニ尿成分ヲ分泌シテイル。融合スルト
深刻ナ問題ガ起キル」言われてみれば、恐怖に凍り付いている黒デルモの股間は失禁で
パンティを濡らしているが。それが何故問題に?メタルの威力には関係ないだろうに。
「威力ノ問題デハナイ。臭イナノダ。融合スルト決シテ離レナイ。ソレデモイイノカ?」
そんなのイヤに決まってるじゃない、と藍華が念じたその時である、メタルは一気にもとの
ビスチェに戻ってしまう。となれば当然の帰結として…覆うものなき藍華の下半身は
あまりに眩しい。顔を真っ赤にしながらも藍華、眼前の黒デルモの胸ぐらをつかむと、
必死の形相で迫るのである「更衣室はどこ?案内して!!」銃を突きつけている訳でも
ないのに圧倒される気迫、途中廊下に居並ぶ黒デルモの仲間たちも「は…あぁ…」と
息をのむばかりである。しずしずと行く二人、人質となった哀れな黒デルモの股間から
溢れ滴り落ちる液体がぽたぽたと床にこぼれる様を見れば、誰がこの掃除すんのよー、
と思う者もいたろう。一切の妨害を受けず更衣室に入りドアの鍵を閉める。
「あなたのロッカーはどこ!?」震える手で彼女のロッカーを開けさせれば、狙いどおり
替えの下着が数枚見える。渡された1枚の純白パンティをつけ、随分ハイレグねぇと
思いつつも、ようやく人心地つく藍華である、が。「隣がシャワールームよね。
早く行きなさい!」すぐにも替えの下着を持たせ、彼女をシャワールームへ追いたてる。
ざっと全身を洗い、タオルで拭いた後。例によって黒のブラに白のパンティを履き終わった
黒デルモがおずおずと口を開く「あの…もう見逃して頂けるんでしょう…?」すると
少しはにかみながらもにっこり返す藍華「そうしてあげたいけど、ゴメンネ…」
言いざま、至近から繰り出される鳩尾への一撃−−ドスッ「あはうぅッ…!」
崩折れる黒デルモを抱きながら一言を加える藍華「あなたも、おしっこ溜まりのなかで目を
覚ますなんてイヤでしょ?」これまた思いやりというべきか、一人を倒すまで、随分
まだるっこしくも丁寧な段取り。何れにせよ、この一件のせいで、りおんたちの救出が
遅れたことは未だに内緒なのである。

8超初心者:2002/12/08(日) 13:59
小噺その6
文字通り骨身を削るというべきか、藍華の献身的な情愛によって、心身共に元通りの元気さ
を取り戻した青デルモ。ビアンカやヴァレリの喜びはまさにこの上ない。とはいえ10日間
ぶっつづけで激しい愛の交歓をした負担も相当なもの、今ベッドの上でまどろむ四つの
裸身はさすがに気だるい動き。「本当に良かったわネ、ビアンカ。あなたは彼女と別室で
ゆっくりして…」二人水入らずで親友の回復を祝うように、と気を利かすヴァレリの一言で
ある。お言葉に甘えて、と二人が隣室に姿を消すと、今度は傍らにぐったり死に体の藍華へ
向けて語り出すヴァレリ。「私、彼女が大怪我した時、ショックで髪を切る決心をつけたの。
でも、こうして彼女が元気になってくれたから…もう一度髪を伸ばすことにするわ」
「そ、そう…女のあなたに(はあはあ)その美しい髪(ぜえぜえ)…お似合いね…」
「あの日の口づけ、覚えてます…?」「え、ええ…まぁ」思い出したくない、というのも
面と向って失礼かと、口を濁す藍華。そんなことにお構いなく続くヴァレリの言葉。
「実は私、KKコーポレーションの真向かいのマンションの一室を借りたんです」{…?…」
「この髪が元の長さに伸びるまで、毎日会って頂けませんか?」「えーっ!!」
元の長さに戻れば、再びビアンカ、あの青デルモと今までどおり三人の愛情生活に
立ち戻れる、それまでの間といっては失礼だが、世話になった藍華へ恩返ししたいという
訳である。既にここまでの深みに嵌まっている藍華、投げやりの一言である「いいわよぉ、
いつまでだって…!」ヴァレリの、あの長い髪に戻るには最低1年はかかる。その間、
ご近所のオバサンたちから「あら、素敵な旦那サンお持ちですね♪」と言われ続けなければ
ならない藍華なのであった。

9超初心者:2002/12/08(日) 21:19
小噺その7
ブティックのショーウィンドウを覗き込んでいる黒デルモ一人。ポン、と肩を叩かれ、
はっと振り向くとガストの姿、その右拳が今、自分の腹部に突き込まれようとする刹那
だった。「…あぁ…」恐れおののく黒デルモ、短く絞り出す声がやっと。ところがガストの
拳は意外なことに見事な寸止め。震えながら固く目をつぶっている女に向ける声は至極
優しいもの。「御免よ、驚かしちゃって。ハイ、これ」握っていたグーの手を開くと
何とそれは小箱に入ったティファニーの純金ペンダント。「今日は君の誕生日だもんナ」
女の方もようやくにっこり、二人は並んで歩き出し、そのまま高級フレンチの店内へと
消える。あの時、自分が手荒に振るまったデルモたちへのフォローに精を出すガスト、
雑に見えてもその実性根はマメの一語、更に言えば郷造に負けじ劣らずのストイックさ
を併せ持つ。藍華だけが憧れのマイ・スウィート、毎年数十人のデルモたちへの
アプローチは、高価なプレゼントと食事だけであっさり引き上げる潔さ。この世にゃ、
イイ男が一杯いるんだ、キミも早く誰か見つけて幸せな華燭の典をあげてくれ、などと
説教オヤジ丸出しである。そんなセリフに女たちは一様に思う、心配は嬉しいけど、
早く帰りたい…女同士、愛の宴が待ってるンだもの。日々に高まる愛欲の嵐、聖夜とも
なれば、極限超えたクライマックスとなること固く約束されている。彼女たちの社用車も
この日ばかりは高貴な百合の香り漂わせフル稼働間違いないもの、その名も
「ホーリー・エクタシー号」というのである…

10副官:2002/12/08(日) 21:57
>>9
>「ホーリー・エクスタシー号」

ギャハハ、傑作なオチ。笑いが止まりません。

11超初心者:2002/12/09(月) 13:08
小噺その8
女子中学生とのじゃれ合いは果せなかったが、デルモたちと懇意になった今、
道草のポジションは本来よりどりみどり、最高にオイシイ立ち位置の筈である。
「行こうゼィ」休日の仕切りは自信満々とばかりに数人の黒デルモを引き連れる
道草。さすがお坊ちゃま、最先端のキュイジーヌまで良くご存知である。若い男女
には勿体ない美食三昧だが、道草の奢りとあれば気にもならない。例によって
とりとめない話に花が咲けば、ワインも景気よく空いていく。心地よいまどろみ
の中、枝垂れかかる傍らの黒デルモ、道草の耳元でそっと囁く仕草も自然なもの。
「あたし、道草くんのこと…好きになって…いい…?」当意即妙、そっと上手に
答えれば目出度くゴールインだったかも知れないが…しゃしゃり出るのはあの河童、
1オクターブ高いお決まりの奇声である「OKッスヨ〜♪」
酔ったフリしながら内心結構マジだった彼女にこのリアクション。満座は爆笑の渦。
プライド傷つくもさることながら、初めての男にとことん幻滅した彼女、いよいよ
もってわき目も振らず百合への道を爆進することになるのである。

12超初心者:2002/12/09(月) 17:22
小噺その9
喫茶店の窓辺で一人物思いにふける青デルモ。今や司令の新会社では中堅のビジネス
マネージャーとして活躍中の彼女だが、この瞬間どこか寂しげな面持ち。ハーゲン
への忠誠に生きた頃、自分でも無我夢中だった。それなりに充実していたと思う。
ところが藍華たちと関わるようになってからは…メタルに打ち据えられたり、
藍華やガストに当て落されたりと、散々だった。何度も気絶させられ、無様に肢体を
晒した自分は一体何なのだろう?…全て終わったこと、今更涙すことでもなかろうに、
ふと目頭が熱くなる。と、その時。「この席、空いてます?」顔をあげれば、そこに
立つは藍華本人。営業廻りがてら昼下がりの休息を取りに立ち寄ったところ、偶然
彼女を見かけたという訳である。新たな暮しに勤しむ毎日、彼女も普通に会話を
楽しむべきなのであろうが、どうしても頭よぎるは、あの甲板上で変身した藍華に
頭持ち上げられた時のこと。あの時の恐怖はそうそう拭い去れるものではない、
反射的に生暖かいものが股間から溢れ出すのを禁じえない青デルモ。繰り返しに
なるが、ここは喫茶店である。今や消え入りそうな情けない表情の彼女。
しかし藍華も落ち着いたもの、素早くポケットティシュを取出し椅子の周りを
さっさと拭き取ると、いつから持ち歩いていたのかペーパー・パンティを彼女に渡す。
恐縮至極の青デルモに顔を近づける藍華は、ほんの一言「慣れョ、慣れ…」
あくまであっさり…これも藍華流励ましのお言葉なのである。

13超初心者:2002/12/10(火) 00:25
小噺その10
ひょんなことから持ち上がった第3シリーズ製作話。集まったスタッフ・キャスト全員
を前にプロデューサーは意気軒昂。「パンチラは不滅!今回も18禁じゃあありません、
皆さん安心してジャンジャンバリバリやって下さい!」熱気に包まれる企画会議の席を
抜け出す藍華と司令、物陰でひっそり相談である。「私たち全員を倒すって書いてあるけど
あくまで演技よ、わかってるわね?」台本片手の司令が念を押せば、藍華も当然の一言。
「言われなくてもわかってるわ。あなたたちこそNG出さないでネ」撮影が進み、次は
いよいよのモブシーン。藍華に対峙するデルモたち数十名、今闘いの火蓋切って落とされる。
次々と眼前の相手をとらえ、その腹部へ拳突き込んでいく藍華、苦悶の呻き声をあげ
バタバタと倒れていくデルモたち。ニナ・エスコにはお約束の肘打ちを食らわせ、今回
副官へは膝蹴りに仕留める。最後の司令には、真正面から下腹への一撃−−ドスッ
「ふぐうッ…!」藍華が拳引き抜けば力なく仰向けに倒れゆく。「ハーイ、OKで〜す」
自分でも納得の演技と思う、一発OKは当たり前でしょ、と御満悦の藍華である、が。
いつまで倒れているのよ、とデルモたちに近寄り、おふざけで身体をゆするが、ぴくりとも
しない。ま、まさか…!!抱き起こせば更に明らか、皆悉く涎流し失神しているのである。
ほんの軽く当てただけなのに…何故!?闘いに身を置かなくなったデルモたち、その腹筋が
極めて弱くなった為あっけなく気絶に至ったなどとは後で知る話である。
「ど、どうしてなの??も、もう、いやあーーー!!!」絶叫する藍華。ヒロイン降板と
共にあえなく製作頓挫となったのは言うまでもない。それでも懲りないプロデューサー氏、
今度は、モブシーン一切無しの「細雪」に藍華やデルモたちを出演させるべく水面下の
交渉続けているんだそうである…

14超初心者:2002/12/10(火) 21:22
小噺その11
郷造社長はただの頑張り屋にあらず、その気配りにも年輪を感じさせるもの。
社員とのコミュニケーションも怠りなく、今10人の黒デルモ社員たちと、
個別面談に及んでいる。当初りおんは怪訝な顔だった。「そんなに気を使わなく
たっていいじゃない。ついこの間まで私たちに襲いかかってきていた連中なのよ!」
が、そこは大人の器量、噛んで含めるように諭す郷造である。
「そんなこと言うもんじゃない。彼女たちだって考えてみりゃ可哀想な人たちなんだ。
罪を憎んでデルモを憎まずって言うだろう?」そうねー彼女たちの人生も
考えてあげなきゃいけないのよネェ、と素直に応じるりおん。熱しやすく冷めやすい
ところはあるが、根は情に厚い気風の良さが彼女の信条である。ではその面談内容、
チョイ垣間見てみると…
黒デルモ「私、本当に結婚出来るでしょうか…?」
郷造「そりゃあ大丈夫さ。キミみたいな可愛いコは周りが放っとかないよ」
黒デルモ「でも時々不安になるんです。デルモ以外に私、取り柄があるのかしらって…」
郷造「何度も気絶させられ、パンティを晒すのが取り柄なのかね?そんなものより、君自身
の魅力をもっと見つめていった方がいい。自分自身の幸せのためにね」
黒デルモ「有難うございます。私も、もう気絶なんかしたくないし、お仕置きもイヤ。
好きな人と優しい愛に包まれたい…ただそれだけが夢なんです…」
郷造「キミも優しいコだ、その夢、きっと叶うよ…」郷造にとっては手馴れた人生相談と
ばかり軽く流した会話である。きっと眼前の女も自信をもって幸せを掴んでくれるだろう…
そこまでは間違っていない。ただ何年か後に、デルモ同士の結婚式の仲人を務めようとは
夢にも思わぬ郷造なのであった…

15超初心者:2002/12/13(金) 00:03
小噺その12
社員面談の続き。別の黒デルモが座っている。
黒デルモ「今まで黙ってたんですけど…」
郷造「何だね?心配ごとでもあるのかな…?」
黒デルモ「わたし…襲われたんです」
郷造「な、なんだってぇ!」
黒デルモ「夜道で3人の男に襲われて…抵抗したんですけど、もうすっかり
闘いの勘がなくなっていて…鳩尾に拳を当てられ気絶してしまったんです…」
郷造「そ、それで…?」
黒デルモ「しばらくして気がついたら、3人とものびてました。一体何が起きたのか、
わからなかったのですが、誰かが助けてくれたようなんです」
郷造「それはよかった…それで、その…キミは大丈夫だよな…?」
黒デルモ「ええ、操は守れました。怪我もせずに済んだんですけど…」
郷造「よかったじゃないか。他に何か気になることでも…?救ってくれた人のこと
かな?」
黒デルモ「いえ、あの…わたしの…パンティが…なくなってるんです…」
赤面する郷造「え、えぇー!?」
黒デルモ「最初、男たちに脱がされたのか、と思いました。でも、近くを見回しても
見当たらないんです。誰か、通りかかった人が持っていったんだと思います…」
口ごもる郷造「ま、まあ…パンティ1枚ぐらい…気にしないで」
黒デルモ「ところが、それってただのパンティじゃないんです!」
郷造「ど、どういうことかね…?」しばらく逡巡し黙りこくっている黒デルモ。
黒デルモ「実は…あの日、襲われる直前、わたし…トイレの中で自分一人慰めて…
イってたんです…」
あまりのことに絶句の郷造「……」
黒デルモ「…その時パンティをすっかり濡らしてしまっていて…ですから、もう、
気が気じゃなくって…」
郷造「い、いや、大丈夫だよ、誰かが盗ったところで、そいつの欲求を満たして
終わりさ。気にすることはないよ」たまたま運良く通りかかった郷造が暴漢たちを
ぶちのめし、黒デルモを救ったことは誇らしいこと。しかし、気絶し大きく両脚
開けっぴろげの股間を覆うパンティが、ぐっしょり濡れているさまに、つい出来心と
ばかり、パンティを脱がせ持ち帰ったなどと、口が裂けても言えるものではない。
墓場まで抱いていくオヤジの秘密がまた一つ…重い十字架ではある、が、あの芳しさ、
あの濡れ具合…キミのパンティは何物にも代え難い宝物…決して悔いのない郷造であった…


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